眉毛の太さや形は、人それぞれ違いますよね。
私達が眉毛を整えるとき、左右の眉毛の高さに違いがあることに気づく方もいるでしょう。
眉毛を左右揃える上で、片方の眉毛だけ高いのは、皆さんの悩みの種だと思います。
なぜ眉毛の高さにズレが生じるのかと言えば、その理由は筋肉にあります。
今回は、眉毛の高さに密接している筋肉についてご説明していきます。
なぜ眉毛の高さがズレるのか?筋肉が関係していることも
眉毛の高さが左右で違ってくるのは、もちろん、もともとの生まれつきの形である場合もありますが、理由としては主に2つあります。
・筋肉による変形
・顔や骨格の歪み
ではまず、筋肉による変形についてご説明していきます。
眉毛の高さのズレには、眉毛の筋肉が関わっています。
その眉毛にある筋肉を「皺眉筋(しゅうびきん、しうびきん)」と言い、眉を内側や下に引っ張る役割をしています。
また、顔の額やおでこ周辺には、眉毛を上に上げたり、横皺を作る「前頭筋」があります。
つまり、この二つの筋肉が相互に関係し、眉間に皺を寄せる働きをしています。
しかめっ面や驚いた表情癖、また、片方の眉毛だけを上げたりする癖がついてしまうと、筋肉に力が強く入ったまま収縮し、こり固まってしまうことで、左右の眉毛のズレに繋がります。
また、それと同時に、そういった表情の癖が、皺眉筋の発達に繋がり、眉間の消えない縦皺を生んでしまいます。
無意識のうちについてしまった表情癖は、眉毛の高さのズレだけではなく、眉間の皺の原因にもなりかねるので、できるだけ眉を寄せるしぐさは避けた方が良いですね。
では次に、もう一つの原因である、顔や骨格の歪みについてご説明していきます。
眉毛の高さが左右で違う!原因は日頃の癖にある
誰しも目の上にある骨(眉骨)は出っ張っているのですが、その出っ張り具合が左右で異なることで、眉毛の高さにズレが生じてきます。
もともと眉骨は、成長に伴って成長していくという理由もあり、それと同時に、日々の生活の中での「癖」が骨格の歪みを招いていることもあります。
顔の歪みは、当然ながら左右の眉毛のズレを引き起こします。
例えば、いつも同じ方の歯でご飯を食べていたり、いつも同じ方向を向いて寝ていたりなど、日常的な無意識の癖が、骨格の歪みに影響してきます。
また、それと同時に、骨盤の歪みや姿勢の悪さなどの身体の歪みが、顔の歪みに繋がっている可能性もあります。
私達の体はもともと左右非対称にできているのが普通で、基本的にはそのズレを補正しながらバランスを保っています。
しかしながら、毎日のそういった癖や、前項で述べた筋肉のこりが積み重なって、補正できない体のズレを引き起こしていることもあるのです。
では、これらの日々の癖や骨格の歪みを、普段の生活から気にかけていく改善方法を見ていきましょう。
眉毛の高さを揃えたい!まずは日頃の姿勢や癖から
眉毛の高さのズレには、眉の筋肉の働きや顔の歪みが大きく関わっていることが分かりました。
さらに、日常的な癖や顔の歪みは、眉毛のズレはもちろん、体の血行不良にも繋がり、内臓にとっても負担になることが分かっています。
そうならないためにも、日頃から自分の癖や姿勢に注意する必要があります。
・左右どちらかに偏らないように噛む
虫歯があったり、治療中だったりすると、どうしても噛む方が偏ってしまいがちです。
普段食事をするときは、両方を使ってしっかりと噛む事が大切です。
・良い姿勢を意識する
特に背が高い人は無意識になりがちですが、猫背には注意し、背筋を伸ばすことを意識しましょう。
また、頬杖をついたり、足を組むのも極力減らしましょう。
・寝るときに向く方向
睡眠時は意識がないので難しいことなのですが、常に同じ方向を向いての睡眠は、顔の歪みに繋がります。
顔の歪みを気にする人は、仰向けで寝るように心がけましょう。
では、顔や体の歪みを治すための心得が分かったところで、次に、家で簡単にできる、歪みの改善に繋がるマッサージをご紹介していきます。
表情の筋肉をほぐす!歪み改善のマッサージ!
