オイリー肌とも呼ばれる脂性肌は、多くの男性が悩む肌トラブルの一つです。
顔のべたつきは、テカりやニキビトラブルがあるだけではなく、印象に対するマイナス面も拭えません。
一方で、清潔感のある爽やかな肌は、ビジネスの場でもプライベートでも、より良い印象を与えることができるため、男性にとってもスキンケアは大切です。
そこで、この記事では、脂性肌の原因からメンズのスキンケアに関してまで、ご紹介していきます。
メンズのスキンケアはどうする?そもそも脂性肌とは?
スキンケアと言えば女性のイメージが強く、現にこまめにケアを行っているのは女性が多いです。
しかし最近では、メンズのスキンケアにもスポットが当てられ、脂性肌などの肌トラブルに悩む男性の間でも、スキンケアに対する意識が高まってきています。
では、そもそも脂性肌とはどのような肌を指すのでしょうか。
脂性肌とは、「皮脂が過剰に分泌されている肌」のことで、「オイリー肌」とも呼ばれています。
皮脂は本来、私達の肌を保湿し、外部の刺激から守るバリア機能を果たしているのですが、何らかの影響で過剰な分泌が行われることで、脂性肌を生み出します。
それに対し、皮膚の水分量が不足している肌を「乾燥肌」と呼び、脂性肌とは対極的に扱われることが多いです。
しかし、「脂性肌」と「乾燥肌」は必ずしも対照とは限らず、肌の乾燥を補うために、防衛反応として過剰な皮脂の分泌を引き起こすこともあります。
この脂性肌は、一般的に女性よりも男性の方が多い印象があります。
その理由について、次項で詳しく見ていきましょう。
メンズは皮脂分泌量が多い!脂性肌になりやすい理由
実際に、女性よりも男性の方が、皮脂分泌量が多い傾向にあることは認められています。
では、なぜ男性の方が脂性肌になりやすいのでしょうか?
それについては、主に3つの理由から知ることができます。
①男性ホルモンの影響
男性の皮脂の量は、30代の男女で比較すると、女性のおよそ2倍の分泌量が確認されています。
この皮脂分泌量の違いには、男性ホルモンの一種である「テストステロン」や「アンドロゲン」が大きく関わっています。
これらのホルモンには、皮脂の分泌をコントロールする役割があるのですが、ストレスや乱れた生活習慣などによって、皮脂が過剰に分泌されてしまいます。
その結果、脂性肌で悩むメンズが多くなるのです。
②水分量の少なさ
男女の肌を比較すると、男性の方が約30~40%も水分量が少ないことが分かっています。
つまり、その乏しい保湿力が肌の乾燥を呼び、それを補おうと皮脂が過剰に分泌されてしまいます。
③髭剃りによる肌への負担
髭剃りは、男性にとって欠かせない身だしなみの一つです。
しかし、習慣的な髭剃りによって、肌の角質層が削り落とされることで、肌が傷つき乾燥してしまいます。
そのダメージから皮膚を守るために、過剰な皮脂が分泌されます。
以上の理由から、男性の皮脂量が多い傾向にあるため、スキンケアの重要性が謳われているのです。
また、男性の脂性肌には、上記3つの理由に加え、いくつかの原因が重なることで起こります。
生活習慣の乱れが脂性肌の原因に!
