男性の多くが、自分の体臭や足の臭いに悩んでいるのではないでしょうか。
その気になる臭い、ミョウバンと重曹を使って軽減できるかもしれません。
この記事では、体臭や足の臭いの軽減対策として、ミョウバンと重曹を使った消臭効果が期待できる方法をご紹介していきます。
ミョウバンと重曹に消臭効果はあるの?①
それでははじめに、ミョウバンと重曹に体臭や足の臭いなどの消臭に効果が期待できるのかについてお話をしていきます。
ここでは、ミョウバンについてお話しします。
ミョウバンは、「無水硫酸カリウムアルミニウム」が正式な名称です。
これは、カリウム・アンモニア・アルミニウムなどの金属が結晶化したもののことをいいます。
自然物でも採取することはできますが、市販されているものの多くは工場で合成されたものですね。
ヨーロッパでは、ミョウバンが結晶となった天然塩を「アルム石」と呼び、古代ローマの頃から消臭剤として使われていたそうです。
現在は日本でも、天然のアルム石に殺菌する作用のある化学物質を配合し、自然に近い消臭剤が作られています。
それではなぜ、このミョウバンには消臭の効果があるのでしょうか?
大きく3つの理由があります。
【1】ミョウバンは水に溶けると酸性になるので、雑菌の繁殖を防ぐことができること
体臭や足の臭いの原因の1つには、雑菌の増殖が挙げられます。
ミョウバン水を肌につけると、肌表面は弱酸性に保つことができます。
そのため、臭いの原因の雑菌を防ぐことができるほか、殺菌の効果にも期待できるのです。
【2】制汗作用があること
体臭の1つには、脇などからの汗の臭いもありますね。
このミョウバン水は、制汗する作用もあるので、汗の臭いでお悩みの男性にはとてもオススメです。
【3】臭い物質自体も消臭できること
人に臭いには、アンモニア臭もあります。
このアンモニア臭はアルカリ性の臭い物質ですので、酸性のミョウバン水を合わせることで、臭い物質を中和することができるのです。
そのため、臭い物質自体を消臭する効果もあるようです。
ミョウバンと重曹に消臭効果はあるの?②
先ほどはミョウバンについてお話ししましたので、ここでは重曹についてお話をしていきます。
重曹にも正式な名称があり、「炭酸水素ナトリウム」といいます。
これは、鉱山を採掘していたり、ガラスを作るときの副産物として得ることができるようです。
重曹に消臭効果が期待できる理由についてもご説明します。
【1】重曹水はアルカリ性なので、酸っぱい臭いを中和できること
ミョウバン水と違い、重曹水はアルカリ性です。
そのため、酸性の臭いを消臭する効果が期待できます。
酸性の臭いとは、簡単にいえば酸っぱいような臭いです。
最近の日本人の食生活ですと、血液が酸性になっている傾向がありますので、酸っぱい臭いを出す方が多いことも考えられます。
体臭であれば、ワキガのような酢酸を含んだ汗が当てはまりますね。
【2】雑菌の繁殖を抑える効果があること
洗浄力がとても強いのが重曹の特徴ですので、雑菌の繁殖も抑制する効果が期待できます。
しかし、洗浄力が強すぎるあまり、皮膚をアルカリ性にしてしまうこともあるようです。
ですから、重曹を長く使い続けると、アルカリ性の環境を好む雑菌が繁殖し、より嫌な臭いにしてしまう危険性も否定できません。
消臭効果も期待できますが、デメリットもあることを頭に入れておくと良いでしょう。
体臭ケアにはミョウバン?重曹?どちらが良いの?
