髪の毛を燃やすと臭い!臭いの原因は髪の毛の成分にある?

「うっかり髪の毛を焦がしてしまった!燃やしてしまった!」

そんな経験をされている方はあまりいないと思いますが、髪の毛を燃やすと、鼻を突くような独特な臭いがすると思います。

一体なぜそんな臭いがするのか、気になったことはありませんか?

そこでこの記事では、髪を燃やすなぜ臭いのか、ということについて、ご説明していきます。

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髪の毛を燃やすと変な臭いが!一体なぜこんな臭いが?

燃やした髪の臭いの原因は、髪の毛の主成分に含まれた、「硫黄」にあります。

髪は「ケラチン」というタンパク質で構成されており、髪の成分の99%はケラチンによってできています。

ケラチンは、タンパク質の中でも最も強靭で、髪の毛1本で、約120グラムの重さを持ち上げる頑丈さがあります。

また、18種類のアミノ酸が結合して構成されており、それらのアミノ酸の内、最も多く含まれているのは「シスチン(システイン)」です。

コシのある、強い健康的な髪を作る上で、シスチンは重要な役割を果たしているのですが、そのシスチンを構成している成分が硫黄になります。

そのため、髪を燃やすと嫌な臭いがするのは、シスチンが分解してできた「硫黄酸化物」のせいなのです。

ちなみに、髪だけでなく、爪の主成分もケラチンなので、爪を燃やすと同様に刺激臭を発生させます。

これで、臭いの正体が分かりましたね。

では次に、このシスチンの硫黄がどのような役割をしているのか、ご説明していきましょう。

髪の毛を燃やすと硫黄の臭いがする!シスチンはどんな役割をしているの?

そもそもシスチンに含まれた硫黄は、アミノ酸を構成する要素として、私達の体を作る大事な栄養素です。

骨に関係したカルシウムやリンに次いで、体内に多く存在する必須ミネラルの一つでもあります。

そこで、髪の毛を燃やすと臭い原因であるシスチンが、どんな役割をしているのかまとめていきましょう。

①皮膚、爪、髪を強くする

硫黄は髪の毛や爪、皮膚の健康面で必要な成分で、髪に潤いを与え、肌を強くし、健康な爪をつくります。

②美肌を作る

シスチンは、メラニンを生成する酵素(チロシナーゼ)の活動を抑制し、メラニンを抑える効果があります。

紫外線を浴びると、メラニンは盛んに作られ、それが色素に沈着し、シミやそばかすに繋がります。

シミ対策のサプリメントや化粧品などにも含まれています。

③新陳代謝の手助け

硫黄の重要な機能は、体の新陳代謝をサポートすることです。

食べ物からエネルギーを吸収するとき、酵素を必要とするのですが、その酵素を機能させる手助けをしているのが補酵素です。

酵素はタンパク質からできている一方で、この補酵素はビタミンやミネラルでできています。

そこで、硫黄はビタミンB1やパントテン酸と結合して補酵素となり、代謝をサポートするのです。

④肝臓の解毒作用

肝臓のデトックス機能を手助けし、有害物質が溜まっていくのを防ぐ作用があります。

有害物質とは、鉛、ヒ素、アルミニウム、水銀などの重金属で、普段生活している上で蓄積されてしまう物質です。

これらの重金属は、体にとって有害なだけなので、硫黄は重要な役割をしていると言えます。

以上が、硫黄を含んだシスチンの役割です。

私達の体にとって、シスチンは欠かせない働きをしているのですね。

では、シスチンが不足すると、私達の体にどのような影響があるのでしょうか。

シスチンが不足するとどうなるの?硫黄は不足するの?

髪の毛を燃やすと刺激的な臭いを発生させるシスチン。

シスチンの素になる硫黄は、タンパク質に含まれています。

ですから、普段の健康的な食事をしていれば、基本的に硫黄が不足することはほとんどありません。

硫黄が不足することは、タンパク質が不足することと同義です。

しかしながら、仮に硫黄が不足した場合、髪の構成成分でもあるシスチンがうまく機能しなくなり、抜け毛や脱毛、枝毛の症状が出てきます。

他にも、皮膚のシミやしわの増加、爪が脆弱になり、関節の軟化や解毒機能の低下など、多くの障害に繋がります。

先に述べましたが、普段の食事をしていれば、硫黄不足になることはありませんので、ご安心くださいね。

では、普段の食事で摂取している硫黄は、どのような食品に含まれているのでしょうか。

次の項でご説明していきましょう。

燃やすと臭い髪の毛の素!私達の体を作り出す、硫黄を含む食品とは?

