「頭皮のコメド(角栓)が気になる」、という男性も多いのではないでしょうか。
男性は女性に比べると、頭皮の皮脂が多い傾向にあります。
当然、コメドも溜まりやすいといえます。
今回は、このコメドの正しい取り方についてお伝えしていきます。
頭皮にコメドが溜まるのはなぜ?
頭皮にコメド(角栓)が溜まると、周囲に不潔な印象を与えてしまいます。
また、それだけでなく頭皮環境も悪くなるので、発育や育毛に悪影響を及ぼすことも考えられます。
頭皮にコメドが溜まっているかどうかを調べるには、まず頭皮を爪で掻いてみてください。
そのとき、爪の間に白っぽい塊がついていませんか?
これがコメドです。
そもそも、コメドはなぜ詰まるのでしょうか。
コメドは、毛穴から分泌される皮脂や角質が固まったものです。
皮脂は、分泌したばかりの頃は柔らかい状態ですが、時間が経つにつれ粘度が増し洗い流すのが困難になります。
これが、コメドとなるのです。
コメドが溜まりやすい人の特徴としては、皮脂が多い人、髪の毛がベタベタしている方に多く見られます。
このコメドを放置すると、さまざまな頭皮トラブルを引き起こす可能性があります。
それは、頭皮が臭くなったり、炎症を起こしたりする等です。
ですから、このコメドは放置せず、適切な方法で取り除かなければなりません。
では、どのような取り方がよいのでしょうか。
頭皮のコメドの正しい取り方
もちろん、爪で頭皮を引っかいてコメドを取る、という方法は間違っても行わないでくださいね。
コメドの正しい取り方としては、「シャンプー」で洗うことです。
シャンプーといっても、普段から皆さん毎日されていると思います。
まずは普段のシャンプーのやり方を見直し、使用しているシャンプーにも目を向けてみましょう。
シャンプーでコメドを取るには、まず、頭皮を温めて汚れを落とし、毛穴を開いておきましょう。
その際、シャンプーの前に、シャワーで頭皮全体を洗い流すだけで、余分な皮脂汚れもある程度落とすことができます。
シャワーの水圧を利用して、予備洗いをしっかりと行っておきましょう。
また、シャンプーは洗浄力の強いものを選ばないこともポイントです。
コメドが溜まってしまう方は、よく洗浄力の強いシャンプーを選んだ方がスッキリすると思われるかもしれませんが、本来の頭皮に必要な皮脂までも洗い流してしまう恐れがあるのです。
また、コメドを取り除きたいからといって、強い力で頭皮をゴシゴシと洗うのもNGです。
正しい洗い方は、指の腹を使ってやさしく洗うことです。
毛穴に詰ったコメドを押し出すように両方の指で挟みながら洗うと、頭皮につまった汚れを浮き出すことができます。
そして、シャンプーやリンスのすすぎはしっかりと行い、洗い残りがないようにしてください。
洗浄力の強いシャンプーはコメドの原因!?
先ほど、シャンプーでコメドの取り方をご紹介しましたね。
その際、使用するシャンプーは洗浄力の強いものを選ばないこと、とお伝えしました。
この理由について、詳しく掘り下げていきましょう。
洗浄力の強いシャンプーは一見、皮脂を取り除くのによいと思われるかもしれませんが、頭皮の必要な脂までをも洗い流すことになります。
そのため、頭皮が乾燥状態になり、皮脂をより出そうという働きが生まれます。
頭皮を乾燥させすぎてしまうと、皮脂が過剰分泌され、コメドが詰まる原因になります。
ですから、大切なのは、洗浄力が高すぎるシャンプーを選ばないということです。
もともと、頭皮が脂っぽいと感じている方は、このような洗浄力の強いシャンプーを選んでしまいがちです。
一時は、爽快感と皮脂の除去効果を感じることができるかもしれませんが、長い目で見ると頭皮にとってはよいことではないのです。
シャンプーでおすすめは、アミノ系シャンプーです。
アミノ系シャンプーは、頭皮や髪の毛にも優しく、汚れもしっかりと落としてくれます。
シャンプー前の頭皮クレンジングでコメド除去!取り方は?
