汗をかけばかくほど、カロリーが消費されるイメージありませんか?
「夏などに暑くて出る汗は、カロリーが消費されるからダイエットになる」と、お思いの方もいらっしゃっるのではないでしょうか。
実は、汗をかくこと=カロリーが消費されるということはないのです。
勘違いしがちな汗とカロリーの関係について考えていきましょう。
暑くて出る汗とカロリーの関係性
汗が出る状況は、案外たくさんあります。
例えば、運動をしたり、緊張したりすると汗が出ますよね。
辛い物を食べた時に出ることもあるでしょう。
その中で、暑くなることによって出る汗とカロリーの関係についてご説明していきましょう。
体が暑くて出る汗は、「温熱性発汗」と呼ばれます。
温熱性発汗とは、気温が上がることによって体温も上がり、その体温を下げるために出る汗のことを指します。
体温を下げるために出る汗、つまり、体温調節のために出る汗ということになります。
したがって、温熱性発汗は汗が出ないときと比較して、カロリーがより多く消費されるということにならないのです。
どんな汗でも、たくさん出ればカロリーが消費できていると思いがちですよね。
しかし、どんな汗かによって、汗とカロリーの関係性は異なってくるのです。
汗とカロリーの関係性を追究しよう
汗とカロリーの関係性、知っていくとどんどん深堀りしたくなりますよね。
「暑くて出る汗ではカロリーが消費できない・・・それでは何をするとカロリーが消費できるのか・・・」とお思いになられた方はたくさんいらっしゃることでしょう。
それでは、どんな汗をかくとカロリーが消費されるのでしょうか。
それはずばり、「運動」です。
「なんだ、そんなことか」とお思いかもしれませんが、やはり運動でカロリーを消費することができるのです。
運動の中でも特に、「有酸素運動」がオススメです。
今ではご存知の方も多いでしょうが、改めて有酸素運動をご説明しておきましょう。
有酸素運動は、体内に送り込んだ酸素を使って脂肪などを燃焼させる運動のことを指します。
具体的なものだと、ジョギングやウォーキングですね。
有酸素運動は激しく動く必要もないので、誰にでも気軽に行うことができる運動です。
メタボが気になり、ダイエットを考えている男性にとってもすぐ始められる運動ですので、有酸素運動はオススメですよ。
汗とカロリーの関係性をさらに考えると、「汗かき」の人のほどカロリーを消費しやすいのか気になりませんか?
それでは、次項で汗かきの人とカロリーの関係性についてお話ししていきましょう。
汗かきの人はカロリーを消費しやすい?
男性は、女性と比べると汗かきの人が多い傾向があるのではないでしょうか。
その男性の中でも、特に汗かきの方がいらっしゃいますよね。
単純に、汗かきの人はその分カロリーも消費しやすいのか疑問ではないですか?
しかし、汗かき=カロリー大量消費とは必ずしもならないのです。
先ほども申し上げました通り、ただ暑くて汗をかいただけではカロリーを消費することはありません。
けれども、汗をたくさんかいた後に体重を測ると減っていることもありますよね。
これはあくまでも、体内にあった水分が汗となって減っただけなのです。
ですから、いくら汗かきといっても、カロリーが消費しやすい体質とは言えないのです。
ただし、汗をかくことは、デトックス効果を期待できます。
つまり、体内のある老廃物を排出してくれるということです。
「汗かきのうえカロリーも消費できないなんて!」と落胆する必要はなく、汗をかくことは体にとっていいことと言えるのです。
汗とカロリーの関係性をだいぶお分かりいただけたでしょうか。
汗をかくことはいいことだと分かったところで、さらに汗について掘り下げてまいりましょう。
関係ない!汗かきと基礎代謝量の高さ
汗かきの人は、カロリー消費量と同様、基礎代謝量が高いのではとも思いませんか?
