古い角質を除去する酵素洗顔やピーリングって効果あるの?

顔の古い角質が原因で、思わぬ肌トラブルになりかねません。

清潔な肌をキープするためにも、古くなった角質を取り除きたいですよね。

こういった目的のために、酸素洗顔やピーリングといったものがあります。

角質除去で人気の酵素洗顔やピーリングは、どのような効果があるのでしょうか。

顔に角質が溜まるとどうなるの?

最近、ツヤのないくすんだ肌だと感じているかたは、古くなった角質が原因かもしれません。

なにを隠そう、角質細胞はやや灰色がかっているため、積み重なった角質によって顔色が悪く見えてしまいます。

そして、肌の乾燥、大人ニキビや小ジワといったトラブルの引き金になってしまうのです。

では、角質が溜まってしまう原因は、どういったことなのでしょうか。

まず疑うべきことは、ターンオーバーの乱れです。

肌の細胞は一番下の層で作られていて、形を変えながら上に上にと上がって角質細胞になっていきます。

角質細胞は肌を外敵から守り、保護する役割を果たすと古い角質となって剥がれ落ちていくのです。

これらを繰り返しながら、肌は新しいものへと生まれ変わっているのですが、年齢や生活習慣なども手伝ってターンオーバーが乱れやすくなってしまいます。

その結果、古い角質が剥がれ落ちてくれないため、洗顔やピーリングといったケアを怠ってしまうと、どんどん厚く重なっていってしまうのです。

乾燥した肌は角質を厚くしてしまう

ターンオーバーの乱れのほかにも、角質が溜まる原因があります。

それは、肌の乾燥です。

肌の乾燥は表面に感じることが多いですが、実は内部が乾燥しています。

肌の内部が潤うことで外部からの刺激から守ってくれているのですが、乾燥するとバリア機能が低下し、肌は穴埋めをしようと急いで細胞を作ろうとするのです。

角質を厚くすることで、肌の内側を守ろうと働いてくれるのですね。

とても素晴らしい働きのようですが、結果、角質を厚く積み重ねてしまうことになるので、角質を溜め込むことにつながってしまいます。

このように、ターンオーバーや乾燥によって古い角質が取り除かれないままでいると肌のキメが粗くなってしまうのです。

このとき保湿をしようとしても、硬くなった肌は水分を吸収しようとしてくれません。

例えるのならば、柔らかい土の上に雨が降ると吸収しますが、硬いアスファルトの上に雨が降ると水たまりとなって吸収しないのと同じことです。

さらに角質が毛穴を塞いでしまい、皮脂が混ざると角質を作り出し、酸化すると毛穴が黒ずんできます。

ここにアクネ菌が増殖すると、大人ニキビの原因ともなってしまいますよ。

では、古い角質を除去すべく、洗顔料の選びかたやピーリングの方法について見ていきましょう。

普段取り除けない角質は酵素洗顔がおすすめ

古い角質を取り除くためには、酵素洗顔がおすすめです。

酵素洗顔料といっても、酵素の種類によっては効果が違うため、ご自身のお悩みや目的に合ったものを選んでみてくださいね。

★タンパク質分解酵素(プロテアーゼ・ブロメライン・パパイン酵素など)

角質を分解する働きがあります。

くすんだ肌やニキビのできやすいかたに、おすすめの酵素です。

★皮脂分解酵素(リパーゼ)

皮脂を取り除き、毛穴の詰まりを解消、予防してくれる働きがあります。

こういった酵素洗顔は、普段お使いの洗顔料と比べると洗浄成分が高い特徴があります。

そのため、肌への負担を極力軽減するためにも、洗浄酵素以外に保湿成分(ヒアルロン酸・セラミド・コラーゲンなど)が配合されているかどうかも確かめてみてくださいね。

また、乾燥肌や敏感肌のかたも、刺激の少ない商品を選びましょう。

酵素洗顔に続いて、古い角質の除去に効果的とされるピーリングの効果を次項でご紹介します。

ピーリングで行う角質ケアの効果とは?

