髪の毛に、波を打つようなクセがついている方はいませんか?
全体的にはストレートでも、顔回りの髪などが部分的になみなみしている方もいるでしょう。
また、以前はなかったのに、最近なみなみしている髪の毛が生え始めたという方もいるのではないでしょうか。
このような毛が生える原因は何なのか、治す方法はあるのか、髪の毛にまつわる疑問を解決していきましょう。
髪の毛の種類って?クセ毛にも種類がある!
なみなみした髪の毛はクセ毛ともいいますね。
このクセ毛にも「なみなみ」だけでなく、「ガタガタ」や「くねくね」など、人によっていろいろな種類のクセ毛があることでしょう。
そこでまずは、髪の毛の種類をタイプ別にご説明します。
●直毛
断面は円形で、まっすぐ伸びる髪の毛です。
日本人に多い髪の毛のタイプで、硬くて太いしっかりした髪質のものもあれば、細くて柔らかいものもあります。
●波状毛(はじょうもう)
断面は楕円形で、波を打つようになみなみしています。
金髪の白人に多い髪の毛で、細く折れやすいのが特徴です。
部分的に波状毛になる場合が多く、バランスが悪くて理想の髪型にならないと悩む方もいます。
●縮毛
髪の毛が縮れていて、黒人に多い髪の毛のタイプです。
髪についているクセは強いのですが、価値観の違いかクセ毛で悩む人は少ないようです。
●捻転毛(ねんてんもう)
コイルのようにねじれている髪の毛です。
日本人には少ないタイプの髪ですが、髪が縮れていると思う場合、ほとんどは捻転毛が生えています。
●連珠毛(れんじゅもう)
髪の毛が数珠のように凸凹していて、太い部分や細い部分があります。
アフリカ系の黒人に多い髪質で、これをさらに縮めていくとアフロヘアになり、伸ばして編めばドレッドヘアとなります。
以上の髪質の他に、柔らかく細い髪質を猫っ毛と呼んだり、硬くて太い髪質を剛毛と呼んだりもします。
クセ毛にもいくつか種類があることが伝わったかと思いますが、クセ毛が生える原因にはどのようなものがあるのでしょうか。
遺伝だけじゃない!髪の毛がなみなみする原因とは?
縮毛と波状毛が混ざっていたり、根元だけなみなみになるなど、クセ毛にもいろいろなものがあります。
そんなクセ毛が生える原因として、考えられるのは次のようなものがあります。
●遺伝の場合
クセ毛の遺伝子は親から子に引き継がれやすい特性があるため、髪質は遺伝の影響を強く受けます。
いわゆる「優勢遺伝」というもので、両親のどちらかがクセ毛だと、子供がクセ毛になる可能性は高くなるのです。
●加齢による場合
加齢やストレスの影響で毛穴の状態が変わることがあります。
また、栄養バランスの乱れによって髪の毛の成分が変わってしまってもクセ毛が生えることがあります。
●毛穴や毛根に汚れがある場合
頭皮に残った皮脂やシャンプーのすすぎ残し等の汚れによって毛穴が詰まってしまい、クセ毛が生えてくることがあります。
シャンプーによっては、含まれる添加物によって毛穴が詰まってしまうこともあります。
●病気の場合
毛髪奇形により、クセ毛になることがあります。
連珠毛になることが多く、ホルモンバランスの乱れやストレスが関係しているといわれています。
先天的な疾患の場合もあるので、不安ならば専門の医師の診察を受けることをおすすめします。
毛のなみなみの原因!毛穴の詰まりを取り除く髪の毛の洗い方①
前項でも触れましたが、なみなみのクセ毛の原因として、毛穴の詰まりによるものが考えられます。
髪の毛は毛穴を経て頭皮に生えますから、その毛穴が汚れなどで詰まっていると、毛穴の形が変形してしまいます。
すると、髪の毛がうねってしまってクセ毛となるのです。
毛穴の汚れは皮脂によるものがほとんどですが、チリやホコリ、スタイリング剤やシャンプーのすすぎ残しなどによっても毛穴を詰まらせてしまうことがあります。
そこで、毛穴の汚れをしっかりと落とせるシャンプーの方法をご紹介します。
①ブラッシング
シャンプーの前にブラッシングすることで、髪の毛の絡まりをとり、ホコリなどの汚れを落とします。
このひと手間で、よりシャンプーの効果が期待できます。
ブラシは静電気の起きにくいものがいいでしょう。
②予洗い
ぬるめのお湯で髪と頭皮を予備洗いすることで、汚れの大半は落とすことができます。
5分程しっかりと地肌を予洗いします。
その際には、爪を立てずに指の腹でマッサージするようにしましょう。
強くこすりすぎて頭皮にダメージを与えてしまうと、かゆみやフケの原因になってしまいます。
③シャンプーを泡立てる
ショートヘアの場合、シャンプーは100円玉大が適量です。
不足した場合は後から足すこともできますので、シャンプーはつけすぎないように心がけましょう。
シャンプーは泡立ててから頭につけるようにします。
泡立てずにそのままつけると頭皮へのストレスとなり、抜け毛にもつながってしまいます。
しっかり泡立てて、頭皮のストレスを与えないようにしましょう。
なみなみの原因!毛穴の詰まりを取り除く髪の毛の洗い方②
引き続きシャンプーの方法をご紹介していきます。
