ペットを家の中で飼っているご家庭は多いですよね。
家の中でペットを飼っていて困ることのひとつに、オシッコの臭いがあります。
中には、消臭対策をお願いされている男性もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのようなときは、ミョウバン水を使ってみてください。
ここでは、ミョウバン水が臭いにどのような効果があるのかをご紹介していきます。
ペットへの消臭効果があるといわれるミョウバンって何?
「ペットの消臭にミョウバンを使う」といわれてもピンとこない男性もいらっしゃるかと思いますので、ここではミョウバンについてご説明していきます。
まず、ミョウバンは「硫酸カリウムアルミニウム」といい、名前だけ聞くと難しそうですが、私たちの生活の身近にあるものです。
まず、食品添加物として存在しています。
主な使い道として、漬物の色落ちや煮物の煮崩れを防ぐ働きがあります。
また、あく抜きとしても使用されるので、料理でよく使われています。
他には、子供のお菓子の中に含まれるベーキングパウダーとして知られています。
「大量に摂取しなければ体への影響はない」という意見がありますが、小さなお子さんがいる場合は取り過ぎないよう注意が必要かもしれません。
あと、ミョウバンは天然温泉に多く含まれております。
そして、ミョウバンが含まれる温泉は、美肌効果があるといわれています。
他の用途としては、ワキガや体臭への効果も期待できます。
また、殺菌効果が優れているため、シャンプーや石鹸などにも含まれています。
ミョウバンは、日常生活の中に普通に存在しているものなのですね。
ミョウバンがどう働くのか?ペットの消臭への効果
上項では、ミョウバンについてお話ししてきました。
ここからは、ミョウバンがペットの消臭にどのような効果があるのかをご説明していきます。
まず、ペットの消臭に使うミョウバンは、ミョウバン水を作って使用します。
ミョウバンが水に溶けてできたミョウバン水は、酸性になります。
そして、ペットのオシッコはアンモニアからくる臭いで、アルカリ性です。
ですから、酸性のミョウバン水をアルカリ性のオシッコにかけることで中和でき、臭いを消すことができるのです。
猫の場合は、特に去勢していないオスにみられるのですが、「スプレー」といういつもよりも濃いオシッコをしてしまうときがあります。
これは、猫にとっての縄張り行為であったりストレスなどが原因なのですが、このオシッコは臭いもキツイので、早く消臭したいところです。
そのような場合にも、ミョウバンを使ったミョウバン水は効果が期待できます。
ペットへの消臭に使うミョウバン水の作り方
前項でペットのオシッコに対するミョウバン水の消臭効果をお話ししました。
ここでは、ミョウバン水の作り方をご紹介していきます。
「ミョウバン水の作り方」
【材料】
・空のペットボトル(500ml)
・焼ミョウバン15g
【作り方】
①焼ミョウバンを粉であれば大さじ1、細粒であれば大さじ3用意し、ペットボトルに入れます。
②ペットボトルに水を入れ、ミョウバンが溶ければ原液のできあがりです。
③消臭として実際に使う場合は、別のスプレーボトルなどを使い、水で10倍に薄めてください。
使い方は、スプレーボトルなどをオシッコなどの臭いの元に噴きつけるだけです。
ミョウバンは、粉タイプのほうが溶けやすく、細粒の場合は、常温だと溶けるまで数日かかる場合があります。
早く溶かしたい場合は、お湯を使うといいでしょう。
ミョウバン水の使用期限は、原液で1ヶ月程度、消臭用に薄めたミョウバン水は、1週間を目安にしてください。
保存場所は、冷蔵庫や冷暗所が好ましいです。
また、使う水ですが、ミネラルウォーターや浄水器の水ですと塩素が含まれず腐りやすくなるので、水道水を使用してください。
ミョウバン水を使ってペットは大丈夫なのか?
ミョウバンは、「人間では大量に摂取しなければ直ちに問題はない」というお話をしましたが、果たしてペットには問題ないのでしょうか?
まず、お知らせしたいことは、「犬や猫に対しての致死量の基準がある」ということです。
「犬は体重1kgに対し30~50g」、「猫は5~10g」を経口摂取すると、そのうちの半分は死亡してしまうといわれています。
例えば、猫の場合、平均体重が5kgですので、致死量のミョウバンは25~50gということになります。
ですから、買ってきたミョウバンを猫が舐めたりしないよう、しっかり封をして猫の手が届かないところにしまう必要があります。
そして、使うミョウバン水ですが、原液は冷蔵庫に入れて猫に触らせないことが大事です。
消臭用のミョウバン水に関しては、実際に含まれているのは致死量に及ばない微量ですが、ボトルを猫がいたずらしないよう、使用したらすぐに冷蔵庫に入れるなどの対策をしてください。
ミョウバン水の使い道!男性の臭いに期待できる効果
ミョウバン水が持つペットのオシッコなどの臭いへの効果を、ここまでお話ししてきました。
実は、ミョウバンはペットの消臭対策だけでなく、男性の臭いへの効果も期待できます。
ミョウバン水で消臭への効果が期待できるのは、ワキガや汗などの体臭です。
ワキガの主な原因は、アポクリン腺からでる汗だといわれています。
ミョウバン水は、収れん作用によってアポクリン腺を引き締め、殺菌作用によってワキの細菌繁殖を抑える効果が期待できます。
また、皮脂の分泌を抑える可能性があるので、皮脂が酸化して起きる加齢臭を抑えることにも繋がるでしょう。
人に対して使う場合は、水300mlに対し、焼ミョウバンが10gが適当です。
これは、ペット用の場合と同様に原液となりますので、使用する場合は水で10倍に薄めてから使用してください。
保存期間・場所は、ペットのときと同様です。
ペットの消臭だけでなく、自分の臭いも消すことが期待できるミョウバン水をぜひ使ってみてください。
ミョウバンを人に使う場合の注意点
ペットの消臭としてミョウバン水を使用するときには、注意が必要でした。
そして、ミョウバン水を人に使うときにも注意が必要になります。
ミョウバン水は、直接肌につけることがあります。
しかし、肌に直接つけるため、時にはかゆみなど肌のトラブルが発生する場合があります。
そのようなことにならないために、ミョウバン水を肌につける前にはパッチテストを行ってください。
パッチテストは、お風呂上がりのキレイな肌に、ミョウバン水を二の腕の内側につけて行います。
スプレーしても、コットンにミョウバン水を含ませたものを貼ってもいいでしょう。
24時間様子をみて、かゆみなどがなければミョウバン水の使用は大丈夫です。
しかし、パッチテストで大丈夫だったからといって大量につけると、発汗を抑えすぎたり、肌が乾燥してしまう可能性がありますので注意しましょう。
ミョウバン水は、肌に直接使うため、長期保存しないよう使用期限は守ってください。
また、見た目が透明なため、家族が間違って飲まないようラベルをすることをおすすめします。
ペットの消臭に一度ミョウバン水を試してみよう!
ミョウバン水は、市販の消臭スプレーに比べ、安価で簡単に作れるものです。
ミョウバン水は、酸性を利用して、アルカリ性のオシッコの臭いを中和する効果がありました。
また、人に対しても使用することができ、体臭の軽減への効果が期待できます。
ペットだけでなく、自分の臭い対策に効果が期待できるミョウバン水をぜひ使ってみてください。