汗っかき体質にお悩みの男性の方は、これまでにも衣服が黄ばんでしまった経験があるのではないでしょうか。
汗が染みやすい襟元や脇の部分が黄色くなると、みっともなくて着られませんよね。
しかし、チームTシャツであったり、学校指定の服だったら、新しいものを買うにもお金がかかるので、少し悩んでしまいます。
そこでこの記事では、黄ばみが気になる衣服を白くする方法をご紹介していきます。
汗の悩み!服の黄ばみが気になってしまう…
暑い季節になると、ひときわ気になる悩みと言えば、汗に関するものです。
汗っかきだと、シャツの脇に汗シミができてしまったり、汗によるにおいを気にしなければならなかったりと、気が休まるときがありませんよね。
また、暑い季節はもちろん、屋内外での温度差が大きい寒い季節にも体温調節が難しくて汗をかいてしまい、困ってしまうことがあると思います。
そんな汗に関する悩みの中で、見た目で周囲にもわかってしまうものといえば、服の黄ばみではないでしょうか。
襟元や脇など、汗をかきやすい部分の生地が黄ばんでいるとみっともないので、なるべくなら黄ばみをきれいに落としたいですし、なんなら衣服自体を買い替えてしまいたいですよね。
しかし、替えの効かないチームTシャツや、意外と値段が嵩む学校指定の衣服だと、そうおいそれと交換することができません。
そこでこの記事では、黄ばんでしまった衣服を白く戻す方法についてご紹介していきます。
また、衣服が黄ばむ理由についても併せて触れていきます。
汗で服が黄ばみだす理由は?
汗で服が黄ばみだしてしまう理由ですが、おおまかに2つの原因が考えられます。
まず1つ目の原因は、汗に含まれる色素による黄ばみです。
皮膚には汗が出てくる「汗腺」という穴があり、汗腺はエクリン腺とアポクリン腺の2つに分類できます。
普段かくようなさらさらとした汗は、エクリン腺から分泌されています。
一方、アポクリン腺から出る汗は濃く、色々な物質が溶け込んでおり、その中には臭いの原因となるアンモニアや皮脂に加えて、リポフスチンという色素が含まれています。
このリポフスチンが、衣服を黄ばませる原因となる物質なのです。
また、普段クーラーの効いた部屋にいることが多いといった理由で汗腺の機能が低下すると、エクリン腺から分泌されるさらさらしているはずの汗も濃くなり、衣服に色を付けてしまうことがあります。
次に、2つ目の原因はデオドラント剤による黄ばみです。
近年は脇汗対策としてデオドラント剤を使っている方がほとんどだと思います。
しかし、体質に合わないデオドラント剤を使っていると、汗と化学反応を起こしてしまい、服に色が付いてしまうことがあります。
汗の黄ばみが目立つ服を白く戻す方法!①
それでは、汗で黄ばみが目立つようになってきた衣服は、どのようにすれば元の綺麗な状態に戻せるのでしょうか。
服を白くするにはいくつかの方法がありますが、「酸素系漂白剤」を用いた方法と、「重曹」を用いた方法についてご紹介していきます。
まず、酸素系漂白剤を用いた方法です。
漂白剤には塩素系や酸素系、還元系といくつかの種類がありますが、安心して柄物に使えるのは酸素系だけです。
なぜなら、他の漂白剤は、柄物や色物に使用すると色落ちの原因となるからです。
黄ばみを落とすために漂白剤を使用する際には、衣服に適さない漂白剤を使用しないように注意してください。
また、酸素系漂白剤にも粉末タイプと液状タイプがあります。
粉末タイプの方が漂白する力が強いですから、頑固な汚れには粉末タイプを選び、デリケートな衣服をきれいにしたい場合には、刺激が比較的弱い液状タイプを選ぶと良いでしょう。
具体的な使い方は、以下の通りです。
①たらいや洗面器のような容器に40℃~50℃のお湯を張り、黄ばみが気になる衣服と酸素系漂白剤を入れて、30分~1日程度つけおきします。
