みなさんは、洗顔にかける時間はどのくらいでしょうか。
ササっと終わらせてしまうかたや、時間をかけてゆっくり洗うかたなど、かける時間も方法も千差万別ですよね。
ここでは、洗顔にかける時間の目安についてお話しします。
また、正しい洗顔方法もあわせてご覧くださいね。
洗顔にかける時間は長くても短くてもダメ
はじめに、顔に付く汚れについてお話しします。
「男は洗顔なんてしない」「水だけで十分」と、洗顔自体を行わないかたもいらっしゃるかもしれません。
しかし、一見汚れていないように見えても、顔や身体には車の排気ガスや空気中に舞う油分などが付着しています。
近年、問題視されているPM2.5も空気中の油分に含まれているため、洗顔を行わないとどんどん汚れを蓄積してしまいますよ。
ご自身の皮膚から分泌される皮脂もありますので、きちんと毎日洗顔しましょう。
ただし、顔が汚れているからといって、じっくり時間をかけて洗顔をすればよいというわけではありません。
時間をかけすぎて洗顔を行っていると肌が乾燥状態となり、ダメージを受けやすい肌になってしまうからです。
ダメージを受けた肌は汚れと反応してしまい、肌が荒れるなどの問題を起こしてしまいます。
逆に、パパっと短い時間で終わらせてしまうと、今度は毛穴に詰まった皮脂や汚れを落としきることができません。
次項では、洗顔をする前の準備と、洗顔にかける時間の目安について解説します。
目安は50秒!洗顔前は手洗い
洗顔をする前に、まずは手を綺麗にしましょう。
汚れの付いた手で洗顔したら、本末転倒ですよね。
手洗いの手順を、今一度おさらいしてみてください。
①手に石鹸をつけて、手のひらをこすります。
②次に、手の甲をこすりましょう。
③手のひらに爪を立てて、やさしく指先や爪の間をこすります。
④左右の指を組み、指の間を洗いましょう。
⑤指を一本一本ねじりながら、丁寧に洗います。
⑥最後に手首を洗います。
⑦水で十分に洗い流してください。
①から⑥までの手順を30秒を目安に、水で洗い流す時間は20秒が目安です。
清潔なタオルで手を拭けば、洗顔前の準備は完璧です。
手を洗うことにあまり神経質になる必要はありませんが、肌荒れをしているときは手を清潔にしてから洗顔してください。
正しい手洗いは洗顔前だけでなく、風邪などの予防にもつながります。
時間の目安は1分!洗顔する順番は?
手を洗って綺麗にしたら、今度はぬるま湯を使って顔を洗います。
洗顔する前にぬるま湯で洗うことで、汚れを落としやすくします。
温度が高すぎてしまうと肌の乾燥を招いてしまいますので、調整してくださいね。
では、洗顔を行っていきましょう。
お使いの洗顔料をよく泡立てて、たっぷりの泡で洗っていきます。
泡立てるのがうまくいかないかたは、泡立てネットを使うと簡単にふわふわの泡を作ることができます。
人によって洗顔にかける時間は差がありますが、おおむね1分を目安に洗顔をしてみましょう。
1分という時間は長くもなく、短くもない適度な洗顔時間です。
洗顔料を泡立てて、顔に泡を付けたときから1分間洗顔しましょう。
ただし、やみくもに洗顔をするのでは時間がもったいないです。
皮脂が多く分泌される部分から順に、洗いましょう。
洗顔する順番は、鼻→額→頬→顔周り→口周り→目の周りです。
全部で6ヶ所ありますので、各10秒かけて洗えば、洗顔の目安となる1分になります。
洗顔料を流す温度の目安
先ほどお話しした手順で洗顔したら、泡を洗い流していきましょう。
ぬるま湯を手のひらに汲んで、顔にやさしく付けます。
ゴシゴシ洗い流すのではなく、ぬるま湯を顔に付けるイメージで行いましょう。
洗い流しは時間での感覚ではなく、ぬるま湯を顔に付けるのを1回として、20回ほどが目安です。
ぬるま湯は、乾燥しやすい肌質のかたなら30~34度。
脂性のかたは、36~38度ぐらいが目安になります。
普通の肌であれば、35度前後でOKですよ。
生え際やこめかみ、あごのあたりは泡が落としにくく、洗い残しが発生してしまうので、鏡で確認しながらしっかりと流しましょう。
十分に洗い流せたら清潔なタオルをやさしく顔に当てて、水分を取り除きます。
ここでもゴシゴシと拭いてしまうと、摩擦が起こって肌を傷つけてしまうので注意してください。
やさしく丁寧に拭くことを心がけましょう。
時間がなくても朝に洗顔しよう!
一日の終わりには洗顔していても、朝となると「忙しい」「寝ているだけだから汚れていない」などの理由で省いてしまうかたも多いのではないでしょうか。
しかし、寝て起きたときの状態でも、顔は汚れています。
朝の洗顔をする理由としては、肌の表面にある汚れや皮脂を落とす目的があります。
ただし、夜寝る前に洗顔をしているため、念入りに行う必要はありません。
あくまでも肌の表面汚れなので、シェービングが終わったら洗顔料を泡立てて顔にのせ、15~20秒ほどを目安に洗います。
夜の洗顔にかける時間が1分ですから、3分の1ぐらいの時間で済みますね。
すすぎに関しては夜洗と同様に、ぬるま湯で20回ほどすすぎましょう。
朝の洗顔は汚れを落とすだけでなく、一日のスタートをきるための気合にもつながります。
スッキリサッパリとして、清々しい気分で会社や学校へ向かいましょう。
洗顔する回数の目安は人それぞれ
夜にしっかり洗顔をしているはずなのに、朝起きると顔のべたつきが気になることはありませんか。
こういった経験があるかたは、オイリー肌かもしれません。
私たち人間は、寝ている間でも、コップ一杯から一杯半の汗をかいています。
コップ一杯となると、結構な量ですよね。
その汗と皮脂が混ざると皮脂膜ができ、この皮脂膜の半分以上にあたるトリグリセライド成分と、約25%のワックスエステル成分の一部が「変性皮脂」となります。
この変性皮脂は睡眠時に分泌され、皮膚にダメージを与える厄介ものなのです。
オイリー肌のかたは皮脂膜が厚いといった特徴があるため、洗顔料や洗い方を見直してみましょう。
洗顔料はサッパリとした油分の少ないものを選び、油分の多いTゾーンから洗っていきます。
一度の洗顔で油分が取りきれていないと感じるときは、油分の気になる部分だけ二度洗うのもいいですよ。
ここまでお話ししてきたように、洗顔の回数の目安は朝と夜の2回です。
ただし、オイリー肌質であったり、汗をかきやすい季節などは、肌のコンディションを見ながら洗顔回数を調整してみましょう。
いずれにしても、ただ単に時間や回数を増やすのではなく、肌にダメージが起こらないかを見極めて洗顔をしてくださいね。
やさしく洗おう!
こうして洗顔にかける時間を見直してみると、「全然足りなかった」、または「洗いすぎていた」と感じたかたもいらっしゃることでしょう。
今日からでも遅くありませんので、夜に1分、朝に20秒の洗顔を基本とした洗い方を実践してみてください。
洗うときやすすぐとき、顔をタオルで拭くときはやさしく行ってくださいね。