「なんだか服が汗臭い・・・。」
このように思った経験はありませんか?
特に男性だと、汗の臭いでお悩みの方は多いかもしれませんね。
意外かもしれませんが、その臭い、汗自体が原因ではないのです。
この記事では、臭いの原因と対策法、さらには服が黄ばんでしまうことついても語っていきます。
服が汗臭くてお悩みの方、必見です。
臭いの原因は汗自体じゃなく服?
暖かい季節になってくると、汗の問題が気になってくる方も多いことでしょう。
特に男性は汗をかきやすい方が多いでしょうから、「臭い」問題は悩みのタネでもありますよね。
臭うと他人の反応も気になりますが、自分自身もいい気持ちはしません。
では、汗をかくとなぜ臭うのでしょうか。
実は、臭いの原因は「汗」自体ではなく、服についた「雑菌」なのです。
「雑菌」は、汗や皮脂をエサにする時に「脂肪酸」や「カプリン酸」というニオイ物質を出します。
そのため、服に汗や皮脂が残っていると雑菌が繁殖し「臭い」の原因となってしまうのです。
これは意外ですよね。
「汗」が臭うと思っていると、汗対策としてデオドラントスプレーなどを使用することもあるでしょうが、「服」が臭っているので、それは根本的な臭いの解消とはならないのです。
それでは、いかに汗臭いニオイを服に残さないか、次項から詳しくお話ししていきましょう。
汗臭いニオイを服に残さないためは?
それでは、汗臭いニオイを服に残さないようにするにはどうしたら良いのでしょうか?
単純に考えると、洗濯をすれば良いのではないかと思いますよね。
しかし、きちんと洗濯をしたつもりでも雑菌が取り切れていない場合もあるのです。
ですから、洗濯の際は下記の点を参考にしていただくといいでしょう。
■酸素系漂白剤を使用する
服を洗濯する時に、「酸素系漂白剤」をいつもの洗濯用洗剤と一緒に入れていただくと除菌効果があると言われています。
酸素系漂白剤は色物の服にも使用できる便利なものなので、1つ持っておくといいかもしれません。
ここで注意点ですが、粉末の酸素系漂白剤はアルカリ性ですので、動物性繊維(ウール・絹など)を洗濯する際に使用すると服を傷めてしまう可能性があります。
酸素系漂白剤が使用できるか、洗濯の前にしっかりと服の洗濯表示を確認するようにしてくださいね。
■洗剤は表示通りの量を使用する
洗濯洗剤の量をいつもより多く使用すれば、より汚れが落ちそうな気がしませんか?
しかし、洗濯洗剤を必要以上に余計に入れてしまうと、洗剤が水にすっかり溶け込まなかったり、洗剤が多すぎてすすぎがしっかりできなかったりということになります。
洗剤を適量より多く入れてしまうことは、服に洗剤が残ってしまうという状態に陥る可能性があります。
服に洗剤が残っていると、それをエサにした雑菌が繁殖してしまうことにつながるのです。
服にしみついた汗臭いニオイをとる方法
これまでご説明してきたこと以外にも、服にしみついた汗臭いニオイをとる方法があります。
洗濯される際に参考にしてみてくださいね。
■粉末洗剤を使用する
もし、今ご使用になっている洗濯用洗剤が液体洗剤であれば、試しに粉末洗剤に替えてみてください。
液体洗剤は弱酸性や中性、粉末洗剤は弱アルカリ性のことがほとんどです。
服にしみついた汗臭いニオイの原因は汗や皮脂をエサにした雑菌ですから、汗や皮脂を落とすことのできる弱アルカリ性の粉末洗剤がニオイ対策には適しているのです。
■重曹を使用する
重曹は弱アルカリ性で、油脂を乳化しタンパク質を分解させる働きがあります。
汗や皮脂はタンパク質ですから、重曹を使用することによって臭いを中和させてくれる効果があると言われています。
重曹は洗濯のみならず、掃除に使ったり食品としても使用できるものなのでおすすめですよ。
服の臭いは汗による雑菌臭が原因じゃないかも?洗濯機の汚れに注意
服が臭い原因は、服についた汗が原因の雑菌臭とこれまでお話ししてきました。
しかし、それだけが原因じゃないこともあるのです。
それは、「洗濯機の汚れ」です。
そもそも、服を洗濯するための洗濯機が雑菌などで汚れていると、服にその汚れや雑菌がうつってしまいそれが臭いの原因となってしまうのです。
これでは、いくら洗濯洗剤に気をつかってもいつまでも服の臭いを解消させることはできません。
最近では、洗濯槽のお手入れについて多くのメディアでも語られる機会が多いです。
洗濯槽が汚れやカビなどで真っ黒な写真や映像を見ると、ぞっとしますよね。
もしかしたら、その状態であなたも洗濯をしているかもしれないのです。
いくら洗濯しても服についた臭いが気になる場合は、洗濯機を洗浄してみてください。
できれば、定期的に洗濯機を洗浄していただくといいでしょう。
洗濯機を洗浄するには、洗濯槽クリーナーが市販されていますのでそれを使ってみてくださいね。
外出先で服に汗臭いニオイが!どうすればいい?
