ふとした瞬間に見えてしまう、わきの下や襟元の「黄色い染み」にお悩みの方はいませんか?
色のついた汗染みは、周囲の人に不潔な印象を与えてしまいますし、汚れも落としにくいため、非常に厄介な存在ですよね。
そこで今回は、黄色い汗染みができてしまう原因や対策方法、落ちにくい黄ばみの落とし方などについて、詳しくご説明していきます。
服が黄色くなる原因?ワキガについて学ぼう!
服に黄色い汗染みができてしまう原因で、一番多いとされているのが「ワキガ」です。
このワキガは、医学的には「腋臭症(えきしゅうしょう)」といい、病気ではなく体質の一種とされています。
「アポクリン腺」という汗腺が発達していることが特徴で、ここから生産される汗に、たんぱく質や脂質が多く含まれているため、服も黄ばみやすくなります。
まずは、自分がワキガ体質であるかどうか、チェックしてみましょう。
【ワキガのセルフチェック項目】
●汗をかきやすい
アポクリン腺は、常にじわじわと発汗しているため、わきの下がいつもベタついている人は、ワキガの可能性があります。
●服に黄色い汗染みができる
アポクリン腺には、服に色がつきやすい色素が含まれています。
●わきのニオイが気になる
ティッシュペーパーをわきに挟んで、汗のニオイを染み込ませ、ニオイをかいでみましょう。
個人差はありますが、鉛筆の芯や、カレーのようなスパイシーな香りがすると、ワキガの可能性があります。
●両親や親せきの中にワキガの人がいる
ワキガは体質で、遺伝するといわれています。
また、遺伝の中でも優性遺伝にあたるため、両親が該当する場合は高確率で受け継いでいることが多いです。
●耳垢に粘り気があり、湿っている
耳の中にも、アポクリン腺が多く分布しています。
また、耳垢の粘度が高ければ高いほど、ワキガである可能性も高くなります。
チェック項目は以上です。
あてはまる項目が多かったという人は、ワキガ対策をすることで、服の黄ばみも抑えることができるかもしれません。
対策方法については、後々お話ししていきますが、服に色がついてしまう原因は他にもありますので、そちらからご説明していきます。
次項で見ていきましょう。
まだまだ色々ある!黄色い汗染みの原因
黄色い汗染みをつくってしまう原因は、ワキガ以外にも考えられます。
早速、その一部をご紹介していきます。
●精神性発汗
緊張する場面や、精神が不安定なときに出やすい汗で、アポクリン腺から排出されているわけではないのですが、服に色がつく色素を含んでいます。
この汗は、通常よりもベタベタとしているため、汗染みができやすくなります。
●制汗剤が体質に合っていない
体質によっては、制汗剤と汗が化学反応を起こして、黄色い染みができてしまうことがあります。
この場合、ニオイもきつくなるケースがありますので、注意が必要です。
●汗腺が弱っている
汗腺の機能が低下してしまうことで、生産される汗の質も落ちてしまいます。
質の悪い汗には、不純物が多く含まれているため、通常よりも色のついた汗染みができやすくなります。
この場合、体質を改善していくことで、汗染みの予防につながっていきます。
これは、ワキガ体質の改善にも大きく影響していますので、次項で詳しくご説明します。
食事面から見直そう!良い汗をかいて黄ばみを予防
先ほどまでは、黄色い汗染みの原因をお話ししてきましたが、「質の良い汗をかくこと」が改善の第一歩といえます。
ワキガの場合と汗腺が弱っている場合、どちらもまず、日頃の食事内容を見直してみましょう。
普段の生活で、ファーストフードや、甘いお菓子が好きな人は要注意です。
脂質や糖分の過剰摂取は、血行不良を引き起こし、汗腺にも悪影響を及ぼしてしまいます。
さらに、脂質の摂り過ぎによって皮脂の分泌が増加することで、ワキガ体質は悪化していきます。
なるべく、肉や脂っこい食事を避けて、魚や野菜中心の食事に切り替えてみましょう。
そうすることで、体内が弱アルカリ性になり、ワキガ改善や汗腺機能の向上につながります。
また、基本的なことですが、飲酒や喫煙もできるだけ控えていきましょう。
全ての不摂生は、汗腺に影響し、色のついた汗染みの原因となっています。