先ほどまで、ミョウバンと重曹についてと、消臭効果が期待できる理由についてをお話ししてきました。
読んだ方のなかには、「体臭などの臭いを消臭するためには、ミョウバンと重曹のどちらを使えばいいの?」と悩む方もいるでしょう。
結論からいうと、ミョウバンのほうがオススメです。
先ほども重曹のところで、「長く使用すると、皮膚がアルカリ性になってしまう」ということをお話ししました。
皮膚がアルカリ性にならないよう、重曹水を使ったあとは、ミョウバン水を使って皮膚を弱酸性に整えることが必要になる場合があります。
ですから、ミョウバンと重曹で体臭などの臭いケアをする場合は、次のようになります。
●ミョウバンは、ミョウバンだけ使ってもOK
●重曹は、ミョウバンとセットで使うこと
このことからみても、ミョウバン1つあれば体臭などのケアをすることができますのでオススメですね。
また、重曹は臭い物質をなくすことはできますが、その物質を作り出す雑菌までをなくすことは難しいようです。
雑菌を抑制する効果はあるようなのですが、完全になくすまでの力はないのです。
しかし、ミョウバンには殺菌効果がありますので、その雑菌をなくすことが可能なのです。
その面からみても、ミョウバンをオススメします。
しかし、人によっては、自分の肌にミョウバンや重曹が合わない場合がありますので、自分に合うものを選ぶのが良いですね。
体臭や足の臭い対策!ミョウバンを使った消臭方法
それではここから、ミョウバンや重曹を使った体臭などを消臭するのに効果的な方法をご紹介していきます。
はじめに、ミョウバンを使った方法です。
体臭を予防する方法の1つとして、「お風呂」が挙げられます。
その毎日入るお風呂の入浴剤としてミョウバンを使うと、より体臭改善の効果が期待できるのです。
その使い方は簡単です。
いつものお風呂に、ミョウバン水を浴槽に大さじ2杯ほど入れるだけです。
このミョウバン水の作り方は次のとおりです。
【材料】
・焼きミョウバン…50g
・1,500mlのペットボトル…1本
・水
【作り方】
①焼きミョウバンをペットボトルの中に全て入れる
②水道水をペットボトルいっぱいに入れる
(ミネラルウォーターはすぐに腐敗してしまうので避けてください)
③ミョウバンは水に溶けにくいため、1~2日程度溶けるまでおいておく
④液が透明になったら完成
今回は入浴剤に使いましたが、このミョウバン水は他にも万能に使うことができますので、ぜひ試してみてくださいね。
体臭や足の臭い対策!重曹を使った消臭方法
引き続き、ミョウバンや重曹を使った、消臭に効果的な方法をご紹介します。
ここでは、重曹を使った方法です。
重曹を使ったオススメの消臭方法は、「足湯」です。
そのため、体臭のなかでも足の臭いが特に気になる方にはオススメですね。
やり方も簡単です。
①42度程度のお湯を、足が入るくらいの大きさの洗面器などに入れます。
②そのなかに、重曹を大さじ2くらい入れ、よくかき混ぜます。
③10~15分、足を浸けましょう。
足の臭いの物質は足の裏に多くいますので、足を浸けているときに、足の裏や指の間などを揉みほぐすとより効果が出るでしょう。
また、足湯によって、血行促進の効果も期待できますので、習慣化すると体臭の改善にもつながりますよ。
足湯のあとは、必ずシャワーなどで足をしっかり洗うようにしてください。
先ほどもお話ししましたが、重曹は皮膚をアルカリ性に変えてしまい雑菌を増殖させてしまう恐れがありますので、足についた重曹をきちんと洗い流すことが大切です。
気になったときにすぐ消臭!携帯スプレーにして持ち歩こう!
ミョウバンと重曹を使った、体臭などの臭いを消臭するために効果的な方法をご紹介してきました。
しかし、入浴などで消臭対策をしても、汗は入浴以外の時間にもいつもかいています。
汗をかいてしまうと、汗の臭いも自然としてきますし、雑菌の繁殖にもつながります。
ですから、いつでも対策できるように、ミョウバン水や重曹水を携帯しましょう。
携帯しておけば、気になったときにすぐ消臭対策ができますね。
100円均一のお店にもある小さめのスプレーボトルに入れておけば、持ち運びも楽になりますよ。
先ほど、ミョウバン水の作り方をご紹介しましたので、ミョウバン水の作り方は割愛します。
重曹水の作り方はこちらです。
【材料】
・水…50ml
・重曹…1g
これをスプレーボトルに入れて混ぜれば完成です。
外出先などで気になったときに、重曹水をワンプッシュしてティッシュなどでふきとり、仕上げにミョウバン水をワンプッシュすればOKです。
ぜひ、外出先でも臭いケアに努めましょう。
体臭対策をはじめよう!
汗はどの人も必ずかくものですから、止めることはできません。
しかし、臭いに対しては、対策次第では改善や予防することができますので、体臭などでお悩みの方はあきらめずに臭いケアに努めてみませんか?
今回ご紹介したミョウバンや重曹などを使って、体臭対策をはじめてみてくださいね。