出かける時には気がつかなかった自分のニオイ。
外出先でふと、「なんか服が汗臭い?」と感じることもありますよね。
そのような場面に遭遇した際の対策は、ずばり「消臭スプレー」です。
「なんだ、そんなの誰でも思いつくでしょ」と思われたかもしれませんが、何と言ってもこれが一番の臭い対策方法です。
汗自体が臭っているのではなく服が臭っているので、ワキ用などのデオドラントスプレーを使ったり、汗を拭きとるだけでは何も解決しないのです。
消臭スプレーはいろいろなものが販売されています。
例えば、前もって服の上からスプレーしておけば臭いを防いでくれるうえに、服に直接スプレーしているのにシミにもならないものがあります。
他には、汗が原因の臭いのみならず、タバコの臭いや加齢臭にも効果が期待できる消臭スプレーもあります。
また、アルコールを使用しておらずそのスプレー自体にニオイがないものもあり、服に香りがつくのが苦手な方にはこのようなスプレーもおすすめです。
これらのように、消臭スプレーにはさまざまなものがありますので、ご自分のお好みのものを探して使用してみるのもいいですよ。
臭いだけじゃない!服についた汗ジミって何!?
服に汗の臭いがついている時は、同時に服についた汗ジミも気になりませんか。
汗をたくさんかくと、汗がついた部分が黄色く変色してしまった経験はないでしょうか。
では、この黄ばみは何なのでしょうか。
実は、服についてしまう黄ばみの原因も「皮脂」なのです。
皮脂がついた直後は、皮脂は無色なので気がつくことがなかなか難しいです。
しかし、時間が経過することによって皮脂が酸化してしまい、それが服を黄色く変色させてしまう原因なのです。
皮脂は、さきほどご説明したようにしっかり洗濯しておかないと服に残ってしまいます。
皮脂が残ったまま長期間服をしまっておくと、皮脂がついているところが酸化し、黄色く変色してしまうのです。
また、皮脂だけではなく、わずかに汗に含まれるミネラル・角質などの汚れが服にどんどんたまることも、黄ばみの原因となるとも言われています。
特に、白い服だと黄ばみはとても目立ちます。
白はさわやかに見せてくれる色なのに、黄ばみがあると周りの人から不潔に見られてしまうことでしょう。
そうならないためにも、今まで意識せずにやっていた洗濯を、洗剤などに気をつかって行うように心がけましょう。
汗臭いニオイとは無縁に!
着ている服が汗臭いのは、自分の汗が原因だと思っていた方は多いのではないでしょうか。
服についた臭いニオイは、雑菌臭がほとんどです。
また、服に皮脂が残っていると黄ばみの原因にもなります。
いつもの洗濯を少し注意して行っていただければ、今まで悩んでいた服のニオイや黄ばみから解放されるかもしれません。
服が臭いことにお悩みの方は、ぜひトライしてみてくださいね。