皆さんは、定期的に美容院へ通っていますか?
もし、予約を入れておいた美容院へいざ行こうと思ったときに頭皮に傷があったら、美容院へ行っても大丈夫なのでしょうか。
特に、カラーやパーマなど、薬液を使う施術をする予定なら余計に心配です。
この記事では、頭皮に傷があるときに美容院へ行ってもいいのかという疑問の答えと、そもそも頭皮に傷ができてしまう原因や、傷をはやく治す方法についてお話ししていきます。
頭皮に傷!?何が原因?
頭皮に傷がある状態で美容院へ行っていいかの疑問を解決する前に、そもそもなぜ頭皮に傷ができてしまったのでしょうか。
頭をぶつけることがあれば、当然傷ができてしまうことがあります。
しかし、頭皮にできている傷は、気づかぬうちにできているものがほとんどではないでしょうか。
それらの傷のもとをたどっていくと、さまざまな要因に突き当たります。
要因の一つとして、日々の乱れた生活習慣や、仕事などからくるストレスがあります。
男性は、一人暮らしだと生活習慣は乱れがちでしょうし、仕事でも強いストレスを感じることが多いのではないでしょうか。
すると、気づかぬうちに繊細な頭皮にダメージが蓄積していきます。
頭皮がダメージを受けると、ダメージを受けた箇所には十分な栄養が届かなくなります。
頭皮の栄養が不足しだすと、炎症が発生したり頭皮が乾燥してしまうことにつながり、フケや痒みが出てきやすい状況になります。
この痒みが我慢できずに掻いてしまうと、頭皮に傷ができてしまうのです
もし、その傷から雑菌が入って繁殖してしまうと更に炎症が広がり、どんどん頭皮の環境が荒れてしまいます。
また、洗髪の際に爪を立てて洗ってしまう事も頭皮に傷を作る原因になりますので、注意するようにしましょう。
頭皮の傷の原因は頭皮湿疹かも!?①
先ほどの項では、生活習慣やストレスが起因となり頭皮がダメージを受けることによって、結果として頭皮に傷ができてしまうことをお伝えしました。
その他にも、刺激の強いシャンプーや整髪料を使用することも頭皮に傷ができてしまう要因として挙げられます。
以上の原因によって頭皮がダメージを負うと、頭皮湿疹という症状になってしまうことがあります。
そこでこの項では、いくつかの頭皮湿疹の種類についてお話ししていきます。
●アトピー性皮膚炎
もともとアレルギーを持っている方が引き起こしてしまいやすい皮膚炎です。
痒みが生じる原因は、雑菌や紫外線、刺激の強いシャンプーなどです。
アトピー性皮膚炎は特に痒みが強いので、頭皮を引っ掻いてしまい傷ができてしまいます。
さらに、その傷が原因でかさぶたにもなってしまいます。
●接触性皮膚炎
強い刺激がある成分を含んでいるシャンプーや整髪料を使用することによって、頭皮がかぶれてしまう状態が接触性皮膚炎です。
肌が弱い方や、体調不良等によって肌の状態がよくないときは接触性皮膚炎になりやすいので注意が必要です。
一度でも接触性皮膚炎を発症してしまうと、また同じように接触性皮膚炎が再発してしまう可能性も出てきます。
もし接触性皮膚炎を発症した場合には、皮膚炎の原因となったシャンプーや整髪料の使用は避けるようにしましょう。
もしも、美容院での洗髪でかぶれた記憶がある場合、美容院で使用しているシャンプーが頭皮に合わなかった可能性があります。
次に同じ美容院へ行く際には、必ずその旨を美容師さんに伝えるようにしましょう。
頭皮の傷の原因は頭皮湿疹かも!?②
引き続き、頭皮湿疹の種類についてお話ししていきます。
●脂漏性皮膚炎
何らかの原因で頭皮の皮脂が多く分泌され、「マセラチア菌」という真菌が繁殖してしまうことが原因で発症します。
悪化してくると頭皮にかさぶたができてしまい、それに伴い湿疹や強い痒みも出てきてしまいます。
脂漏性皮膚炎は、大きめのフケが発生するのも特徴です。
そのフケが原因で、美容院へ行くことが恥ずかしいという方も多いようです。
●皮脂欠乏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎とは反対に、頭皮の皮脂が少ない状態で、頭皮が乾燥してしまうことにより発症する皮膚炎です。
皮脂欠乏性皮膚炎は「乾皮症」とも呼ばれ、細かいフケが目立つのが特徴です。
頭皮は、乾燥していると外部刺激を受けやすく、何かに少し擦れただけでも痒みを引き起こします。
また、痒みを感じて頭皮を掻いてしまうことによって傷がつき、さらに炎症がひどくなることも多いです。
もし、ここまでにご説明した皮膚炎の可能性が考えられる場合は、自己判断せずに専門医に診てもらうようにしましょう。
次の項では、実際に頭皮に傷があるときに、美容院へ行ってもいいのかという疑問を解決していきましょう。
頭皮に傷があるとき美容院へ行ってもいい?