基礎代謝量とはつまり、体温の維持や臓器を動かすために最低限必要なエネルギーの代謝量のことを指します。
運動などしていなくても、生命維持しているだけでカロリーを消費しているということですよね。
汗をかけばかくほど、その分エネルギーが消費される量も多いように感じることでしょう。
しかし、汗をかく=基礎代謝量が高いとはならないのです。
基礎代謝量の高さは、筋肉の量に応じて左右されるためです。
話は変わりますが、そもそも、汗かきの人はなぜ大量に汗が出るのでしょうか。
それにはいくつか原因が考えられます。
■肥満
肥満の人は体脂肪が多いです。
体脂肪は体温を保つので、体脂肪が多いほど体温が下がりにくく、体は汗を出してその体温を下げようとします。
そのため、肥満の人は汗をかきやすい傾向にあります。
■ストレス
人前でのプレゼンなど、緊張した状況におかれるとストレスを感じますよね。
特にそのストレスを感じやすい人は、わきの下や手など局所的に汗をかきます。
■代謝異常
代謝異常の疾患により、汗がたくさん出てしまうことも考えられます。
例えば、甲状腺機能亢進症や糖尿病などです。
自分には関係ないと断定せず、汗かきの原因で代謝異常が考えられる場合、一度専門医に診てもらうようにしましょうね。
話はそれましたが、汗をかけばかくほど基礎代謝が上がるわけではありません。
基礎代謝は、先ほどもお話ししました有酸素運動だったり、筋トレなどをすると上がると言われています。
ダイエットのために基礎代謝を上げたい方は、すすんで運動をするようにしましょう。
汗をかいてカロリー消費!
汗をかいてカロリーを消費するにはジョギングやウォーキングなどの有酸素運動がオススメと先ほどお話ししましたが、「入浴」もオススメです。
入浴は、毎日歩いて消費しているカロリーと同じくらいの消費量があると言われています。
また、水泳もカロリー消費にはとてもいいとされています。
水泳は、カロリーを消費できるだけでなく、水の抵抗により筋肉をつけることも可能です。
ジョギングやウォーキングと違って少しハードルは高いかもしれませんが、ダイエットのためカロリー消費を考えていらっしゃるのであればオススメです。
ちなみに、泳ぎ方に関して言えば「クロール」がいいですよ。
汗をかいても痩せない、つまり、カロリーが消費できていない理由はすばり、脂肪が燃焼されていないためです。
この場合は、体内から水分がなくなっているだけですので、実際の体重の変化には関係がなく一時的に体重が減ってもすぐ元に戻ってしまいます。
ダイエットのために汗をかいてカロリー消費をしたいなら、ジョギングやウォーキング、水泳などを行い、効率よく脂肪を燃焼させることが重要なのです。
汗をかかないとどうなる?汗の種類も重要
汗とカロリーの関係性がいろいろと分かったところで、最後に汗をかかないとどういうことになるかお話ししていきましょう。
汗は、体内の老廃物を排出してくれる役割を持ちますよね。
ですから、汗をかかないと老廃物が体内にたまってしまい、体のさまざまな器官が正常に働かなくなってしまうのです。
現代では、夏の暑い季節はどこでもだいたいエアコンが効いており、汗をかかないという方も多いことでしょう。
このような時、体は冷えてしまって寒いと感じ、上着を羽織ったりしますよね。
そうすると、暑いから汗を出して体を冷やそうとする機能を滞らせてしまうことになるのです。
つまり、代謝量を下げてしまうことにつながるのです。
そうです。
痩せにくい体になってしまうということなのです。
また、汗の種類も重要です。
汗には、ベタベタなものとサラサラなものとがありますが、サラサラな汗には「ミネラル」がほとんど含まれていないと言われています。
ミネラルは、体脂肪を燃焼させるために必要なものなのです。
サラサラな汗を出すためには、汗腺が正しく働いていることが重要と言えます。
汗腺が正しく働くには、ジョギングやウォーキングなどをして汗をかくことに慣れていることが大切なのです。
意外な汗とカロリーの関係性
汗とカロリーの関係性をお分かりいただけましたでしょうか。
汗の質で、カロリーが消費できるか否かが分かれます。
ただ暑くて汗をかいただけではカロリーは消費できていませんので、ご自分に合った運動を積極的に取り入れ効率よくカロリーを消費しましょう。
また、基礎代謝量を上げることも体の調子をよくすることにつながります。
質の良い汗をかいて、毎日を快適に過ごせるようにしてくださいね。