汗ばむ季節は、汗をかくとどうしてもニオイや汗ジミなどが気になりますね。
対策として様々な制汗剤などが販売していますが、「効果はいまいち…」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方は、安くてかつ効果的なミョウバンを試してみてはいかがでしょうか。
今回は、ミョウバン水の効果、作り方と使い方について解説します。
そもそもミョウバンってどんなもの?
ミョウバンは何か、といいますとカリウムや鉄、アルミニウムなどの金属が結晶化したもので食品添加物に指定されています。
ミョウバンは、スーパーでも手軽に手に入れることができる食品添加物だったのですね。
もともとミョウバンは、以下のようなときに使用されています。
・茄子の漬物などの色落ち防止
・芋などの煮崩れ防止
・ごぼうなどのアク抜き
・膨張剤
しかし、ミョウバンはこれらの用途以外にも古来ローマ時代から殺菌・制汗・消臭効果があるとして使用されてきました。
現在販売されている制汗剤にも、ミョウバンが含まれているものも数多くあり、ミョウバンが汗に有効な物質であるということが立証されています。
また、ミョウバンは食品添加物として販売されているため、スーパーなどでも簡単に手に入れられるのもうれしいポイントです。
さらに、価格も100円~と大変安価ですので、コスパもよいといえるでしょう。
このように汗を抑え、消臭や殺菌などの効果も高いミョウバンですが、なぜこのような効果があるのでしょうか。
次に、ミョウバンの効果について解説してきます。
制汗・消臭・殺菌効果のあるミョウバン!その理由は?
ミョウバンには、制汗・消臭・殺菌効果があるとお伝えしましたが、その理由について詳しく解説していきます。
まず、第一にミョウバンは、水に溶けると酸性になるというところがポイントです。
私たちは汗をかくと、皮脂表面の雑菌が汗の成分を分解しニオイを発生させます。
しかし皮脂表面がミョウバンで酸性になると、ニオイの原因となる雑菌が繁殖できにくい環境になり、結果的にニオイが抑えられるということです。
また、水に溶かすと酸性になるという特性を持っているミョウバンは、アルカリ性のアンモニア臭に対して非常に高い消臭効果があります。
続いて制汗ですが、これはミョウバンの収れん作用が関係しています。
収れん作用を簡単にご説明すると、タンパク質を変性させ血管や組織を収縮させる作用のことです。
つまり、汗が出る汗腺を収縮させ、汗が出にくくなるということです。
ここまでの説明でお分かりの通り、ミョウバンは肌を清潔に保ち汗腺を引き締めるため、制汗・消臭・殺菌効果があることが分かります。
また、食品添加物にも使用されるため、非常に安全性の高いものでもあります。
では、ミョウバンを使ったミョウバン水の作り方、そして使い方についてご紹介していきましょう。
うれしい三拍子!制汗・消臭・殺菌効果のあるミョウバン水の作り方
では、汗とニオイに効果的なミョウバン水の作り方をご紹介していきます。
用意するものは
・焼きミョウバン 30グラム
・水道水 1リットル
・1リットルもしくは1.5リットルのペットボトル
・ジョウゴ(あれば)
上記のものが用意できたら、早速作っていきましょう。
まず、きれいに洗って乾燥させたペットボトルに、焼きミョウバンを30グラム入れます。
(*ジョウゴがあるとこぼさず入れることができ便利です。)
次に、そのペットボトルに水道水を1リットル入れます。
ここでのポイントは必ず「水道水」を使用することです。
なぜ水道水なのか、といいますと水道水には塩素が含まれているため、ミョウバン水が腐りにくくなり、日持ちに大きく関係してくるからです。
ミネラルウォーターや浄水器を通した水は、使用しないでください。
ミョウバンと水道水を入れられたら、ペットボトルをよく振って混ぜましょう。
このとき、ミョウバンは完全に溶け切らず残った状態になるかと思います。
ですが、ミョウバンはすぐに水に溶けるわけではありませんので、これで大丈夫です。
