毎日シャンプーをしているのにもかかわらず、頭皮の臭いやべたつきが気になりませんか?
シャンプーでは落としきれない汚れは、頭皮のクレンジングで改善できます。
頭皮のクレンジングはオイルを使用しますが、自宅にある食用のオリーブオイルでできるのでしょうか。
この記事で、詳しくご紹介していきます。
頭皮が汚れる要因
髪の毛の汚れは気づきやすいですが、頭皮の汚れは気づきにくいものです。
自宅にある食用のオリーブオイルで頭皮のクレンジングができれば、それほどコストもかかりませんから嬉しいですよね。
はじめに、なぜ頭皮は汚れてしまうのか、その原因をご説明いたします。
頭皮の汚れの主な要因は2つあります。
1つめは、ホコリや花粉など、外から受けるものです。
毎日掃除している部屋でも、目に見えないホコリは舞っていますし、窓を空けたり外出すれば、頭皮に汚れがつきます。
また、これらの汚れが汗をかくことで頭皮に流れてしまい、詰まったままの状態であると、痒みや臭いの原因となってしまいます。
2つめは、皮脂や古い角質など、内からの要因です。
毛穴から分泌している脂を皮脂といい、この皮脂が過剰に分泌してしまうと、毛穴が詰まってしまいます。
外的な要因と同じく、痒みや臭いの原因となるのです。
古い角質ですが、私たちの肌は新陳代謝によって、日々新しい皮膚を作り出すサイクルがあります。
このサイクルのなかで、古くなった角質をしっかりと落とせていないと、頭皮の毛穴の詰まりとなってしまうのです。
汚れた頭皮のトラブル
頭皮の汚れを放置してしまうと、どんなことが起きてしまうのでしょうか。
では、
●頭皮ニキビ
ニキビというと、思春期の学生の顔にできるイメージが強いですが、頭皮にもニキビはできます。
頭皮の汚れをそのままにしておくと、毛穴が詰まってしまうことは、前項でもお話しました。
毛穴に汚れが溜まったままにしていくと炎症が起こり、頭皮ニキビとなってしまいます。
違和感を感じて、手で触ってしまうと、されに炎症が酷くなってしまうのです。
頭皮ニキビができたときは触らずに、医師に相談しましょう。
●フケ
頭皮が汚れていると、新陳代謝が正常に働かなくなります。
すると、未熟な角質が大きなフケとなって剥がれ落ちることもあるのです。
こうしたトラブルにならないためにも、毎日のシャンプーで頭皮の皮脂を正しく洗浄することが大切なことなのです。
次項では、優しく洗浄できる、食用の重曹を使ったシャンプーの方法をご紹介します。
オリーブオイルを使ったクレンジング方法も併せてご覧ください。
食用重曹でシャンプー
重曹シャンプーの方法を、ご紹介します。
毛穴の汚れや嫌な臭い、抜け毛にも効果的です。
重曹シャンプーは食用の重曹で構いません。
併せてクエン酸リンスもお試しください。
ただ、注意点があります。
いきなり重曹シャンプーを行なわないことです。
頭皮に刺激を感じます。
はじめは、お使いのシャンプーに少量混ぜるなど、頭皮が重曹に慣れるようにしてから行ってください。
作り方は簡単で、洗面器を用意して、その中に1リットルのお湯と重曹大さじ1(10g)を入れて溶かします。
これで重曹シャンプーの完成です。
クエン酸リンスは、500mlのペットボトルに水とクエン酸大さじ2(20g)を入れて、よく振っておきましょう。
長時間置いておくとクエン酸が沈んでしまうので、使うときは軽くでいいので振ってから使いましょう。
①1分ほどブラッシングして、汚れを落とします。
②そして、シャンプーをつける前に、お湯で2分ほど優しくもみ込むようにマッサージをしながら洗い流してください。
③洗面器に入った重曹シャンプーを少しずつ手にとって、頭皮や地肌をマッサージしながら洗います。
作った重曹シャンプーを使いきるまで、繰り返しましょう。
④クエン酸リンスの使用方法は、洗面器にお湯を3分の1張り、作っておいたクエン酸リンスを10mlを入れて混ぜます。
それを、髪に馴染ませましょう。
⑤リンスが馴染んだら、しっかりと洗い流します。
⑥タオルドライは髪の毛をこすらないように行い、頭から20センチ離したところから、ドライヤーを当てて、根本から乾かしましょう。
では、オリーブオイルを使ったクレンジング方法を見てみましょう。
食用オリーブオイルで頭皮のクレンジング?!
