毎日ちゃんとお風呂に入っているのに、どうしても油でべたついてしまう前髪。
特に、前髪がべたつきやすい男性にとっては、外見的にも印象は良くないですし、悩んでいる方も多いと思います。
そこで、今話題になっているのが、そのべたつきを解消するベビーパウダーです。
今回は、そんな前髪のべたつく悩みを改善する、ベビーパウダーについてご説明していきます。
前髪が油っぽくてべたつく!その原因とは?
そもそも、なぜ頭皮や前髪がべたついてしまうのでしょうか?
その原因は、毛穴から分泌される油、いわゆる皮脂にあります。
頭皮には、皮脂を分泌する「皮脂腺」があるため、どうしても髪がべたつきやすくなってしまいます。
皮脂はもともと、頭皮を外部の刺激からガードする役割があるのですが、ストレスや乱れた生活習慣が影響することで、過剰な分泌を引き起こしてしまいます。
そういう理由が、頭皮や前髪のベタベタに繋がっているのです。
また、皮脂の分泌量は、女性に比べて男性の方が多く、状態も悪化しやすい傾向にあります。
皮脂の分泌は、男性ホルモンと強い関係性があり、皮脂腺も男性の方が発達しているため、女性との皮脂量を比較すると、およそ2倍にもなります。
そして、女性は30代以降になれば皮脂量も落ち着きますが、その一方で、男性は50代あたりまで、盛んに皮脂が分泌され続けます。
上記のことを考えると、男性に偏って前髪がべたついてしまうのも、無理はありませんよね。
しかしながら、男性の多くは、その前髪のべたつきをなんとかして改善したいことだと思います。
そこで、今注目されているのがベビーパウダーです。
油でべたついた前髪にベビーパウダー?その成分と効果
「ベビーパウダーが前髪の油に効果があるの?」
そんな風に驚く方も少なくないと思います。
そもそもベビーパウダーとは、赤ちゃんのスキンケアに使う、専用のパウダーのことを指します。
赤ちゃんの肌は、汗や水分が溜まってしまうと皮膚がふやけてしまい、その部分に摩擦が起こりやすくなります。
それが、赤ちゃんの肌荒れやかぶれを引き起こす原因になります。
ベビーパウダーは汗などの水分を吸収、撥水する作用があるので、特に、肘の内側やひざ、首元やお尻周りなどの、汗疹やオムツかぶれができやすい部分に使用され、肌荒れから赤ちゃんの肌を守ります。
ベビーパウダーの成分には、とうもろこしを原料とするでんぷんの「コーンスターチ」や、石(かっせき)と呼ばれる鉱石を粉末にした「タルク」が使われています。
コーンスターチとタルクには、吸水性、撥水性が優れ、皮脂や水分バランスを整える作用があります。
そして更に、両者どちらにも炎症を抑える働きがあるため、かぶれや肌荒れ部分の悪化を防ぐ効果が期待できます。
ひと昔前に、海外製のベビーパウダーに、アスベストに汚染された「タルク」が含まれた状態で、市場に出回ったことがあり、ベビーパウダーの危険性が騒がれました。
しかし、現在日本で出回っているベビーパウダーは、厚生労働省が設定している安全基準を満たしているため、アレルギーがない限りは、安心して使うことができます。
では、そんな肌荒れやかぶれに効果が期待されるベビーパウダーは、どのように前髪のべたつきを解消するのでしょうか?
次項で詳しい方法を見ていきましょう。
油っぽい前髪を改善!ベビーパウダーの付け方
先にも述べましたが、前髪のべたつきは、主に皮脂のような油分が原因です。
そこで、ベビーパウダーをべたついた前髪に使うことによって、余分な水分や皮脂を吸収・撥水し、サラサラな状態に戻してくれます。
では、前髪への付け方を順にご説明していきます。
①髪に付着した汚れを取るために、ブラッシングをしてください。
②小さじ1杯分ほどベビーパウダーを、片方の手のひらに広げます。
③パウダーを付ける方の指の腹で、パウダーを少しずつ取り、おでこに接している前髪の裏側に馴染ませていきます。
④馴染ませ終わったら、粉が目立たなくなるようにブラッシングをしてください。
以上が、前髪のべたつきを抑えるベビーパウダーの使い方です。
注意点としては、濡れた状態の髪に使うと、髪に付いた粉が落としづらくなるため、必ず髪が乾いている状態で使ってください。
ベビーパウダーを付けるときは、髪の毛をセットした後に使いましょう。
そして、これ以外にも、パウダーをパフでおでこに付けるという方法もあります。
どちらがおすすめというのはないですが、自分に合った方法でベビーパウダーを付けてくださいね。
また、それに加えて、ベビーパウダーはドライシャンプーとしても使うことができます。
では、それについて次項で詳しくご説明していきます。
ドライシャンプーとしてベビーパウダーも有効的!
