男性に人気がある髪型は、襟足やサイドを刈り上げたツーブロックショートです。
短く刈り上げた部分を維持するためには、こまめに切ることが一番です。
最近ではバリカンを使って、刈り上げた後頭部をセルフカットに挑戦する方もいるようです。
セルフカットと聞くと難しそうに感じるでしょうが、コツを覚えて慣れていけば自分の思い通りに整えることができます。
今回は、バリカンなどを使ってセルフカットするコツをご紹介していきます。
セルフカットのメリット
髪のカットは正面から見える部分だけではなくサイドや後頭部にまで及ぶので、簡単ではないイメージがありますが、「セルフカットは難しい」と避けてしまう前に、そのメリットについて知りましょう。
●時間の短縮
自分でカットすると美容室に行く時間や待ち時間がありません。
そのうえ、何度も繰り返しやれば確実に慣れていくので、カット時間も短縮できます。
●自分の思い通りになる
自分の髪を自分で切るので、希望のスタイルを反映できます。
はじめのうちは難しいかもしれませんが、徐々に慣れていくので、やればやるほど満足度の高い仕上がりになっていきます。
●カット代が節約できる
自分で切ればカット代はかかりません。
はじめは道具にお金がかかりますが、5千円程度でそこそこのものがそろうので、セルフカットが上達することを見込めば、そこまで高額な出費ではありません。
これだけいいことがあるセルフカットですが、デメリットもあります。
それは、切った結果は自己責任であることです。
はじめのうちは失敗することが多いかもしれません。
反面、イメージ通りにできるという楽しみもあるので、ぜひ挑戦したいところです。
次からは、ハサミやバリカンなど、セルフカットの前に準備するものについてご説明していきます。
セルフカットに挑戦!バリカンの他に準備するものは?
セルフカットをする前には、しっかりと準備することが大切です。
自分で自分の髪を切るのですから、失敗を避けるためにも切る前の準備を怠ってはいけません。
まず、使う道具からご説明します。
●ハサミ
散髪用のハサミです。
梳きバサミを使うので一緒にそろえておきましょう。
おもちゃのような作りでは、髪が絡んだり切れなかったりするので注意が必要です。
●バリカン
刈り上げ部分やもみあげを整えるのに必要です。
切る長さが決まる、アタッチメントがセットのものが主流ですね。
この機会にマイバリカンを持つのもいいでしょう。
●カットクロス・ケープ・エプロン
どこで髪を切るかにもよりますが、服や肌に切った髪が付くのを防ぐ役目があります。
切った髪が床に落ちないヘアエプロンもあるので、自分に合ったタイプのものを探してみましょう。
●クシ・ヘアクリップ・霧吹き
クシは髪を梳いて解き、ハサミを入れやすくします。
クシの歯の密度が様々ですが、テーツコームと呼ばれる粗歯と密歯に分かれたタイプが便利です。
クリップは髪のブロッキングをするときに使います。
長いもののほうがしっかり髪をまとめられます。
霧吹きは髪を濡らしながら切るときに必要です。
●三面鏡
セルフカットの必需品です。
自分で後頭部やサイドを確認しながら進めていくので必ず用意しましょう。
セルフカットする場所は?後頭部が確認できる鏡のあるところを選ぼう
ほんの少し整えるのであれば、洗面スペースで切るのがおすすめです。
鏡ですぐにサイドや後頭部の確認ができますし、排水口周りにビニール袋をかけておけば切った髪をそのまままとめて捨てられます。
しっかり切るときは、畳や溝のある床の上で切ることは避けましょう。
髪が落ちた後の処理がしやすいように、床面がフラットな場所で切ります。
同じく、鏡のあるお風呂場で切るのもいいですが、床に新聞紙を敷くと水が垂れたときにインクが付いてしまい、しばらくとれません。
お風呂場で切るときは、排水溝にネットをかけるなどして、髪が配管に流れない工夫をしましょう。
どの場所でセルフカットするにしても、ハサミやクリップ、バリカンや鏡など、必要なものがすぐに手に取れるように準備しておきます。
セルフカットのコツを覚えよう
いよいよセルフカット開始です。
まずは、ハサミを使ったカットのコツを見ていきましょう。
●霧吹きで髪全体を濡らす
半渇きで、少ししっとりしたくらいの髪が切りやすくなります。
濡らしすぎると、梳きバサミを入れたときにたくさん切れてしまうので注意します。
●ヘアクリップを使って髪を分ける
ブロッキングといい、前髪やサイドなどの切りたい部分だけを分けることで、より切りやすくなり失敗を防ぐことができます。
●サイド、頭頂部、前髪の順で切る
使うハサミは梳きバサミが主になります。
根元と中間の2ヶ所を梳きバサミで切ります。
このとき、ハサミを完全に閉じずに20度から30度のところで止めるようにします。
ハサミを完全に閉じてしまうと、段ができてしまったり極端に短い部分ができてしまうので、注意が必要です。
●後頭部は毛束をたるませないようにして切る
姿勢がつらいかしれませんが、後頭部の髪を切るときは、取った毛束をぴんと張るようにしてハサミを入れましょう。
なかなか切りにくい部分ですが、他の部分と毛量や長さの差が出ないようにします。
次は、バリカンを使ったセルフカットについてご紹介します。
後頭部を刈り上げる!バリカンの使い方
セルフカットでバリカンを使うのは、主に後頭部やサイドの見えない部分です。
手探りで作業を進めることになるのでとても不安かもしれませんが、失敗しないコツがいくつかあるので、恐れず挑戦していきましょう。
バリカンで刈り上げる前に、どこまで刈り上げるのか、しっかりとブロッキングしておきます。
バリカンを当てるときには、バリカンを持たない方の手で刈り上げの境界線をガードします。
指が当たるところでバリカンを止めれば、それ以上に刈り上げることはなく、失敗を避けることができます。
襟足を仕上げるときは、顎を引き首筋がまっすぐ伸びる姿勢を保つときれいに仕上がります。
焦らずゆっくりとバリカンを動かせば、ムラなく均一に仕上がります。
後頭部に注意!カットやバリカンに失敗したときは
後頭部は自分では見えない部分なので、カットやバリカンでの失敗がつきものです。
なるべく失敗を減らすためには、しっかり準備することが大切ですが、それでも刈り上げる長さを間違えたり段が強くなってしまったりします。
切りすぎ刈りすぎの解決策は、基本的には短い部分に合わせて微調整していくのが修正の方法です。
時間はかかるかもしれませんが、不自然さがなくなるよう調整していきます。
それでもダメなとき、特に刈り上げの長さが短すぎてしまったときは、増毛スプレーでごまかすという手段があります。
本来は薄毛を目立たなくするものですが、一時しのぎになります。
この方法でも解決しないのであれば、髪が伸びてくるのを待ちましょう。
1週間ほどたつと髪は3ミリほど伸びてきますので、そこでセルフカットで整え直すのがよいでしょう。
失敗しないコツを覚えてマスターしよう
セルフカットは繰り返しやっていけばコツを覚えていくので、やがて一人ですべてできるようになります。
初めから一人で仕上げようとは思わずに、家族や友人に仕上がりを見てもらったり微調整を頼んだりして手伝ってもらいましょう。
自分でカットができるようになると自信がつきます。
ぜひ挑戦してみてくださいね。