健康的な頭皮というものは、やわらかい状態です。
頭皮が硬くなってしまうと、健康的な髪の毛が生えにくくなってしまうのです。
頭皮をやわらかくするのに、コラーゲンが重要な役割を担っているということをご存知ですか。
コラーゲンを増やすことは、頭皮をやわらかく保つことにとても有効なのです。
コラーゲン不足が頭皮を硬くする?
男性だけでなく、女性も気になる薄毛や抜け毛。
その原因は、加齢によるものもありますが、生活習慣やストレスにも関係しています。
その原因のひとつに、頭皮トラブルがあります。
頭皮を触ってみてください。
カチカチに硬くなっていませんか。
頭皮が硬くなると血行不良を起こし、髪の毛に必要な栄養が届かなくなってしまいます。
頭皮自体の新陳代謝も悪くなり、髪の毛を支える土台の役割を果たせなくなってしまうのです。
そうなると、結果的に薄毛や抜け毛になります。
頭皮が硬くなってしまう原因は、いくつかあります。
・ストレス
・眼精疲労
・肩こり
・睡眠不足
・コラーゲン不足
などです。
ストレスなどは聞いたことがあると思います。
しかし、コラーゲン不足は聞いたことがないという人もいるかもしれません。
コラーゲンというと、お肌のケアのために増やす努力をしている女性も多いですね。
頭皮とコラーゲン、関係があるとは思わないことでしょう。
しかし、実はとても密接な関係にあるのです。
頭皮をやわらかく健康な状態を保つために、コラーゲンは必要不可欠なものなのです。
コラーゲンと頭皮の関係
コラーゲンは、頭皮にどのように関係しているのでしょう。
頭皮は、表皮・真皮・皮下組織という3つの層で構成されています。
そのうちの土台ともいえる真皮は、およそ70%がコラーゲンで組織されています。
およそ70%なのですから、真皮はほとんどコラーゲンといっても良いくらいですね。
すなわち、コラーゲンが皮膚の大部分を支えているといっても過言ではないのです。
コラーゲンが頭皮にとって重要な役割を果たしているということが、お分かりになるかと思います。
コラーゲンを増やすということは、頭皮を厚くするということです。
頭皮が薄いと、抜け毛が多くなったり薄毛になりやすくなったり、髪の毛が細くなったりしてしまいます。
なぜかというと、頭皮が薄いと血流不足につながるからです。
血流不足により栄養が十分に行き届かないと、髪の毛が栄養失調になり、細く早く抜けるようになってしまいます。
コラーゲンを増やすことによって、頭皮の厚みも回復する可能性があります。
コラーゲンを増やすと頭皮がどう変わる?
コラーゲンを増やすことによって得られる効果は、ほかにもあります。
コラーゲンが頭皮に与える影響は、主に3つです。
・柔軟
・弾力
・保湿
頭皮が硬くなると、髪の毛が細くなったり抜け毛が増えたりします。
これは、コラーゲン不足による新陳代謝の低下が原因のひとつといわれています。
良い頭皮は柔軟性とともに弾力性も持ちます。
この状態は、新陳代謝も良くなっている状態です。
また、コラーゲンは頭皮を乾燥から守り、しっとりとさせてくれます。
頭皮が薄くなってしまう原因のひとつは、頭皮の乾燥です。
頭皮の乾燥は、皮脂の過剰分泌を招きます。
コラーゲンやセラミド、ヒアルロン酸といった成分はお肌の保湿、保水をサポートする成分でもあります。
コラーゲンが不足してしまうと、お肌を支える力が衰えてしまうといわれているのです。
さらに、乾燥は毛根への栄養不足のサインでもあります。
コラーゲンを増やすことによって、乾燥から守り、頭皮に潤いを持たせる効果が期待できるのです。
食べ物からコラーゲンを増やす
コラーゲンが、頭皮に大きな影響を及ぼすことがわかりましたね。
コラーゲンを増やすために、どのような食材を摂取していけばよいのでしょう。
多く含まれている食材として、フカヒレやすっぽんを思い浮かべる人も多いと思います。
しかし、フカヒレやすっぽんは気軽に食べられる食材ではありません。
コラーゲンは、普段の食事から摂取することが大切ですので、もっと手軽に手に入る食材でコラーゲンを多く含んでいるものはないでしょうか。
スーパーで手に入りやすいものをいくつか挙げてみます。
・鶏皮
・手羽先
・軟骨
・豚バラ
・豚足
・牛すじ
・ウナギ
・魚の皮
・なまこ
・エビ
・くらげ
これらの食材は、コラーゲンを多く含んでいます。
また、価格的にも手に入りやすいのでおすすめです。
お好みの食材をバランスよく食事に取り入れてください。
コラーゲン不足におすすめの食材
コラーゲンを摂取するために、特におすすめなのが鶏肉です。
コラーゲンはもちろん大切ですが、髪の毛の主成分であるたんぱく質も食べ物から十分に摂取することが必要です。
鶏肉は脂肪が少なく、たんぱく質が豊富に含まれています。
たんぱく質を多く含む食品もまた、コラーゲンの生成には有効です。
鉄や亜鉛など、髪の毛を丈夫にするための栄養分も含まれています。
これは、髪の毛を丈夫に太くするためにとても効果的です。
さらに、鶏肉に含まれるコラーゲンは、乾燥肌を防ぐ効果がとても高いです。
しかも、頭皮の皮脂のバランスをコントロールしてくれる作用も期待できます。
鶏肉の中でも、ささ身が特におすすめです。
脂肪が少なく、健康にも良いです。
鶏肉以外のお肉では、牛肉の赤身の部分などが良いでしょう。
なるべく脂肪分が少ない部分を選ぶことがポイントです。
脂肪を摂り過ぎてしまうと、皮脂のバランスが悪くなり、頭皮や髪の毛にも悪影響を与えます。
毛穴に皮脂が詰まり、髪の毛の発育を妨げてしまうのです。
このように、コラーゲンやたんぱく質を含む食品はたくさんあります。
しかし、コラーゲンを増やすためにはこれだけではいけません。
ほかにも摂るべき重要な栄養素があるのです。
コラーゲンを増やすためにはビタミンCも
コラーゲンを増やすためには、たんぱく質を多く含んでいる食品を摂取することが大切です。
しかし、実はたんぱく質だけではコラーゲンを作ることは出来ません。
同時に、ビタミンCを摂取することも必要なのです。
ビタミンCは、コラーゲンを生成するときに必要な酵素の働きを助ける役割を果たしています。
ビタミンCがないと、コラーゲンを生成することができないのです。
例えば壊血病という病気は、ビタミンC不足によりコラーゲンが生成されなくなって血管や組織が壊れてしまうことで起こる病気です。
美肌のために必要といわれているビタミンCですが、コラーゲン生成においても重要な役割を持っています。
たんぱく質と同時に、ビタミンCを摂ることも忘れないでください。
また、最近ではビタミンCが配合されているスキンケア商品も販売されています。
そのような商品を使うと、体の外側からビタミンCを浸透させることができます。
頭皮専用のパウダー型商品も販売されていますので、ビタミンC不足を感じているのであれば使ってみても良いかもしれません。
コラーゲンで頭皮をやわらかく
健やかな髪の毛のためには、まず頭皮の健康を守ることが大切です。
頭皮が硬くなることによって、いろいろなところに影響を与えてしまいます。
コラーゲン、たんぱく質、ビタミンCなどの栄養の摂取と並行して、頭皮マッサージも有効です。
頭皮をやわらかく保つことを意識しましょう。