暑い夏でも寒い冬でも、一年中脇汗に悩まれている方は多いようです。
また、汗をかくと当然臭いも気になりますよね。
汗のせいで仕事や勉強に集中できないほどであれば、いずれも対策を考える必要があるといえるかもしれません。
ここでは、脇汗を少しでも止めるために、効果がある方法をまとめてみました。
汗をかく仕組みって?脇汗が多い理由
汗をかくのは、体温調節が主な理由とされています。
人は、暑い環境にいたり運動により体温が上りすぎてしまうのを防ぐため、汗をかき熱を発散させます。
そして、脇の下は汗線が集まっている場所のため、身体の中でも汗をかきやすい場所なのです。
脇には、アポクリン腺とエクリン腺がありますが、それぞれの性質が異なります。
エクリン腺は、全身のほとんどに分布していて、主に体温を調節する働きを持っているとされています。
脇汗が多い人は、このエクリン線の数が多い傾向にあることが考えられます。
そして、もう一つのアポクリン腺ですが、身体の限られた部分にしか存在しないものであり、特に脇の下に多く分布しています。
そして、アポクリン腺にはタンパク質や糖質などが含まれているので、臭いの原因になります。
また体温調節以外にも、さまざまな要因で汗をかくことがあります。
その一つとして、精神的緊張やストレスです。
人は緊張やストレスを感じると、交感神経が優位になり汗線の働きを活発にします。
この交感神経が敏感な方であるほど、汗をかきやすいともいわれています。
私生活に支障がでるほど脇汗で悩まれている方は、少しでも改善したいと思うはずです。
完璧に脇汗を止める方法は難しいですが、抑制する方法はいくつかあります。
早速ご紹介していきましょう。
ひどい脇汗を止めるために!自分に合った制汗剤を見つける①
「汗をかきやすい」、という人は夏場に限らず冬でも汗が気になるものです。
脇汗が気になって、生活に支障が出るようならやはり解決するべきでしょう。
汗を完璧に止めることは難しいですが、抑制する意味では手軽に塗れる制汗剤がおすすめです。
ここでは、脇汗を抑えるための制汗剤をタイプ別にご紹介していきます。
●タイプ別制汗剤
汗を抑制する意味で最も手軽にできる方法が、制汗剤を脇に塗るという方法です。
制汗剤には、大きく分けて5つの種類があり、「クリームタイプ・スティックタイプ・ロールオンタイプ・スプレータイプ・シートタイプ」に分かれます。
それぞれの特徴を簡単にまとめてみました。
・クリームタイプ
必要な分だけを手にとり、脇に塗るタイプです。
こちらのタイプは、伸びがよいので肌にしっかり密着してくれます。
ただし、手が汚れる、手軽に使えない等のデメリットがあります。
・スティックタイプ
制汗剤である成分が固形になったタイプです。
簡単に塗ることができ、外出先でも手間を取らなのがメリットです。
ただし、肌に直接つけるので、衛生面ではクリームタイプよりも劣ります。
ひどい脇汗を止めるために!自分に合った制汗剤を見つける②
続いて、制汗剤の種類と特徴を簡潔にご説明していきます。
・ロールオンタイプ
スティックと同様に、手軽にできることがメリットです。
ただし、先端にローラー上のボールを転がしながら直接肌に塗り込むタイプですので、男性の場合は脇毛を巻き込む可能性があります。
・スプレータイプ
最もメジャーなタイプです。
簡単で手軽・速乾性もあり、全身に使える万能タイプですが、皮膚への付着力が弱いというデメリットがあります。
汗をたくさんかく人は、短時間で流れてしまうこともあり、制汗の意味ではあまりおすすめできません。
少し汗が気になる方向けです。
・シートタイプ
汗によるべたつきも、さっと拭き取ることができるのがシートタイプです。
手軽に使用でき、清涼感を得られるメリットはありますが、制汗作用の効果は弱いです。
ここまで、簡単に制汗剤の種類と特徴をご紹介しました。
汗を抑制したい人へおすすめの制汗剤は、ロールオンかスティック、またはクリームがおすすめです。
手軽さや衛生面をよく考え、自分に合う制汗剤を選びましょう。
一つ注意しておきたいのが、制汗剤とデオドラントを同じものと勘違いされる方がいらっしゃいますが、正確には、制汗剤は汗の量を抑制し、デオドラントは汗の臭いを抑えることが目的としたアイテムになります。
脇汗の量を止めることが目的ならば、「制汗剤」を選びましょう。
ミョウバン水は脇汗を止めるだけでなく殺菌・消臭効果もある!