④サイド→後頭部→頭頂部の順に洗う
泡立てたシャンプーも頭皮への刺激はゼロではありません。
ですから、頭皮の中でも抜け毛などの影響を受けにくいサイドから洗うようにします。
頭頂部や生え際はホルモンの影響によって髪が薄くなりやすく、刺激にも弱いですから、洗うのは後回しにしましょう。
刺激に弱い部分は、地肌をなぞるように優しく3回ほど洗うのがコツです。
髪の毛もこすらないようにして、キューティクルがなくならないように気をつけてください。
⑤十分にすすぐ
泡が頭皮に残らないように、5分くらいかけてしっかりと頭皮をすすぎます。
すすぎ残しがあるとかゆみやフケの原因となり、ひいては抜け毛につながってしまいます
⑥タオルドライの後にドライヤー
濡れた髪はゴシゴシと拭かないよう気をつけましょう。
頭皮や髪にとっては、タオルの繊維による摩擦もストレスとなるのです。
水分をタオルに吸わせるように、優しくあてましょう。
この時、頭皮にかゆみを感じるようなら、すすぎが足りないか、またはシャンプーが合わない可能性があります。
髪をすすぎなおしてみて、それでも違和感があればシャンプーを変えてみましょう。
シャンプーを選ぶことから頭皮ケアと思って、慎重に選んでください。
ドライヤーの熱も頭皮にはよくありません。
ドライヤーを髪に近づけすぎず、20cmほど距離をとって風をあてましょう。
また、熱を加える時間が短くて済むように、パワーのあるドライヤーがおすすめです。
仕上げに冷風をあててキューティクルを中に入れてあげれば、ハリのある髪の毛になりますよ。
⑦ブラッシングで仕上げる
濡れたまま髪をブラッシングすると痛みの原因になるので、乾いてからブラッシングをします。
もし髪の毛が絡まっていても、無理にとかすのはやめてください。
以上、正しいシャンプーの方法をお伝えしました。
正しいシャンプーをしてもなみなみの髪の毛が改善しない場合、生活習慣に原因があるかもしれません。
次の項では、生活習慣を正してクセ毛を改善する方法をご紹介します。
生活習慣の見直しでなみなみの髪の毛を減らそう
クセ毛の原因として、毛穴の詰まりの他に、ストレスや栄養バランスの乱れによってクセ毛になる場合もあるとお伝えしました。
後者の原因によってクセ毛が生えているなら、生活習慣を見直す必要があります。
では具体的に、どのような点に気を付ければいいのでしょうか。
まず、栄養バランスに気を付けてみましょう。
栄養バランスの乱れはサプリなどに頼るのではなく、食事内容を見直して対策をしてください。
髪の毛にいい栄養としてたんぱく質やビタミン、亜鉛などが挙げられますが、これだけを摂っても吸収できず、ほとんどが体の外に排出されてしまいます。
バランスの良い食事をすることで、はじめて摂取した栄養素を効率的に吸収できるようになるのです。
次に、ホルモンのバランスを整えることも髪の毛の改善には欠かせません。
日々のストレスや環境の変化などによって質のいい睡眠が取れなくなったり、体が冷えてしまうと、体内のホルモンバランスが崩れてしまいます。
ジョギングなどの運動を習慣化して、体質を改善するようにしましょう。
以上のように、クセ毛の改善には生活習慣を見直して長期的に取り組んでいくことが大切ですが、すぐにでもなみなみの髪の毛から解放されたいと思う方もいるでしょう。
そんな場合に、どうすればクセ毛を直すことができるのかを次項でご紹介します。
今すぐ何とかしたい!髪の毛をまっすぐにする方法
毛穴の詰まりやストレスが原因で毛穴がゆがみ、それによってなみなみの髪の毛が生えてしまうことはお伝えした通りです。
このクセ毛を改善するためにシャンプーや体質を見直すことはとても大切ですが、即効性はありません。
すぐにでもクセ毛を直したいという方には以下の方法があります。
・ストレートパーマ
・縮毛矯正
ひとつずつみていきましょう。
まず、ストレートパーマはカールをつけるパーマと同様に、薬液を使って髪の毛をまっすぐにします。
効果は2~3ヶ月ほどで、それを過ぎると元のクセ毛に戻ってしまいます。
次に縮毛矯正ですが、髪に専用の薬剤をつけてからアイロンの熱によってまっすぐにするものです。
指通りもよく長持ちもしますが、髪の毛へのダメージは大きい方法です。
以上のどちらも即効性がありますが、繰り返しかけることによって髪の毛が痛み、スタイリングしにくくなってしまうこともあるでしょう。
また、髪質によって合う、合わないもあるため、まずは美容師と相談することをおすすめします。
生活習慣やシャンプー方法において根本的な改善を行いつつ、上記の方法を試してみるのもいいかもしれませんね。
髪の毛を健康に保とう
クセ毛の原因や改善方法についてお話ししてきました。
加齢による体調の変化や栄養バランスの乱れ、毛穴の詰まりなど、原因はいろいろなものが考えられます。
まずは原因を突き止め、適切な対処をしましょう。
男女を問わず、髪はいつまでもきれいに保ちたいものです。
体の健康と同じように、髪の健康についても意識してみてはいかがでしょうか。