この時、色柄物や、シルクやウールといったデリケートな生地の衣服は、あまり長くつけ置きしない方が安心できます。
②つけ置きが終わった衣服は、そのまま普段のように洗濯機で洗います。
以上の手順で、黄ばみが気になる衣服がきれいになることでしょう。
汗の黄ばみが目立つ服を白く戻す方法!②
続いて、汗による服の黄ばみを重曹で落とす方法をご紹介します。
重曹はキッチン周りの掃除などで非常に役に立つものなのですが、実は衣服の黄ばみを落とすこともできるのです。
また、重曹には消臭作用もあるため、汗による黄ばみを落とすために非常に効果的なアイテムだと言えるでしょう。
それでは、具体的な使い方を見ていきましょう。
①衣服の黄ばみが気になる箇所をお湯で濡らします。
②重曹と酢を3:2の割合で合わせて、ペースト状になるまで混ぜます。
③できたペーストを黄ばみにぬりつけて、古くなった歯ブラシなどを使ってしっかりと繊維に浸透させます。
④その状態で10分くらい放置して、なじませます。
⑤ペーストがついたままの衣服をそのまま洗濯機に入れて、普段のように洗濯機で洗います。
以上の手順で、気になる衣服の黄ばみを落とすことができるでしょう。
がんこな黄ばみには漂白剤と重曹の合わせ技
汗が浸み込むスポーツウェアや作業服は、前述の方法でも黄ばみが落ちないかもしれません。
そのような場合には、ここまでに紹介した酸素系漂白剤と重曹を併用して、きれいな状態をとり戻しましょう。
方法は以下の通りです。
①まず、重曹に少しずつ水を加えながら練っていき、重曹ペーストを作ります。
②できた重曹ペーストを、衣服の黄ばみが気になる箇所にすり込みます。
③そのまま10分程度放置して重曹を衣服となじませたら、ペーストがついたままの衣服を酸素系漂白剤を入れた40℃~50℃のお湯に漬け込みます。
④30分~1日程度つけおきしたら、衣服をそのまま洗濯機に入れ、普段通り洗濯をします。
酸素系漂白剤と重曹を1:1で練り合わせたペーストを黄ばみに塗り付け、ドライヤーで加熱することでも同様の漂白効果が得られます。
以上2つの方法は、漂白する力がとても強いので、色物や柄物をきれいにしたい場合は様子を見ながら行うようにしてください。
発汗量を減らして根本的対策をしよう!
以上、汗の黄ばみが気になる服をきれいにする方法をご紹介しました。
しかし、ここまでに紹介してきた方法は黄ばんだ衣服を白くすることはできますが、黄ばみ事自体を防ぐことはできません。
そこで、黄ばみの原因となるアポクリン腺からの汗の量を減らして、根本的に衣服が黄ばみにくい体づくりをしてみましょう。
具体的には、食生活を見直すことでアポクリン腺からの汗を減らすことができます。
カロリーが高くて脂質を多く含む、肉や揚げ物のような料理を多く食べていると、アポクリン腺が活発になって臭いの原因となる濃い汗が出やすくなるのです。
発汗を抑える作用のある野菜や海藻類を多く食べ、魚中心の食生活にすることで、汗に関する悩みの多くの解決が見込めます。
特に多汗症や汗の臭い、衣服の黄ばみにお悩みの男性の方は、食生活の改善に挑戦してみる価値があるかもしれませんね。
汗でできた衣服の黄ばみには漂白剤と重曹が効く!
以上、汗による衣服の黄ばみの原因と、黄ばみをきれいにする方法についてご紹介してきました。
家庭にある酸素系漂白剤や重曹を使うことで、汗で汚れた衣服も真っ白にすることができますので、ぜひ試してみてください。
また、体質を改善することで衣服を黄ばませる汗を減らすことも出来ますので、汗にお悩みの男性の方は体質から変えてみることにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。