では早速、顔の歪み改善に繋がる、表情筋のマッサージをご紹介します。
まず、表情筋とは、文字通り表情を作り出す筋肉で、その表情筋の一つに、咬筋(こうきん)という筋肉があります。
咬筋とは、食べ物を噛む際に使われる筋肉で、耳下のエラ周辺部分を指します。
この咬筋がこってしまうと、顔の歪みに繋がります。
したがって、この咬筋を柔らかくほぐすことで、歪み予防にもなるので、是非行ってください。
逆にこの表情筋を柔らかくしておけば、歪み予防になり、また歪んだ顔も元の位置に戻せる可能性があるのです。
①両手の親指の腹を、左右の咬筋に押し当てます。
②そのまま力を入れてゆっくりと押してください。
③今度はぐりぐりと刺激するように押し回してください。
マッサージ時の注意点として、いずれも痛みを感じない程度の強さで押すことが大事です。
以上が、表情筋をほぐすマッサージ方法です。
今すぐ簡単にできるマッサージなので、是非トライしてみてくださいね。
続いて、眉毛の高さにズレが生じるもう一つの原因、眉毛の筋肉のこりをとるマッサージ方法をご紹介していきたいところですが、その前に、自分の眉がこっているのかチェックしてみましょう。
あなたの眉はこってる?カンタンな眉こりチェック
日常生活の仕事やゲームなどで、パソコンやスマートフォンの画面と、長時間にらめっこをしている方は多くいます。
そんな毎日の目の酷使は、目の周りの血行不良に繋がり、老廃物が蓄積しやすくなります。
皺眉筋は、目の回りの筋肉と繋がって動いているので、最終的には、目の疲労から皺眉筋が緊張し、こり固まってしまう「眉こり」に繋がってしまうのです。
その結果として、眉毛の高さにズレが生じることになってしまいます。
それでは、眉こりの典型的な症状を、チェックリストとしてご紹介します。
①眉あるいは眉上が盛り上がっている
②眉を指でつまむと、痛かったり違和感がある
③眉を顰めたり、しかめたりすることが多い
④目が疲れたような気がする
⑤以前より目が小さくなった気がする
当てはまるものが多いほど、眉毛の筋肉はこり固まっている可能性が高いです。
これで、自分の「眉こり」の状態について、把握できます。
では、いよいよ、眉毛のこりを解消する、皺眉筋のマッサージについてご紹介していきます。
眉毛の筋肉をほぐそう!簡単な皺眉筋のマッサージ!
では早速、家で簡単にできる、眉毛の筋肉をほぐす「皺眉筋マッサージ」をご紹介していきます。
①両手の人差し指、中指、薬指のを3本を皺眉筋に置きます。
②30秒間、十字に切るように繰り返し小刻みに動かしてください。
また、このとき、痛気持ち良いくらいの強さで行ってください。
③両手の親指と人差し指で軽く眉頭をつまみ、3秒間キープしてください。
④そのまま眉頭から眉尻に向かって、5箇所ほどつまんでいきましょう。
また、このマッサージは入浴中のお湯に浸かりながら行うと、よりリラックスできるのでおすすめです。
先にも述べましたが、眉間の皺の役割をする皺眉筋の収縮や固まりは、眉毛の高さのズレに影響してきます。
そのコリがほぐれるように、しっかりとマッサージを行いましょう。
普段の生活の意識改革!眉毛の筋肉がこらないようにしよう
いかがでしたでしょうか。
左右の眉毛のズレには、私達の普段の生活や癖、そして姿勢が大きく関わっていることが分かりました。
無意識のうちにしているしぐさが、体の歪み、ひいては顔の歪みにまで影響しているのです。
眉毛のズレを解消するには、まずは普段の生活から意識して、体のバランスを整えていくことが大事ですね。