髪の毛を自分でカットしたいと思ったことはありますか?
自分の好きな時間に、なりたい髪型になる、お金もかからない、という大きな魅力がありますよね。
しかし、カットの方法がわからないとなかなか踏み切れませんよね。
この記事では、自分で髪の毛をカットする方法をご紹介します。
自分でカットする際のポイントをおさえて挑戦してみましょう!
髪の毛のカットを自分でする魅力は?
男性の多くは、1ヶ月から2ヶ月に1度くらいで髪の毛をカットしているでしょう。
特にショートヘアの場合は、髪型が崩れてくるため、こまめなカットが必要になります。
最近では千円程度でカットできる美容院も多くなってきましたが、通常の美容院の場合、カットでも数千円はかかります。
また、あらかじめ予約をする必要があったり、営業時間内に出向いたりしなければならず、髪の毛のカットのために忙しい時間を割かなければなりません。
そして、美容師にイメージをしっかりと伝えたつもりでも、仕上がりがイメージと違うと感じることもあるでしょう。
その際、手直しをしてもらいたくても気が引けて伝えにくいということも経験があるのではないでしょうか。
そのようなことから、お財布にも優しく、好きな時間に、自分の思い通りに切れる「セルフカット」は、とても魅力的ですよね。
しかし、髪の毛を自分でカットするためには、専門の道具と多少の技術が必要となります。
まずは、必要な道具から用意してみましょう。
自分で髪の毛をカットするために必要な道具は?
自分で髪の毛を切る「セルフカット」の魅力はお伝えした通りですが、ここでは、必要な材料をくわしく説明していきます。
①バリカン
バリカンは、長さを変えられるアタッチメントが付いているもので、充電できてコードレスで使えるものがいいでしょう。
バリカンによってはコームが付属しているものがあり、より長さの調節が可能なものもあります。
また、水洗いできるものなら清潔を保てます。
②ハサミ・すきバサミ
ハサミは工作用などのものではなく「ヘアカット用」のハサミを使いましょう。
また、すきバサミはボリュームの調整ができます。
刃のギザギザにより、すき率が変わり、すき率が少ないものほど、失敗なくカットできます。
③くし・コーム
コームで切る髪の毛の毛束をすくい、くしでこまめにとかしながらカットします。
④ダッカール(5~10個)
髪の毛をブロック分けしてカットしやすいようにするために使います。
⑤鏡(2枚)
正面用の大きな鏡と、バックやサイドの髪の毛を確認するための手鏡が必要です。
⑥掃除用具
毛払いブラシは、カットの後に髪の毛を払うためにあるといいでしょう。
また、切り落とした髪の毛を掃除するために、あらかじめ新聞紙を下に敷いたり、ほうきや掃除機といった用具もあると便利です。
以上がカットに必要な道具ですが、他にも場合によっては、寝ぐせ直しのスプレーがあるといいでしょう。
まずは前髪を自分でカットしてみよう!
自分で髪の毛をカットするといっても、はじめから全体的なカットは難しいでしょう。
カットの道具に慣れるためにも前髪のカットからはじめてみましょう。
まず、カットの基本的な知識として、スライスの説明をします。
美容院などでも、一回にハサミを入れるときに切る髪の毛の量をカットする際、コームで薄く取った髪の毛の束を人差し指と中指の間に挟んでいますよね。
分けて取る毛束を、頭を後頭部から見て、縦に分け目をつけていくことを縦スライス、横に分け目をつけていくことを横スライス、斜めに分け目をつけていくことを斜めスライスと呼んでいます。
【前髪のカット方法】
①前髪のくせをとる
前髪のくせをとって乾かした状態にします。
②カットする前髪がわかるようにする
カットしない髪の毛の境い目をダッカールやヘアピンでとめたり、耳にかけたります。
③カットする
人差し指と中指で髪の毛を挟み、少し上に持ち上げた状態でカットします。
ハサミは、髪の毛の流れと同じ方向に、少しずつ入れてカットします。
切れ具合を確かめながら進めます。
④微調整する
最後に、髪の毛のボリュームや左右のバランス、毛流れなどを見て、調節します。
前髪のカットで失敗を防ぐコツとして、希望の長さより1センチ程度長めを意識してカットするといいでしょう。