ピーリングは、肌に溜まった古い角質を取り除いて、肌のターンオーバーを促進させる効果が期待できます。

また、できてしまったシミや、なかなか消えないニキビの跡を薄くしたり、毛穴の黒ずみや顔のくすみの軽減、肌のハリを生むといった嬉しい効果もたくさんあるのです。

では、ピーリングに配合されている主成分についてお話ししましょう。

主な成分は二つあります。

①AHA

ピーリングの力が強い順でご紹介すると、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、グリコールです。

②BHA(サリチル酸)

BHAはAHAと比べると肌への刺激が強く、化粧品で使う場合は0.2%以下までの配合しか認められていません。

しかし、0.2%以下ではピーリング効果が得られることはできないため、AHAと一緒に配合されている商品が多く見受けられます。

また、酸性度(PH)の強さにも注目していただきたいのですが、PH3.2に近づくほど酸性度は強くなります。

ピーリングを選ぶときは、手に取って成分を確かめてみてください。

ご自宅でピーリングをするのであれば、肌への刺激が少ないものを選びましょう。

日本製のものであれば濃度の高い商品は少ないですが、新たな肌トラブルを起こさないためにも、酸性度の高くないものであるかチェックしてみてください。

顔がツルツルしすぎるピーリングジェルは避けて!

角質除去を目的にしたピーリングジェルはドラッグストアなどで簡単に手に入りますが、なかには全く効果がないと口コミで話題の商品もあります。

ピーリングを使って顔のマッサージをすると白いカスが出てきて、顔を洗うとツルツルとした肌質になることから、古い角質が取り除かれたと感じますよね。

しかし、ポロポロと出てきた白いカスは、カルボマーなどのゲル化剤かもしれません。

ピーリング剤を顔に塗ってマッサージすることで摩擦が起こり、ゲル化剤がまるで角質のカスのようにポロポロと落ちていきます。

角質が取れていると思っていたら、ゲル化剤だったなんて悲しいですよね。

また、古い角質を取り除いたわけでもないのに、肌がツルツルになるのは界面活性剤によるものかもしれません。

界面活性剤は刺激が強く、肌へのダメージも懸念されるため、ステアリルトリモ二ウムクロリドなどの成分が配合されたピーリング剤は、極力避けましょう。

洗顔やピーリングを使うのと平行したい生活習慣

スキンケアを行うのと同時に、角質を溜め込まない生活を心がけるのも大切です。

いくら洗顔をしたりピーリングでケアしていても、根本的なことを改善しなければいけませんよね。

まず、肌のターンオーバーを正常にするためにも、紫外線への対策を行いましょう。

紫外線といった外部の刺激が肌に加わるとバリア機能が働き、角質を厚くしてしまいます。

角質が厚くなると、どんどん積み重ねてしまうことは、これまでにお話ししてきましたよね。

また、紫外線によるメラニンの増殖も角質が留まってしまう原因になります。

そして、食生活も健康な肌作りには切っても切れない関係があります。

以下の、抗酸化作用のある食材を積極的に摂り入れてみてください。

●リコピン:トマト・さくらんぼ・スイカ・柿・パプリカなど

●ポリフェノール:ブルーベリー・赤ワイン・アサイー・ぶどうなど

●イソフラボン:大豆・納豆・豆腐・味噌・豆乳など

●ペクチン:みかん・りんご・柿・スイカ・人参など

●ビタミンA(βカロテン):かぼちゃ・ほうれん草・人参など

●ビタミンC:いちご・レモン・キウイ・パセリ

●ビタミンE:アボカド・ブロッコリー・アーモンド・モロヘイヤなど

●亜鉛:牡蠣・レバー・鶏肉・豚肉・卵・チーズなど

●セレン:魚介類・牛肉・卵・ニンニク・豆類など

角質を溜め込まない健康な肌

肌のターンオーバーを正常に保ち、くすみや毛穴の黒ずみが改善されれば、パッと明るい表情になりますよ。

実年齢よりも若々しく、健康的な印象を与えることができます。

もう手遅れだと諦めずに、ご自宅で肌のお手入れをしてみてくださいね。

きっと、ご自身の自信にもつながりますよ。