本来、ミョウバンは食品添加物として使用されてきましたが、汗を止める作用があったり消臭・殺菌の効果があるのです。
このミョウバンを使って脇汗を抑制する、ミョウバン水の作り方をご紹介します。
ミョウバンは100円ショップでも購入することができますし、作り方もとっても簡単です。
<準備するもの>
・焼きミョウバン5g
・空ペットボトル
・水道水150ml
作り方は、非常に簡単です。
焼きミョウバンをペットボトルに入れ、水道水を入れて溶かすだけです。
ミョウバンと水が混ざり合ったときは、白く濁った状態になりますが、冷暗所で1~2日放置することで透明になります。
ミョウバン水ができたら、スプレー容器に入れておくと使いやすく便利です。
実は先ほどご紹介した制汗剤には、ミョウバンが配合されているものもあります。
それほど、ミョウバンによる効果は高いものがあることを伺えますね。
作り方も簡単で、コストもかからないので挑戦してみてはいかがでしょうか。
脇汗を抑制するツボを押す
脇汗を抑える、ツボがあるのをご存知でしょうか。
ここでは、脇汗を抑制するツボについてご紹介していきます。
●大包(だいほう)
脇の下をたどり、肋骨付近に存在しているツボです。
分かりにくい人は、胸の前で腕を組んでみましょう。
そのとき、指が当たる部分が大体の場所です。
ここを2~3分押します。
ここのツボを押すことで、自立神経を圧迫して上半身の汗を止める効果があるといわれています。
また、抑制された汗は、押されていない下半身で汗をかきます。
●屋翳(おくえい)
胸のトップから3cm~5cmくらい上のところにあるツボです。
こちらも2~3分程度押しましょう。
汗を抑制するためには、少し痛気持ちよい程度で強めに押すのが効果的です。
ツボ押しで必ず汗が止まるというわけではありませんが、どうしてもというときは、試してみてくださいね。
ひどい脇汗を止めるためは生活習慣を見直すことも大切
実は、食品によって汗が出やすいものがあります。
ひどい脇汗を止めるには、食生活を見直すことも実は重要なことなのです。
普段から油分の多い食事や肉ばかりを好んで食べていると、脇汗が増える傾向にあります。
というのも、これらの食品にはご飯や野菜などと比べて、消化の際に大量のエネルギーを必要とし、それに伴い熱が発生するのです。
人の身体は、熱が上りすぎると体温を下げようと汗をかいて調整しようとしますから、当然このような食事ばかりしていると、脇汗をかきやすくなるのです。
また、辛い食べものやすっぱい食べものにも注意が必要です。
辛い食べものやすっぱい食べものは、汗をかきやすくなる交感神経を活発にする作用があります。
では、反対に脇汗を抑制する効果がある食品を見ていきましょう。
まず、豆腐や納豆などの大豆食品です。
大豆に含まれる、大豆イソフラボンは発汗を抑制する効果があるといわれています。
続いて、カリウムを含む食品についてです。
カリウムは、身体の熱を下げる作用がありますので、汗の抑制に効果があるといわれています。
肉類や辛いものを食べるときは、カリウムが豊富に含まれた食品も一緒に食べるとよいでしょう。
カリウムが多く含まれるのは、トマトやキュウリなどの野菜、わかめなどの海藻類、サツマイモやサトイモなどのイモ類にも多く含まれています。
今からできる!脇汗対策
いかかでしたか?
脇汗で悩まれている方は、たくさんいらっしゃるでしょう。
もっとも手軽で効果的なのが、制汗剤を使用することです。
制汗剤といっても、様々な種類がありますから、ご自分に合ったものを使用するとよいですね。
また、汗をかきやすいのは、食生活も関係していることがあります。
普段の食事を一度考え、見直してみてはいかがでしょうか。