まずは、こういった食事や生活習慣の見直しからはじめてみてください。
自宅でも試せる!黄色い汗染みの落とし方
それでは実際に、服に黄色い汗染みができてしまったとき、どのような落とし方をすれば良いのでしょうか。
正しい落とし方をご紹介していきます。
【重曹を使用した落とし方】
《用意するもの》
・重曹
・水
・使い古した歯ブラシ
・洗面器
1.水を加えて練った重曹を汗染みにつける
2.歯ブラシを使って優しくこする
3.落ちにくい場合は、洗面器に重曹水を入れて数時間漬け置きする
この方法でも染みが落ちないに場合には、「漂白」が有効です。
【漂白剤を使用した落とし方】
《用意するもの》
・酸性の衣類漂白剤
・40~50度のお湯
・洗濯用洗剤
・洗面器
1.洗面器の中に衣類漂白剤を入れて、お湯で溶かす
2.服を入れて数時間漬け置きする
3.仕上げに洗濯用洗剤で普段通り洗う
この方法は、色のついた汗染みに有効ですが、劣化や色落ちの可能性がありますので、麻やシルク素材の服にはおすすめできません。
そして、推奨される漬け置き時間は製品によって変動しますので、取り扱いには注意してください。
汗染み対策①制汗剤をつかおう!
ここからは、黄色い汗染みの対策方法について、お話ししていきます。
汗染みを防いでいくためには、「汗をブロック」することも必要です。
特に「わき」は、アポクリン腺が発達していて発汗量も多いため、特に注意していきたい部分です。
そのため、わきには「制汗剤」を使用することをおすすめします。
今回は、通販サイトでしか手に入らない商品と、ドラッグストアでも購入ができる商品、それぞれご紹介していきます。
【おすすめの通販サイト制汗剤】
●デトランスα
こちらは、デンマーク発「ロールオンジェルタイプ」の制汗剤で、専用の通販サイトで購入ができます。
多汗症やワキガ体質の方に、おすすめしたい商品です。
効能が強く、高確率でわき汗を止めることができるので、ワキガ独特のニオイも気にならなくなります。
ただし、配合されている「塩化アルミニウム」が皮膚に反応し、痒みを引き起こしてしまうこともありますので、使用する際には注意してください。
【おすすめのドラッグストア制汗剤】
●ソフトストーン
こちらは、デオナチュレから発売されている「直塗りタイプ」のメンズ専用制汗剤です。
お近くのドラッグストアでも、気軽に購入ができ、お値段もお手頃なのが嬉しいポイントです。
起床後、わきの下に数回塗りこむだけで、夜まで効果が持続するといわれています。
以上、2点のおすすめアイテムをご紹介しました。
わき汗にお悩みの方は、参考にしてみてください。
汗染み対策②肌着や服の色にも注目!
黄色い汗染みは「服」でも予防することができます。
まず、普段「肌着」を着ていない人は、服に直接汗が染み込んでしまうため、黄ばみができやすくなってしまいます。
なるべく、真夏でも肌着を着用し、汗が服に付着しないよう工夫してみましょう。
さらに、肌着には「わき汗パッド」がついているものを選ぶと、より効果的です。
わきの部分が二重構造になっているので、汗をたくさん吸収してくれます。
また、服に「防水スプレー」を吹きかける方法もおすすめです。
水分をはじく「撥水加工」をすることで、汗染み予防になります。
これは、洋服全体に吹きかけることで、わきだけでなく、首筋や背中の汗染み対策にもなりますので、汗っかきの方には最適です。
そして最後に、服を選ぶ際は「色や素材」にも注目してみましょう。
色は、「ブラック」や「ブラウン」などの、暗くて濃い色味のほうが黄ばみは目立たなくなります。
素材は、「ポリエステル」などの、目の細かい素材のほうが汚れに強いでしょう。
服を選ぶ際には、こういった点に気をつけてみてください。
汗染み対策で快適な日々を!
買ったばかりの服に、黄色い汗染みができてしまうとショックですよね。
男性は、汗をかきやすい体質の方が多いため、その分対策もしっかりとしていきましょう。
ワキガ体質や汗腺が弱っているケースでは、日頃の生活を見直していくことも大事です。
是非、今回ご紹介したことを参考にしてみてください。