石鹸で清潔ライフ!アルカリ性・酸性に基づいた石鹸使用法

油汚れを落として、私たちの身体を清潔で綺麗にしてくれる石鹸。

石鹸は今から遥か昔、約5000年前から使われていました。

この記事では、化学的なpH特性(酸性・アルカリ性)に基づいた石鹸の選び方・使い方についてまとめています。

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石鹸はアルカリ性?酸性?

普段何気なく使っている石鹸。

わたしたちの身体をきれいにしてくれる、かけがえのない日用品ですよね。

ところで、石鹸がいつ頃から使われていたかご存知でしょうか?

紀元前3000年頃の古代メソポタミアで、石鹸が既に使用されていたという記録があります。

くさび形文字で「油1に対して植物の灰を5.5混ぜてつくる」というように、石鹸の作り方が記録に残っています。

シュメール人が羊毛から糸をつくる際、仕上げに脂を落とすために石鹸を使っていたそうです。

今から5000年以上昔の日本といえば、縄文時代です。

文明もまだなかった時代です。

そんな大昔から石鹸は使われていたのですね。

石鹸は、水溶液の状態でアルカリ性になります。

シュメール人のレシピでは、石鹸の原料は、油と植物の灰とありました。

現代でも基本的には同じような原料が使われて石鹸は作られています。

「油」には、動物性または植物性の油脂が使われます。

そして、「植物の灰」の代わりに水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどの苛性ソーダが使われています。

油脂は「脂肪酸」と呼ばれる酸性の成分を含みます。

酸性の脂肪酸を含む油脂がアルカリ性の苛性ソーダと化学反応を起こすことで、石鹸は作られます。

石鹸から学ぶ化学〜酸性・アルカリ性とは?〜

石鹸は、強アルカリ性の成分と弱酸性の成分が反応してできるので、弱アルカリ性になります。

アルカリ性と酸性を判定するのに使われるもので、馴染みが深いのはリトマス試験紙ですよね。

皆さんも小学校の理科の実験で使ったことがあると思います。

リトマス試験紙を石鹸の液につけると赤くなります。

pHでいうと、9〜11が石鹸が水に溶けた時のpH値になります。

また、pHは水の中で生活する生き物や植物の生活環境を評価する大切な指標のひとつです。

多くの生き物にとって望ましいpHは5.8~8.6ということが分かっています。

こうした事実に基づいて、排水のpH基準もこの値が用いられています。

私たち人間も例外ではなく、この範囲外にある溶液というのは、身体に害を与えることになります。

石鹸が水溶液になった時のpHは、私たちの身体にとって有害な範囲にあるといえます。

石鹸とボディーソープどっちが肌に良い?

では、なぜアルカリ性が人体に悪影響を及ぼすのでしょうか?

アルカリ性の溶液は、タンパク質を溶かします。

私たちの身体は、「細胞」から構成されています。

細胞の主要な成分がタンパク質なのです。

したがって、アルカリ性の溶液は、細胞、強いて言えば、私たちの身体を溶かしてしまいます。

そのため、皮膚がアルカリ性の溶液に長時間曝されると皮膚はただれてしまいます。

しかし、石鹸で身体を洗っても皮膚が溶けるようなことはありません。

これは、皮膚表面が汗などの成分で弱酸性になっているからです。

石鹸のアルカリ性と皮膚の酸性で中和されます。

加えて、私たちの身体にはpHを弱酸性に保とうとする力が働いています。

生体反応で、一時的なpHの変化に対処することができるのです。

しかし、石鹸で皮膚の表面が綺麗になった後に、長時間石鹸が残っていると、皮膚はただれてしまいます。

また、髪の毛の場合は、皮膚に比べるとアルカリ性に対する耐性がないため、石鹸で髪の毛を洗うと、すぐに傷んでしまいます。

こうしたpHの問題を考慮して、最近では中性から弱酸性の合成界面活性剤が含まれたボディーソープやシャンプーが販売されています。

酸性のボディーソープとアルカリ性の石鹸どっちがいい?

では、中性や弱酸性のボディーソープやシャンプーとアルカリ性の石鹸では、どちらが身体に良いと言えるのでしょうか。

髪の毛の洗浄という点で言えば、前頁でも述べましたように、石鹸での洗浄は髪の毛を傷めてしまいますのであまりおすすめできません。

もちろん、石鹸での洗浄後にヘアケアをするような商品もあります。

しかし、石鹸で髪の毛を洗ってそのままというのは、髪の毛へのダメージが大きいので控えた方が良いでしょう。

皮膚の洗浄についてはどうでしょうか。

結論からいうと、アルカリ性、酸性というpH特性からだけでは、どちらが良いとは言えません。

既に述べましたが、石鹸のアルカリ性は皮膚の表面で中和されます。

そのため、身体を洗ってすぐにぬるま湯で顔や身体をすすげば、皮膚がただれるということはありません。

もちろん、皮膚の強さは個人差がありますので、角質層が薄い敏感肌の人は、短時間で皮膚に影響がでるような場合もあります。

そのため、敏感肌の人には、石鹸ではなく、pHが調整されているボディーソープの方が合っていることもありますので、ご自身の肌の状態に応じて選択するのが良いでしょう。

敏感肌でも大丈夫!石鹸の成分を確認しよう!

石鹸を使用していて肌が荒れやすいという人は、弱酸性のボディーソープを試してみるのも良いのですが、その前に、使っている石鹸に含まれている成分を確認することをおすすめします。

これは、肌が荒れる理由が、石鹸のアルカリ性による影響というよりは、石鹸の界面活性剤としての特性や、石鹸に入っている添加物が複合的に影響している可能性があるからです。

特に、アレルギー持ちでアトピー肌の人は、肌に刺激を与える成分が入っていない製品を選びましょう。

肌に刺激を与える成分としては、防腐剤と香料が挙げられます。

アレルギーの原因となりうる防腐剤を含まないことを売りにしているような弱酸性のボディーソープもありますので、一度試してみることをおすすめします。

アルカリ性の石鹸・弱酸性ボディーソープに共通して言えること〜洗い方が大事!〜

アルカリ性の石鹸に限らず、弱酸性のボディーソープなどにも言えることですが、使用方法も肌の状態を健康に保つための重要なポイントと言えます。

汚れを取り除きたい一心で、とにかく「ゴシゴシ」と擦って、洗顔や身体を洗うのは肌にとって良くありません。

肌のバリア機能を果たしている角質が必要以上に取り除かれてしまうからです。

「ゴシゴシ」ではなく、石鹸やボディーソープを泡立てて優しく肌を撫でるように洗うように心がけましょう。

また、石鹸やボディーソープで身体を洗うときに意識して欲しいことは、「すすぎをしっかりする」ということです。

石鹸やボディーソープの主要な成分である界面活性剤は、長時間暴露させると、皮膚にとって悪影響を及ぼします。

したがって、すすぎが甘いと、皮膚がただれたり、乾燥しすぎたりします。

また、洗浄後に化粧水と乳液をつかって、皮膚の潤いを取り戻すということも大切です。

石鹸やボディーソープ選びに加えて、使用法も意識することでより効果的なスキンケアが実現します。

石鹸選びもスキンケアの1つ!

身体の汚れを取り除いて、私たちを清潔にしてくれる石鹸やシャンプーやボディーソープ。

日頃から、石鹸などに含まれる成分にどういうものがあり、どういう効果があるか、ということを意識するのもスキンケアの一貫です。

製品によってそのpHが違うという点を抑えて、自分の肌にあったものを選んで、より健康的な生活を始めてみてはいかがでしょうか?