あせもに効果的と聞くベビーパウダーは実は逆効果だった!?
2018.9.15

ベビーパウダーは、主にあせもやただれの防止に役立ち、清潔な肌を保つことができる効果があると言われています。
「ベビー」というだけあって、赤ちゃんの肌にも安心して使えることができますね。
しかし一方で、ベビーパウダーは「あせもに逆効果」という声も聞きます。
真相はどちらなのでしょうか。
ここでは、ベビーパウダーの使い方についてまとめました。
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この記事の目次
ベビーパウダーの効果
ベビーパウダーの役割は、肌をさらさらに清潔に保つことと摩擦を防ぐ2つの役割があります。
ベビーパウダーの原料は「コーンスターチ」と「タルク」であり、この2つの成分は吸収性や肌の水分を適度に蒸発させる働きがあります。
そのため、あせもができやすい赤ちゃんのスキンケアとして、古くから愛されている商品です。
また、ベビーパウダーは、肌表面に膜を作るため、衣類との擦れなどの摩擦を軽減する効果もあります。
摩擦は肌の刺激となり、シミのもととなるメラミンを作り出す原因とも言われているので、摩擦を軽減するということは、肌トラブルを未然に防ぐことにもなります。
ベビーパウダーは、低刺激で肌への負担が少ないことから、大人でも愛用されている方も多く見られます。
その一方で、ベビーパウダーはあせもに逆効果という話も耳にすることがあります。
その理由はなぜなのでしょうか。
次に解説していきます。
あせもに逆効果!?ベビーパウダーを使用してはいけないとき
あせもの予防に効果的なベビーパウダーですが、実は逆効果となってしまうときもあります。
それは、すでにあせもができてしまっているときです。
そもそもあせもができる原因は、汗腺に老廃物が溜まることが原因です。
汗腺に老廃物が溜まると、本来であれば汗腺から排出されるべき汗が皮膚の中に溜まってしまいます。
すると、汗管という管から皮膚組織に漏れ出し、炎症を起こすのです。
そのため、あせもにベビーパウダーを塗布すると、汗腺がベビーパウダーによって塞がってしまい、余計に悪化させてしまう可能性があります。
また、あせもができてしまった肌は、肌のバリア機能が低下している状態です。
傷口にベビーパウダーを塗布すると、ベビーパウダーによってかゆみを増してしまう可能性も考えられます。
このように、ベビーパウダーはあくまでも予防するものであって、あせもの治療として使用するものではありません。
必ずあせもができる前に、予防として利用するようにしましょう。
逆効果となるベビーパウダーの誤った使い方
あせもに効果のあるベビーパウダーですが、使い方を誤ると逆効果となる場合もあります。
ここでは、ベビーパウダーの誤った使い方について見ていきましょう。
●ベビーパウダーのつけすぎ
肌をサラサラにしてくれるため、一度にたくさんのベビーパウダーをつけてしまいたくなりますが、過剰につけすぎると皮膚の汗腺に詰まる可能性があります。
また、首や膝裏などは汗が溜まりやすい場所でもあるので、汗と大量のベビーパウダーが混ざり合うと、ダマ状になり汗腺の詰まりの原因になります。
汗腺が詰まると肌の水分蒸発の妨げとなってしまうため、あせもを悪化させてしまう可能性があります。
●肌が濡れた状態での使用
また、お風呂上りなど、肌に水分が残った状態でつけるのも避けましょう。
水分が残っているままベビーパウダーをつけると、水分と混ざりダマになりやすくなるため、あせもを悪化させてしまう原因になります。
同様に、汗をかいている状態のときも、注意が必要です。
汗をかいて肌が濡れているときは、そのまま塗布せず汗をきれいに拭き取ってから使用するようにしましょう。
ベビーパウダーは、少量でも十分効果を感じることができますので、使用するときは上記のことに注意しましょう。
ベビーパウダーの正しい使い方
ベビーパウダーの効果を引き出すためにも、正しい使い方を見ていきましょう。
まず、ベビーパウダーを使用するときは、肌を清潔な状態にしてからつけていきます。
お風呂上りや濡れタオルなどで身体の汗や汚れを取り除き、使用していくのが正しい方法です。
肌に汚れが付着したままベビーパウダーを使うと、それらの汚れが肌に溜まり、雑菌を繁殖させてしまう可能性も考えられます。
また、肌だけでなく、パウダーを塗布する際のパフや手も、清潔な状態にしておきましょう。
そして先ほどもお伝えしたように、肌が濡れているまま使用するとあせもを悪化させるなど、逆効果となってしまうこともあります。
そのためにも、肌表面の水分をしっかりと吸い取り、サラサラの状態で使用していきます。
さらに、ベビーパウダーをつける量にも注意が必要です。
ベビーパウダーは、少量でも十分効果を発揮するものです。
あきらかに肌が白くなるような場合は、ベビーパウダーのつけすぎです。
目安としては、ベビーパウダーを塗布した肌に触れて、手のひらにほとんどつかない程度で大丈夫です。
うっすらと白っぽくなる程度を目安にして、正しい量を守っていきましょう。
すでにできているあせもにベビーパウダーは逆効果!ではどう解決する?