これまでに、ベビーパウダーの効果や、前髪の油分を改善させる方法などをご説明してきました。
それだけでなく、更にベビーパウダーは、ドライシャンプーとして使うことができ、頭皮や髪の毛のケアにも活躍します。
そもそもドライシャンプーというのは、洗い流さないでシャンプーができるというもので、水がない災害時にも頭皮や髪を洗えることから、その利便性が話題になりました。
そのタイプにも様々あり、主流のスプレータイプを始め、ジェルタイプや、ベビーパウダーのようなパウダータイプなどがあります。
基本的に、頭皮や髪の汚れを考えると、シャンプーは毎日行うことが良いとされていますが、シャンプーは少なからず頭皮への負担になっています。
そのため、特に頭皮が乾燥しやすい季節になると、シャンプーをすることで、逆に頭皮の乾燥を促してフケなどを発生させる場合があります。
そこで、特に乾燥する季節には、ときどきシャンプーの代用として、ドライシャンプーを使うことがおすすめされており、それによって頭皮や髪へのダメージを軽減できるのです。
そして、そのドライシャンプーとして使えるベビーパウダーは、より頭皮への負担が少なく、頭皮の皮脂や水分のバランスを整えてくれるため、脂性肌にも乾燥肌にもおすすめできます。
ただ、ワックスやジェルなどのスタイリング剤をつけているときは、それをしっかり落とせる普段のシャンプーを使いましょう。
では次に、実際に、ベビーパウダーでのドライシャンプー方法をご紹介していきます。
ベビーパウダーを使ってドライシャンプーをしてみよう!
ベビーパウダーでのドライシャンプー方法は、先にご紹介した、油でべたついた前髪対策のやり方と、要領は変わらないので簡単にできます。
①髪に付着した汚れを取るために、ブラッシングをしてください。
②小さじ1杯分ほどベビーパウダーを、片方の手のひらに広げます。
③パウダーを付ける方の指の腹で、パウダーを少し取り、頭皮の上に少しずつけていきます。
④ベビーパウダーを頭皮の上に乗せたら、頭皮をマッサージするように馴染ませていきます。
このとき、爪を立てて頭皮を傷つけないように、指の腹を使ってゆっくりマッサージをしてください。
⑤馴染ませるのが終わったら、仕上げとしてブラシで髪をとかし、髪に付いた余計なパウダーを取り除きます。
以上が、ベビーパウダーでのドライシャンプー方法ですが、就寝前や外出前だけでなく、頭皮のべたつきが気になるときには、頭皮ケアとして使うのもおすすめできます。
使う前にしっかり確認!ベビーパウダーの注意点!
これまでのご説明で、ベビーパウダーは、油でべたつく前髪を改善させるだけでなく、頭皮ケアのドライシャンプーとしても使えることが分かりましたね。
しかしながら、ベビーパウダーを使用する上で、注意するべき点もあります。
ベビーパウダーを使う前に、それについてもしっかりと確認しておきましょう。
まず、ベビーパウダーは細かく飛散しやすいため、特に赤ちゃんや、気管支系が敏感な方が使用するには注意が必要です。
気管支系が弱い方は、気道粘膜も敏感なため、万が一、ベビーパウダーを吸い込んでしまうと、炎症を起こしたり詰まってしまったりして、呼吸不全に繋がる恐れもあります。
粉が飛び散りやすいベビーパウダーを使用する際は、周りの人にも十分配慮するようにしましょう。
また、ベビーパウダーの粉は非常に細かいので、気づかないうちに目に入る場合もあります。
ベビーパウダーは、水分を吸収して角膜を傷つけてしまう可能性もあるので、特に前髪に使用する際は、目に入らないように注意しましょう。
使い方にも気をつけてベビーパウダーを活用しよう
ベビーパウダーには、水分や皮脂を吸収してバランス調整する働きがあり、赤ちゃんだけでなく、大人のべたついた髪の毛や頭皮ケアにも有効的であることが分かりましたね。
ベビーパウダーの使用上にも十分注意しながら、特に男性の方は、皮脂の分泌量が女性よりも多いので、頭皮のべたつきが気になる場合は、ベビーパウダーをドライシャンプーとして役立ててみるのも良いかもしれませんね。