では、脂性肌になりやすい傾向としては、前項の3つの理由以外には、どのような原因があるのでしょうか。
脂性肌の原因には、生活習慣から影響されることも多く、以下の2つについて気を付ける必要があります。
①食生活
脂質が多く高カロリーな食事に偏ってしまうと、皮脂の分泌も多くなります。
例えば、バターやラード、肉類などには、飽和脂肪酸が多く含まれているため、摂りすぎには注意が必要です。
と言うのも、飽和脂肪酸には高い融点があるために、うまく溶けずに毛穴詰まりの原因になります。
肉類に偏った食事が多い場合、できるだけ魚類に切り替えていくことが大切です。
②ストレス
睡眠不足や乱れた生活で蓄積されるストレスは、男性ホルモンに大きく影響し、皮脂分泌の調節にも関わってきます。
また、ストレスは血管を収縮させる作用があるため、血行不良を招きます。
血行不良が新陳代謝を悪化させることで、皮脂が毛穴に詰まりやすくなります。
日常的なストレスを取り除くことは困難ですが、質の良い睡眠を心がけ、趣味などで定期的なストレス発散をしていくことが必要です。
以上が、脂性肌に繋がる注意すべき生活習慣です。
脂性肌が気になる方は、これらの生活習慣を見直し、改善させていくことが大切です。
では続いて、メンズのスキンケアについても見ていきましょう。
脂性肌を改善したい!メンズのスキンケアの注意点
まず、メンズのスキンケアでは、知っておきたい2つの注意点があります。
正しいスキンケアを知るためには、注意点をよく知っておくことが大切です。
①洗顔のやりすぎ
脂性肌が気になる方にとって、洗顔は特に念入りに行いたいスキンケアの一つです。
しかし、皮脂を落としたいからといって、何度も頑固に洗顔をしてしまうのは禁物です。
男女問わず、肌の角質層は刺激や摩擦に弱いため、ゴシゴシと強く洗ってしまうと、肌に必要な皮脂までも落としてしまいます。
肌のバリア機能を担う皮脂が損なわれれば、それを補うために更に多くの皮脂を分泌してしまいます。
②洗浄力の強い洗顔料
洗顔料選びでの重要なポイントは、皮脂を落としすぎないものを選ぶことです。
皮脂をしっかり落としたいからと、洗浄力の強い洗顔料を選んでしまうと、かえって必要な皮脂を落としてしまう場合があります。
また、洗浄力の強い洗顔料は、デリケートな顔の肌にも刺激が強いため、皮脂の分泌量が増えることにも繋がります。
洗顔料選びには、適切な皮脂を落とし、なおかつ肌に優しいものを選ぶことが大切です。
上記2つのポイントに気を付けることで、脂性肌を改善させるスキンケアにしていきましょう。
脂性肌でも優しい洗顔を!正しいスキンケアの方法
スキンケアの注意点が分かったところで、脂性肌メンズの正しいスキンケアについてご紹介していきましょう。
では、洗顔の手順やポイントについて、ご説明していきます。
①手をよく洗う
②洗顔料をよく泡立てる
泡立てずに肌に付けてしまうと、肌への刺激が強くなってしまいます。
できるだけ刺激を軽減させるために、洗顔料を手にとったら、手のひらでよく泡立てることが大切です。
③皮脂の多いTゾーンから全体を洗っていく
ゴシゴシと力を入れすぎないように、泡で洗うようにします。
④洗い流し
洗い残しがないように、しっかりと濯いでください。
⑤タオルで優しく拭く
洗顔をする上でのポイントは、作りたての洗浄力の強い泡で、皮脂の多いTゾーンから洗っていくことです。
そうすることで、洗浄力のマイルドな泡が全体に広がり、肌へのダメージも少なくなります。
洗顔後のスキンケア!保湿ケアで水分を逃がさない
洗顔後の重要なスキンケアと言えば、化粧水により保湿ケアです。
化粧水は女性のイメージが強いですが、今やメンズのスキンケアにも欠かせません。
洗顔料を使った洗顔後は、肌が非常にデリケートな状態であるため、水分の蒸発もしやすくなっています。
できるだけ水分を逃がさないために、洗顔後は化粧水で保湿することが重要です。
また、化粧水には「ヒアルロン酸」「コラーゲン」などが配合されており、これらは肌の保湿維持には効果的な成分です。
さらに、化粧水の後には、できれば「乳液」でケアをすることもおすすめです。
「乳液」は、化粧水の水分の蒸発を防ぐための、カバーのような役割をします。
より肌の保湿を高めてくれるので、肌の水分量が少ない男性にとっても良いです。
もし、化粧水と乳液をそれぞれ使うのが面倒な場合は、両者が一緒になっている「オールインワン」タイプを使うこともおすすめです。
脂性肌を防ぐために、化粧水や乳液をうまく使っていきましょう。
肌環境を整えていくために
男性は、ホルモンや体質の関係によって、どうしても皮脂の分泌量が多くなってしまいます。
また、食生活などの乱れた生活習慣も、皮脂の過剰な分泌を招くことがあるため、自分の生活を見直していくことも大切です。
そして、正しい洗顔や化粧水でしっかりスキンケアを行っていくことが、脂性肌を防ぐことにも繋がっていくのです。