シャンプーだけでは落とせない頑固な汚れの場合は、一度クレンジングをしてみましょう。
クレンジングは、頭皮の汚れを落とすことを目的に行います。
頭皮は肌と同じように、ご自身に合ったクレンジングオイルを選びましょう。
●頭皮専用のオイル
頭皮のクレンジングを専用にしたオイルが販売されています。
汚れを落とす目的に加え、毛穴や毛髪に栄養を与えるものまで、種類が豊富です。
●馬油
美容の効果があるとして有名な馬油ですが、頭皮のクレンジングにも一役買ってくれます。
血液促進を働きかけてくれる馬油でマッサージをすれば、汚れを落とし、尚且つ毛根や毛髪に元気を与えてくれる優れものです。
●椿オイル
ヘアケア用品で見かけることもある椿オイルですが、頭皮の汚れを浮かせて、髪にツヤや潤いを与えてくれる効果もあります。
ただ、クレンジングとしてはやや劣る部分があるため、思ったような効果が味わえないこともあります、
●ホホバオイル
洗眼用品で使われているホホバオイルは、保湿効果が高く、この保湿によって過剰な皮脂の分泌を減らすことが可能です。
しかし、少しベタっとしてしまうことが難点でもあります。
●オリーブオイル
料理に使うオリーブオイルも、頭皮のクレンジングとして効果が得られます。
注意点としては、食用であるオリーブオイルだと、頭皮への負担が気になるところです。
食用オリーブオイルを使うときの注意点
肌であっても頭皮であっても、ご自身の身体に直接使うときには、何のオイルにしても細心の注意を払いましょう。
先ほどご紹介したオリーブオイルで頭皮クレンジングを行うときは、さらに注意が必要です。
料理で使う食用のオリーブオイルには、うま味成分や保存料、添加物などが含まれるものもあります。
これらにアレルギー反応がでる可能性もあるのです。
また、ご自宅にあるもので試そうと、酸化しているオリーブオイルを使うこともやめましょう。
オリーブオイルは、開封と同時に酸化しはじめます。
その酸化したオリーブオイルを頭皮に使用すると、痒みなどの炎症を起こしかねません。
食用のオリーブオイルを使う場合は、エクストラバージンオイルを選びましょう。
オリーブの実をしぼっただけなので、添加物も科学的処理もされていません。
そして、一般的なオリーブオイルよりも、酸化が進みにくいといった特徴もあります。
ただし、酸化しないため、開封してから3ヶ月のものを使用しましょう。
開封したら、正しい場所で保管しましょう。
気温が5℃以下になる冷蔵庫での保管は、オリーブオイルが白濁・凝固してしまいます。
直射日光や強い光、高温多湿を避けて、冷暗所で保管しましょう。
小分けタイプは、遮光性のあるものを選んでくださいね。
オリーブオイルのクレンジング方法
ではさっそくオリーブオイルを使ったクレンジングを行ってみましょう。
オリーブオイルでの頭皮クレンジングによって、頭皮の洗浄効果や、血行促進によって抜け毛や薄毛の予防につながります。
食用を使う場合は、注意点を理解してから、開封して間もないオリーブオイルを使いましょう。
【クレンジング方法】
①髪全体をブラッシングします。
ヘアブラシは、なるべく目の粗い柔らかいブラシを使いましょう。
ブラッシングによって頭皮の汚れが落ちて、オイルが浸透しやすい環境になります。
②クレンジングに使うオイルの量は、500円玉ほどが目安です。
髪につけるのではなく、頭頂部かた後頭部までの頭皮を中心につけましょう。
③頭皮全体にオイルが浸透したら、マッサージをします。
指の腹で軽く指圧して、優しく行ってください。
爪が伸びていたり、爪を立ててマッサージをすると、頭皮に負担がかかるので注意ましょう。
マッサージの時間が長ければ良いというものではありません。
5~10分を目安に行いましょう。
④マッサージが終わったら、少しぬるめのお湯でしっかり洗い流します。
温度が高いと、必要以上の皮脂も流してしまうので、36~37℃ぐらいの温度が最適です。
⑤1回めのシャンプーは軽くなじませてからサッと洗い、お湯で洗い流します。
2回めのシャンプーは、しっかりと洗って、すすぎ残しがないように十分に洗い流しましょう。
頭皮の健康を維持
頭皮は、自分ではなかなか気にかけることは少ないですが、頭皮の健康は髪の健康でもあります。
髪の毛の土台となる頭皮や毛穴が汚れているままにしていると、頭皮トラブルを招いてしまいます。
日々、正しいシャンプーで洗髪を行い、クレンジングをして頭皮の健康を維持しましょう。