また、前髪もすく方法でカットできます。
縦スライスで前髪を小分けにとり、中間から毛先に向かって2、3回すきます。
すきバサミでボリュームを調整するだけでもさっぱりするでしょう。
自分の髪の毛をすいてみよう
前髪のセルフカットに慣れたら、すく方法にチャレンジしてみましょう。
自分で髪の毛をカットしても失敗しにくいのが、すく方法です。
それでは、カットの方法をご紹介します。
①ブロッキング
髪の毛をブロック分けします。
上をオーバーセクション、中間をミドルセクション、下をアンダーセクションというように分けて、それぞれで3ブロックずつくらいで分けましょう。
②ミドルセクションをカット
まずはじめは、ミドルセクションのカットをします。
縦スライスで、カットをします。
ミドルセクションの耳裏が一番毛量のある部分です。
毛量のある部分は根元から毛先にかけて何度かカットします。
同じ部分だけをカットすると量が減り過ぎてしまうので気をつけましょう。
耳裏以外のミドルセクションは、毛束の中間くらいから頭皮に対して平行にすきます。
焦らずセクションごとに段階を踏むのがポイント
引き続き、自分で髪の毛をすく方法をご紹介します。
③アンダーセクション
ミドルセクションのあとはアンダーセクションのカットをします。
下の部分となるアンダーセクションは、横スライスでカットします。
カットする部分は毛先の3分の1あたりの部分から斜めにハサミを入れます。
ミドルセクションとアンダーセクションの繋ぎ目は馴染むようにするため、縦スライスでカットします。
④オーバーセクション
最後にオーバーセクションをカットします。
オーバーセクションは、頭頂部・頭頂部より下部分・前髪に分けます。
頭頂部より下部分を、中間から毛先までを頭皮に対して平行に、縦スライスでカットします。
頭頂部は、中間から平行に何度かカットし、毛先は斜めにカットします。
前髪は、好みの長さのラインの毛先を横スライスで斜めにカットします。
以上が、すく方法の流れとなります。
ブロック分けして、中間・下・上部分とカットしていくという流れと、スライス、ハサミの入れ方に注意するということが重要です。
文章で見るととても難しそうで、慣れないうちは少々手間かもしれませんが、このような手順でカットすれば、仕上がりがとてもきれいになるでしょう。
自分の髪の毛をバリカンでカットしてみよう!
バリカンでのカットも簡単で失敗しにくいでしょう。
ここでは、バリカンを使用し自分で髪の毛をカットする方法をご紹介します。
伸びかけのトップ部分を残して、サイドを刈り上げてみませんか。
サイドの刈り上げならば、初心者でも簡単にできます。
男性に人気の「ツーブロック」にしてみましょう。
①サイドからバックをブロック分けする
ツーブロックを入れるラインを決めて、ダッカールで切らないトップと境目の髪の毛をとめておきましょう。
後頭部から前髪にかけて前上がりのラインになるようにします。
②サイドをカットする
バリカンを12ミリに設定して、もみあげから上に刈り上げてカットします。
ダッカールの手前で、外に逃がすようにすることで、ナチュラルな仕上がりになります。
③もみあげをカットする
バリカンを9ミリ前後に設定して刈り上げます。
サイドの12ミリと、もみあげの9ミリのグラデーションで、立体感を出すことができます。
④バックをカットする
バリカンを30ミリに設定して、(コームがあるバリカンは装着し、とかすように)カットをします。
⑤襟足をカットする
バリカンを12ミリに設定して襟足部分をカットします。
そうすることで、バック部分と襟足のグラデーションでシャープに仕上がります。
まずは、カットに慣れることからはじめよう!
ご紹介してきた自分で髪の毛をカットする方法は、どれも初心者向けで失敗が少ない方法となります。
しかしながら、慣れないと全体的なカットには踏み切れないでしょう。
まずは、前髪を少しカットすることからチャレンジしてみましょう。
カットに慣れてきたら、全体的にすいてみたり、バリカンを使ってみたりしてみましょう。
セルフカットをマスターすることで、時間の有効活用、お財布にやさしいといったメリットのほか、何より自分の理想とする髪型を維持することができるでしょう。