丸1日冷暗所で保管しましょう。
1日たったら、ミョウバンの溶け具合を見て、全体的に透明になっていたら完成です。
もし、ミョウバンが残っている状態ならもう1日~2日置いて様子を見てください。
ミョウバン水が完成したら、冷蔵庫で保存し1ヶ月を目安に使い切るようにしましょう。
ミョウバン水で汗とニオイを抑制!効果的な使い方
さて、先ほどミョウバン水の作り方をご紹介しました。
ミョウバン水を直接肌につけて使用するときは、必ず水に薄めて使用するのが原則です。
先ほど作ったミョウバン水は、原液であるためそのまま肌に使用すると肌へダメージを与えてしまう恐れがあります。
直接肌につける場合は、原液を水で10倍に薄めて使用してください。
薄める際は、100円ショップなどに売っているスプレーボトルに詰め替えると便利です。
スプレーボトルに詰め替えれば、汗を抑えたい部分に一吹きするだけと非常に手軽に使用することができます。
また、薄めたミョウバン水も原液と同様に冷蔵庫に保存し、1週間を目安に使いきりましょう。
そして、汗をかきやすくニオイやすい部分といったら、脇や足などですね。
出かける前に、これらの部位にシュッと2~3回吹けば、日中の汗を抑える効果があります。
(個人差はあります)
ミョウバンは消臭・殺菌効果も高いですから、汗を抑えるだけでなくニオイ対策にもなります。
ミョウバン水を汗対策以外にも活用しよう!
ミョウバン水は、優れた消臭効果があることは前にお伝えしましたね。
そのため、汗のニオイだけでなくあらゆるニオイに効果が期待できます。
汗対策以外の活用法についてご紹介します。
・洗濯物の生乾き臭
梅雨の時期になると、じめじめとして洗濯物が乾きににくくなり、生乾き臭が発生してしまうことありますよね。
この嫌なニオイにも、ミョウバン水は効果を発揮します。
洗濯をするとき、洗剤投入口ではなく柔軟剤投入口にミョウバン水(原液)を30~40ミリリットルを入れて洗濯機を回します。
これで、生乾き臭を防止し、また汗をかいたときの衣類のニオイも防いでくれるのです。
・ペットのトイレ
ペットを飼っている方であれば、どうしてもトイレからニオイが発生してしまうこともあります。
特に暑い時期は、「ニオイが気になる」という方も多いでしょう。
このようなニオイにもミョウバン水は効果的です。
こちらのニオイ対策としては、10倍に薄めたミョウバン水を使用してください。
また、ペットのトイレだけでなく生ゴミのニオイにも効果が期待できます。
ミョウバン水の注意点
汗対策としても効果的なミョウバン水ですが、使用する上でいくつか注意点があります。
・肌が弱い人はかゆみや炎症を起こす恐れがある
ミョウバン水は酸性になるので濃度が高いものを使用すると、肌にダメージを与えてしまう恐れもあります。
特に肌が弱い人や子供などは、かゆみから炎症を起こしてしまうこともあるので、注意してください。
もし、ミョウバン水をつけた直後に肌がぴりぴりすると感じた場合、ミョウバンの濃度が高い可能性があります。
もともと肌が弱い方は、ミョウバン水を薄めに作ってパッチテストをしてから使用することをおすすめします。
・飲まないように注意する
作ったミョウバン水は、冷蔵庫で保存するとお伝えしましたが、これを飲料水と間違って誤飲してしまうことが実際にもあるようです。
ミョウバンは食品添加物と指定されているため、大量に飲まない限りは健康被害は考えられませんが、なにより美味しくありませんので、間違って飲まないように注意してください。
子供がいる家庭では、ミョウバン水が入ったペットボトルに「飲むな」などの注意書きをするか、届かない場所に保管するなどの工夫をしてください。
ミョウバン水で汗とニオイ対策
ミョウバンは手軽に手に入れることができる上、大変お安いものです。
そしてミョウバン水は非常に簡単に作ることができ、汗だけでなくニオイ対策にも有効です。
ミョウバン水を作って、さまざまな方法に活用してみてはいかがでしょうか。