人体を構成する必須ミネラルの一つとして、シスチンの素になる硫黄は必要不可欠なミネラルであることが、分かってきましたね。

では、硫黄を多く含む食品に着目してみましょう。

「硫黄を含む食品」=「シスチンを含む食品」となりますので、硫黄が多く含まれている食品は、それだけシスチンを多く含んでいる食品になります。

例えば、肉や魚類、大豆、卵、玉ねぎ、キャベツ、チーズなどが当てはまります。

なお、肉類で硫黄を摂取する場合は、他の硫黄を多く含む野菜と一緒に食べると効果が期待されます。

また、大根や白菜、ブロッコリーやわさびなどのアブラナ科の野菜、玉ねぎ、ネギ、ニラ、ニンニクといったユリ科の野菜には、「硫黄化合物」という成分が含まれており、強い抗酸化作用や血行促進、そして、血液サラサラ効果の期待もあります。

特に臭いの強いニンニクは、硫黄化合物を含む食品の中でも代表的で、発がんを抑える「硫化アリル」や、殺菌、抗酸化作用を持つ「アリイン」などの硫黄化合物を含んでいます。

以上のように、私達の日々の食事には、これだけ多くの食品に硫黄が含まれているのですね。

人体形成の素になっている臭いの強い食品が、髪の毛を燃やすことで発生させる臭いの理由であることは、納得できますね。

硫黄をサプリメントで摂取する!気を付けたい注意点

髪の毛を燃やすと臭いのは、身近な多くの食品に、硫黄が含まれていることが原因だったのですね。

さて、毎日の食事から硫黄を摂取することができますが、もう一つの方法として、サプリメントから硫黄を摂取することもできます。

シスチンは、特にシミやしわ軽減などの美肌効果、髪の艶やコシにとても良い成分なので、美容目的の「含硫アミノ酸」のサプリメントが多く販売されています。

含硫アミノ酸とは、硫黄原子を含んだアミノ酸になります。

硫黄を効果的に取るのであれば、含硫アミノ酸のサプリメントがおすすめできます。

しかし、だからと言って、硫黄を過剰に摂取してはいけません。

例えば、シスチンなどが含まれた、含硫アミノ酸のサプリメントを必要以上に摂取すると、動脈硬化に繋がる「硫黄過剰症」の原因にもなりかねません。

また、血液中の葉酸濃度が低下し、赤血球が作られにくくなります。

ひどくなると、嘔吐やめまいなどの症状を引き起こします。

いずれにしても、先に述べた硫黄不足にしても同様で、硫黄は普段の食事から十分に摂取できるものなので、必要以上の摂取は禁物です。

では、どのくらいを摂取すればいいのか、ということは、気になるところですよね。

硫黄を含んだシスチンの摂取量として、推奨されている設定はあるのでしょうか?

それについて、ご説明していきます。

シスチンの推奨摂取量は?

燃やすと臭い原因である、髪の毛を構成するシスチンですが、現在、日本におけるシスチンの推奨摂取量は定められていません。

ただし、WHO(世界保健機関)は推奨摂取量を設定しています。

また、少し分かりづらくなる話になりますが、シスチンは「メチオニン」という必須アミノ酸から作り出されているので、そのメチオニンと合算した摂取量で計算することになっています。

したがって、シスチン+メチオニンの1日あたりの推奨摂取量は、体重1kgにつき15mgになります。

【体重ごとの推奨摂取量】

・40kg 600mg
・45kg 675mg
・50kg 750mg
・55kg 825mg
・60kg 900mg
・65kg 975mg
・70kg 1050mg
・75kg 1125mg
・80kg 1200mg

以上のように、摂取量が計算されます。

数字で見るとますます分かりづらくなりますが、日々の食生活を健康的に心掛けていれば、上記の数字からオーバーすることはないはずです。

私達の生活を支える、シスチンの使命

これまで、髪の毛の成分の一つである、硫黄を含んだシスチンの、様々な役割や効能についてご説明してきました。

普段気にすることのない硫黄は、私達の髪や肌など、体の健康と美容を維持するために、非常に重要な存在です。

日々の生活の中で、無意識に取り込んでいる硫黄は、人体を構成する源の一つに過ぎませんが、そのおかげで私達が充実して生活していることも、忘れてはいけませんね。