結論から言うと、頭皮の傷がひどい場合は美容院へ行くことは控えた方がいいでしょう。
カットだけなら大丈夫でしょうが、カラーやパーマなどの薬剤が傷口に当たるととんでもなくしみます。
さらに、症状の悪化を招く危険性もありますので、傷が治るまで美容院へ行くのは我慢しましょう。
しかし、冠婚葬祭などが控えており、どうしてもカラーをしたい状況の場合は、傷のことを美容師の方に必ず伝えた上でカラーをしてもらいましょう。
頭皮の傷に影響がないように、頭皮に薬剤がつかないように根元を少し浮かせたり、根元だけ刺激が強くない薬剤を使用してもらえる場合があります。
カラーに使う薬剤は刺激がとても強いものです。
頭皮に傷がないときでさえ、カラーの薬剤に使われている「アルカリ」「ジアミン」「過酸化水素水」によって頭皮がしみてしまうこともあります。
頭皮に傷があるときは、よほどの理由がない限り美容院は我慢したほうがいいかもしれませんね。
かさぶたがある時も美容院はダメ?
頭皮に傷がある場合には、美容院でカラーやパーマ等の薬剤を使用する施術をしてもらうことは避けた方がいいとわかりましたよね。
では、その傷が治って「かさぶた」になった状態だったら大丈夫でしょうか。
こちらもやはり、かさぶたが完全に治るまでは美容院は控えたほうがいいと言えます。
前項でお伝えした通り、カラーの薬剤は刺激が強いため、「治りかけの状態だったのに悪化してしまった!」ということにもなりかねません。
また、頭皮のかさぶたはふとした拍子に触ってしまい、気になってはがしてしまうことがありますよね。
かさぶたをはがしてしまうと、その部分がまた痒くなってしまって、再度傷ができてしまいます。
すると、結局またかさぶたができてしまうという繰り返しになるのです。
こうなると、延々と傷が治りません。
かさぶたは気になっても触らないように心がけましょう。
美容院へ行きたい!頭皮の傷をはやく治す方法
頭皮に傷があると、好きなときに美容院へ行けないし、はやく治したいものですよね。
そこで、頭皮の傷をはやく治す方法についてお話ししていきましょう。
まず、血液の循環を正常にしましょう。
栄養バランスの整った食事を摂ったり睡眠時間をしっかり取ることで、頭皮に栄養が行きわたりやすくなります。
また、仕事でストレスを抱えがちになる人は、なるべくストレスをためないように心がけましょう。
もしもストレスがたまってしまったら、趣味などでうまく発散するといいでしょう。
そうすることで、頭皮にいい影響を与えるだけではなく、健康な髪の毛の成長にもつながります。
次に、シャンプーを刺激の弱いものに変えましょう。
シャンプーに含まれている成分が、知らないうちに頭皮に刺激を与えてしまっている場合があります。
頭皮に傷があるうちは、なるべく頭皮に優しい成分のものを使うようにしましょう。
それでも傷があまりよくならないようであれば、そのまま放っておかず、専門医に一度診てもらうようにしましょう。
頭皮の傷が治るまで美容院は我慢!
頭皮に傷やかさぶたがある状態で美容院へ行くのは控えるようにしましょう。
カラーやパーマの薬剤は刺激が強いので、傷を余計に悪化させてしまう可能性があります。
また、頭皮に傷ができないように頭皮環境を整えるようにしましょう。
ストレスフルで乱れた生活習慣を見直し、健康的な日々を送ることで頭皮環境を改善できます。