年齢を重ねるごとに元気がなくなってくる髪の毛。
髪の毛の印象で、若く見えたり、反対に老けて見えたりもしますよね。
いつまでも健康的な髪の毛でいるためには、タンパク質が欠かせません。
タンパク質が豊富な食べ物を食事に摂り入れて、自分の髪の毛に自信をつけましょう!
髪の毛の主成分はタンパク質
毎日少しずつ伸びている髪の毛ですが、どんな構造であるかご存知でしょうか。
髪の毛は3層になっていて、毛髄質を中心部にして、そのまわりを毛皮質で囲っています。
実に約90%は、このような構造になっているのです。
そして、表面を覆うようにキューティクルが存在し、外部からのあらゆる刺激から髪の毛を守ってくれています。
髪の毛の主成分ですが、およそ8割が「ケラチン」というタンパク質です。
ケラチンは18種類にも及ぶアミノ酸で結合されています。
こちらのアミノ酸で最も多いのは、「シスチン」で、非必須アミノ酸です。
シスチンは毎日の食事で摂取したり、体のなかで合成されていますよ。
健康的な髪の毛を保つためには、食事で摂れるタンパク質が欠かせないということになりますね。
ただし、単にタンパク質を摂取するだけでなく、含硫アミノ酸がたくさん含まれる食べ物を選んでみましょう。
含硫アミノ酸を多く含む食べ物
髪の毛の健康を維持するためには、バランスの良い食事を心がけることが大切です。
そこに、含硫アミノ酸は欠かせません。
含硫アミノ酸の摂取量ですが、日本人の食事摂取であれば、18歳以上の男女で一日体重1キロあたり15mgです。
体重70キロの人であれば、一日1050mgの摂取が目安でしょう。
魚類では、カツオやサンマ、鮭やイワシ、ブリなどの青魚に多く含まれます。
一人暮らしの男性ですと、なかなか魚を食べる機会が少ないかと思いますので、意識して摂るように心がけてみてください。
青魚のほかにも、白身魚やささみ、大豆製品やチーズにも多く含まれていますよ。
食べ物のタンパク質に含まれる含硫アミノ酸ですが、健康な髪の毛を構造する手助けに留まりません。
爪や皮膚、骨や軟骨など、私たちの体を作る大切な栄養素なのです。
含硫アミノ酸にあるメチオニンはコレステロール値を下げ、シスチンやシステインはメラニン色素を抑制する効果が期待できます。
年齢と共に気になるシミの改善につながると分かれば、摂らないわけにはいきませんね。
タンパク質が含まれる食べ物を毎日摂り続けよう
髪の毛は、いわば死んでいる細胞です。
生きている細胞は、実は毛根の部分でしかありません。
毛根の部分から細胞分裂を行い、髪の毛となります。
髪の毛が生えてくる周期ですが、成長期から退行期、休止期とあります。
今生えている髪の毛全体の約8割は、成長期にあると考えていいでしょう。
そして、その期間は5年前後といわれています。
退行期は2週間程度で毛根が少しずつ小さくなっていき、休止期に入ると新しく生えてくる髪の毛に押されるように抜け落ちていくというわけです。
抜けた髪の毛を見ると悲しい気持ちになりますが、これから生えてくる髪の毛のためには仕方がないことなのですね。
髪の毛の周期の通り、今日からタンパク質を中心とした食事をはじめても、残念ながらすぐに効果が得られるわけではありません。
しかし、続けていれば、効果を感じることができることでしょう。
タンパク質を含む食べ物を毎日摂り入れ、これから生えてくる髪の毛に期待してみませんか。
タンパク質が多い食べ物を食べれば髪の毛が早く伸びる?