実際、あせもができる前の予防として、ベビーパウダーを使うことは効果がありますが、すでにあせもができた状態で使用すると逆効果となる可能性もあります。
では、すでにあせもができてしまった場合、どのように解決していけばよいのでしょうか。
比較的軽いあせもでしたら、ご自分でこまめにスキンケアをしてあげれば治る可能性があります。
そのためには、汗をかいたらすぐに汗を拭き取り清潔にすることです。
汗を放置すると、汗と共に出る皮脂やアカなどで汗腺がつまり、あせもを悪化させてしまう原因になります。
常に清潔にすることを心がけていきましょう。
また、保湿も大切です。
肌は乾燥するとかゆみが増すので、いつもよりこまめに保湿をすることを意識してみましょう。
ただし、化膿してしまっているようなひどいあせもの場合は、やはり皮膚科へ受診されることをおすすめします。
このようなひどい状態ですと、細菌が感染し、とびひなどの皮膚病になるリスクも上がります。
こうなると、さらに治りにくくなってしまう場合があるので注意しましょう。
あせも以外にも!ベビーパウダーの利用方法
ここまで、ベビーパウダーが逆効果となってしまう使い方や注意点、正しい使用方法についてご紹介してきました。
実は、ベビーパウダーにはあせも以外にも様々な利用方法があります。
ベビーパウダーは汗を吸収し、適度に蒸発させる役割があります。
そのため、制汗剤代わりとして使用することもできるのです。
スポーツなど、汗をかきそうなシーンの前に、わきや足にベビーパウダーをつけてみましょう。
汗を防ぎサラッとした状態をキープしてくれます。
低刺激ですから、肌が弱い人でも安心して使用できるのもうれしいですね。
また、いつもの洗顔料に小さじ1ほどのベビーパウダーを混ぜれば、簡単にスクラブ洗顔を作ることができます。
スクラブは、毛穴の汚れを除去してくれる効果がありますので、毛穴が目立つという方は試してみると良いでしょう。
また、ベビーパウダーはニオイや汚れを吸着するという特徴があります。
ニオイの気になるカーペットやソファなどに振りかけ、その後しばらくしたら掃除機で吸い取ります。
それだけで、染み付いたニオイを吸着し、元の風合いに戻す効果があります。
このように、ベビーパウダーにはあせも以外にも様々な活用法があります。
「以前購入したベビーパウダーが余っている」「使い切らない」という方は是非試してみてくださいね。
ベビーパウダーは正しい使い方を
ベビーパウダーは汗を吸い取り、肌をサラサラに保つ効果があります。
そのため、あせもを予防するためには効果的なアイテムと言えるでしょう。
しかし、あくまでも予防するものですので、すでにできてしまったあせもに関しては、使用しないように注意してください。
また、ベビーパウダーはあせも以外にも様々な活用法がありますので、残ってしまっているという方は試してみても良いかもしれません。
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