1~2週に1回の頭皮クレンジングは、コメドの除去にとても効果があります。
こちらでは、オイルを使用したコメドの取り方をご紹介します。
●頭皮クレンジングのやり方
頭皮クレンジングは、髪を塗らす前に行います。
お風呂場などを利用して、シャンプー前に行いましょう。
まずは、髪の毛をブラッシングして皮脂を浮かせておきます。
次に、手のひらにオイルを出し、頭皮につけ、指の腹を使って全体に馴染ませていきましょう。
その際、オイルの量は500円玉程度が目安になります。
足らない場合は、少しずつ量を見ながら調整してください。
全体的にオイルが馴染んだら、指の腹で頭皮をマッサージしていきます。
そのとき、毛穴の汚れを浮き出すように、軽く力を入れて揉んでいきましょう。
2~3分マッサージしたあと、蒸しタオルなどで頭をつつみ、5~10分間、時間をおき汚れを浮き出させます。
その後、しっかりとシャワーでオイルを流していきます。
オイルが大体流せたら、最後にシャンプーで残ったオイルや皮脂を洗い流します。
オイルクレンジングを行った日は、頭皮や髪の毛は潤いが与えられていますので、リンスやコンディショナーは必要ありません。
もしパサつきが気になるようでしたら、毛先だけにつけるようにしてくださいね。
1~2週に1回のオイルクレンジングで、頭皮の汚れやコメドを除去し、潤いを与え頭皮環境を整えることができます。
ぜひ試してみてくださいね。
頭皮のコメドもすっきり!シャンプー以外の取り方
シャンプー以外にも、コメドをすっきりとさせる取り方があります。
●炭酸水ヘッドスパ
炭酸水は、あのシュワシュワとした泡が頭皮の毛穴の汚れを落とすのに効果があります。
炭酸水に含まれている炭酸ガスには、タンパク質を吸着し、皮脂やコメドなどを洗い流す働きがあるのです。
普段のシャンプーだけでは、落としきることが難しかった、皮脂や老廃物、コメドなどを洗い落とすことができるので、洗いあがりもとてもさっぱりとします。
さらに、炭酸水は毛細血管を増加させるので、頭皮の新陳代謝の促進にもつながります。
また、多くの美容院でも炭酸ヘッドスパはメニューとして取り入れている場所も増えてきているので、これらのヘアサロンを利用してもいいですね。
美容院で行えば、頭皮マッサージも同時に行ってくれますので、より高い効果を得ることができます。
自分で行う場合は、もちろん炭酸水は、無添加で無糖のものを選ぶようにしましょう。
頭皮のコメドを放置しておくと?
さて、ここまでコメドの取り方をお伝えしてきました。
最後に、コメドを放置することで、どんな問題が起こるのかをお伝えしていきます。
●脂漏性皮膚炎
頭皮の皮脂が多いと、皮脂を好む「マラセチア菌」が異常繁殖することがあります。
この菌が異常繁殖すると、臭いやフケが発生し、悪化すると、炎症やかゆみなどの症状が出ます。
さらに悪化すると、痛み、抜け毛にもつながります。
●頭皮ニキビ
コメドが詰まっていると、毛穴に潜むアクネ菌が増殖して頭皮が炎症を起こし、ニキビができることがあります。
アクネ菌は、皮脂や角栓をエサとして増殖するため、いつまでも不衛生な状態ですと頭皮ニキビが悪化する恐れもあります。
●薄毛の原因
コメドが溜まっている状態ということは、髪の毛の成長を阻害させることになります。
髪の毛が生える毛穴が、汚れやコメドにより圧迫されているわけですから毛根の周辺が血行不良に陥ります。
すると、髪の毛に栄養や酸素が行き渡らなくなり、髪の毛が細く弱り、抜けてしまうことも考えられます。
コメドが詰まった状態で放置すると、薄毛やハゲの原因にもなるのです。
コメドは放置せず正しいケアを行おう
頭皮の皮脂分泌量が多い男性は、コメドが溜まっている状態かもしれません。
コメドは、放置しておくと皮膚病や抜け毛の原因にもなりかねません。
普通にシャンプーしただけでは、きれいに取り除くことは難しいので、オイルマッサージや炭酸水などを利用して、普段から汚れが残らないようにケアしていきましょう。