髪の毛のためにはタンパク質が欠かせないことが分かりましたが、ふと思うのはタンパク質を摂れば髪の毛が早く伸びるのではないかという疑問です。
伸びるのが遅いかたや、早く髪の毛を伸ばしたいかたからしたら、気になりますよね。
そもそも、髪の毛が伸びる速さには個人差があり、平均して一日0.3mmから0.5mm程度です。
髪の毛が生えてくる周期でもお伝えしたように、毛根の部分から細胞分裂を行うことで髪の毛ができていきます。
よって、タンパク質が豊富な食べ物をたくさん食べたところで、髪の毛を作る細胞の分裂を早くすることはできません。
髪の毛を早く伸ばすといった目的は果たさないでしょう。
ただし、タンパク質が不足状態になると髪の毛の成長に影響を与え、毛が細くなったり、抜け毛の原因ともなりえます。
髪の毛の健康を願うかたは、タンパク質が豊富な食べ物を積極的に摂っていきましょう。
毎日続けやすいタンパク質の摂り方
ここでは、タンパク質が含まれる食べ物を、無理なく摂取できる方法をご紹介します。
まずは、朝ご飯に納豆を食べてみてください。
納豆には髪の毛の材量となるシスチンがたくさん含まれています。
冷蔵庫から納豆を取り出せばいいので、調理する手間も省け、手軽にタンパク質が摂れますよ。
時間に余裕のあるかたは、ご飯と納豆の上に生卵をのせるのもおすすめです。
なぜなら、卵にもシスチンが豊富に含まれているからです。
そして、日中喉が乾いたら、豆乳を飲んでみましょう。
おすすめなのは、きなこ豆乳です。
豆乳もきなこも大豆から出来ているので、タンパク質がダブルで摂れます。
スーパーやコンビニ等で、購入することができますよ。
もちろん、シスチンも豊富です。
ちょっと小腹がすいたら、カシューナッツはいかがでしょうか。
カシューナッツは動物性タンパク質とシスチンが豊富に含まれています。
健康な髪の毛を維持するためにも、毎日無理なく手軽に必要な成分を摂取することがポイントです。
納豆や豆乳、カシューナッツであれば、わざわざスーパーに行かなくても、コンビニに立ち寄れば買い揃えることができますよ。
髪の毛のために摂りたいミネラルとビタミン
自炊することが多いかたは、タンパク質を多く含む以下の食材を選んで調理してみてください。
●牛肉
髪の毛の成長に欠かせない亜鉛を多く含みます。
ただし、コレステロール値が高いので、食べ過ぎには気を付けてくださいね。
●ラム肉
ラム肉は動物性のタンパク質で、亜鉛も同時に摂取できます。
しかしながら、独特な味やにおいがするので、トマト煮などの煮込み料理だと、食べやすくなりますよ。
●卵
納豆との組み合わせでもお話ししましたが、卵もタンパク質を多く含んでいます。
また、多様な栄養があるため、毎日の食事で摂り入れていきましょう。
髪の毛を作るレシチンは60度を超えると壊れはじめるので、生で食べることをおすすめいたします。
生で食べるときは、新鮮な卵を食してくださいね。
また、髪の毛の成長を助ける栄養素として、ミネラルとビタミンが重要です。
ミネラルは体を健康に保つうえで欠かせませんし、必須ミネラルである亜鉛は、髪の毛の原料になるケラチンの再合成に必要になります。
食べ物のなかでは、牡蠣がおすすめですよ。
ビタミンは、細胞分裂の周期を正常にする働きがあり、血流を促して頭皮を健康な環境へと導くのです。
ビタミンEが豊富なアーモンドを、間食などに摂り入れてみましょう。
無理なくタンパク質を摂取
忙しい毎日では、栄養のバランスも崩れやすくなります。
手間暇をかけずに摂取できる、納豆ご飯からはじめてみてはいかがでしょうか。
髪の毛にいい食べ物を摂取しようとすると、体に必要な栄養を摂ることもできます。
毎日無理なく、髪の毛や体に良いとされる健康的な食事をしてみてください。