髭が濃い男性の場合、なるべく「深剃りしたい」と思う方もいるかと思います。
しかし、シェーバーはカミソリと違い、深剃りが難しいものです。
そのため、一度ではなかなかきれいに剃り切ることができず、何度も往復して剃ってしまっていませんか?
誤った髭剃りは、肌を傷め、肌荒れやニキビなどの肌トラブルに発展する可能性があります。
シェーバーを正しく使用し、深剃りのコツを掴んでみましょう。
なぜシェーバーは深剃りが難しいのか
髭剃りの方法としては、大きく分けて「カミソリ」と「シェーバー」がありますね。
シェーバーはカミソリと違って、網刃と内刃とよばれる2つの刃で髭を捕らえ剃り上げる仕組みですので、刃が直接肌に触れにくい構造をしています。
そのため、一般的にはカミソリよりも肌に優しいとされていますが、一方で深剃りが苦手であるといわれます。
ただし、シェーバーも使い方次第では肌を傷つけることがあります。
それは、シェーバーで深剃りしたいがために、力を入れて肌に押し当てるように剃ったり、何度も同じ場所を往復して剃るなどの方法です。
そのような剃り方をすると、肌との摩擦が大きくなり、肌荒れにつながってしまいます、
では、シェーバーで深剃りするとき、肌をなるべく痛めずに剃るコツはあるのでしょうか。
シェーバーで肌を傷つけずに深剃りしたい!そのコツは?①
本来、シェーバーはシェービング剤を使用しなくても剃ることができるといわれていますが、やはり肌を傷つけないためにも、シェービング剤を塗ることをおすすめします。
ただし、メーカーや機種によっては、シェービング剤が使用できないものもあるので、よく確認をした上で利用してみましょう。
実は、髭は水分を含むことで柔らかくなる性質を持っています。
当然髭は柔らかくなるほど剃りやすくなりますので、深剃りもしやすく肌への負担も少なくなります。
方法としては、洗顔をしたあとに蒸しタオルなどで髭を柔らかくし、その上にシェービング剤を塗って剃っていきます。
なお、シェービング剤を塗ったあとは、髭に浸透させるためにも30秒~1分ほど放置しましょう。
シェービング剤は、肌とシェーバーの刃との摩擦を減らし、スムーズに剃り上げることができますので髭剃りのダメージも極力抑える効果があります。
また、起床後すぐに髭を剃ることも、きれいに剃れない理由の1つです。
起床直後は、肌がむくんでいる状態ですから、髭が皮膚の中に埋もれてしまいきれいに剃ることができません。
きれいに剃るためのコツは、起床後15~20分後に髭を剃ることです。
それだけでも仕上がりに違いが出てくるでしょう。
シェーバーで肌を傷つけずに深剃りしたい!そのコツは?②
続いて、肌をなるべく傷つけず、深剃りするコツをご紹介していきます。
髭剃りで深剃りするコツとしては、肌へ直角にシェーバーを当てながら髭を剃っていくことが有効な方法です。
肌に直角にシェーバーを当てると、すべての刃がまんべんなく髭をシェーバーの奥まで捕らえることができるため、深剃りしやすくなります。
その結果剃り残しもしにくく、時間も短時間で済ませることができます。
また、シェーバーを持っていない方の手で、肌を押さえながら伸ばし、剃っていく方法もおすすめです。
肌を伸ばすことによって、寝ている髭が立ち上がりやすくなり、また肌にハリも出るので髭の根元から剃りやすくなります。
ただし、肌を引っ張りすぎると負担がかかり、肌荒れにつながる恐れもあります。
肌を伸ばす際は、なるべく弱い力で伸ばしてあげましょう。
髭剃り用のシェーバーなら逆剃りが可能?
また、シェーバーはカミソリと違って髭剃りでの逆剃りが可能です。
一般的にカミソリの場合、逆剃りは髭を引っ張りながら剃り上げるような形になってしまうため、毛穴の広がりや肌への負担が大きいものとされてきました。
そのため、カミソリで逆剃りする際は、剃り残しがある部分のみに行なう方がよいといわれています。
しかし、シェーバーなら、最初から逆剃りをすることが可能です。
その理由は、シェーバーの振動しながらカットしていくという構造にあります。
振動している刃は、髭に触れた瞬間カットしていくため、カミソリのように毛を引っ張りながら剃っていくということにはなりません。
つまり、肌への負担はほとんどないといってよいでしょう。
ただし、いくら逆剃りが可能だとしても、手早く動かしたりすると内刃に毛が届かず上手く剃ることができません。
素早く動かすと場合によっては、毛を引っ張りながら引く抜くような形で剃ってしまうため、肌荒れにつながることもあります。
逆剃りのコツとしては、ゆっくりと丁寧に行うことです。
これは逆剃りに限らず、全ての髭剃りにいえることでもあります。
ゆっくりとストロークすることで、肌への負担を減らし、深剃りもしやすくなります。
髭剃りにシェーバーとカミソリを併用する
シェーバーで深剃りするコツについてお伝えしてきましたが、やはりカミソリに比べると深剃りのしやすさは劣る部分があります。
特に、顎や首、モミアゲなどの部分は、シェーバーで剃りにくいという点もあり、上記の方法でも深剃りが難しい場合もあります。
そんなときは、シェーバーとカミソリを併用して使い分けてみましょう。
カミソリは、なんといっても深剃りが得意です。
ただし、剃りやすい分、肌を傷つけてしまう恐れがあります。
カミソリを使用する際には、髭に水分を与えること、シェービング剤を使用すること、逆剃りはしないことを守り、十分に注意しながら作業をしてください。
髭剃りの際、肌荒れを引き起こさないためのコツとしては、毛の流れに沿って剃ることです。
また、お風呂場など高温多湿な状況で長らく保管されていたものは、刃が傷んでいる可能性が高いですから、使用しないようにしてください。
おすすめは、5枚刃などの刃数が多いカミソリです。
刃の数が多いほど、肌への負担が少なくなります。
髭剃りのコツだけじゃない!シェーバーはタイプによって深剃りが得意なものがある
ここまで、髭剃りの正しい方法とそのコツについてお伝えしてきました。
この項では、シェーバーの種類について解説していきます。
「髭剃り用のシェーバーはどれも同じ」と考えていませんか?
実際のところ、シェーバーには3つの種類があり、「回転式」「往復式」「ロータリー式」とあります。
この中でも最も深剃りを得意とするものは「往復式」です。
往復式は刃が一定方向に往復するように振動しながら剃っていく構造であり、数あるシェーバーの中でも最も多いタイプになります。
その中でも、最も深剃りを得意とするメーカーはドイツブランドである「ブラウン」です。
ただし、往復式のシェーバーを使用する際は、ご自分の肌が強いのか弱いのか、また髭は濃いのか薄いのかをよく考えた上で購入を判断してください。
なぜなら、深剃りを得意とする往復式ですが、髭がよく剃れるというメリットがある反面、肌を傷つけやすいというデメリットもあります。
髭が濃く、肌も強いという方は、この往復型のシェーバーを選ぶだけで楽々と深剃りができるようになるかもしれませんね。
深剃りのコツをおさえて髭剃りしよう!
髭が濃く、剃り残しが気になる男性の方は、上記でお伝えしたコツを参考に髭剃りを行ってみてください。
少しの手間はかかりますが、髭を深剃りする方法として有効です。
この記事を読んで、髭の悩みを少しでも解消できたら幸いです。