髪や頭皮の悩みにはいろいろありますが、そのなかの大きな悩みの一つとして、頭皮の垢(フケ)が挙げられるのではないでしょうか。
頭皮のかゆみや吹き出物だったら、自分にしかわからないので、他人には言わなければ気づかれないことです。
しかし、頭皮の垢(フケ)となると、黒や紺などの服を着た時に頭皮から落ちたフケはそのまま肩につき、人目につくことになってしまうのです。
フケがついた服を着ている人は、どうしても清潔な印象を与えることができなくなります。
では、そんなフケが頭皮から落ちないようにするためにはどうしたら良いのでしょうか。
そして、頭皮の垢(フケ)だけでなく、気になる手足の爪の垢についてもお話していきます。
頭皮の垢(フケ)の正体と種類
頭垢(フケ)とは、頭皮からはがれ落ちた垢(アカ)のようなものです。
健康的な頭皮の場合は、目では見えないくらい小さな程度の垢(アカ)です。
しかし、皮膚炎など、トラブルを抱えている頭皮の場合、表皮がたくさんはがれてしまうため、大きな塊となりることもあります。
このように大きな塊としてはがれて落ちてきたものが、一般的に言われている頭皮の垢(フケ)なのです。
たとえかゆみがあったとしても、決して頭皮を爪でかいてはいけません。
頭皮を傷つけてしまい、炎症がある場合は悪化してしまう可能性があります。
フケは、湿性の頭皮の垢(フケ)と乾性の頭皮の垢(フケ)の2種類に分けられています。
●湿性の頭皮の垢(フケ)
・湿っていて固まった状態のもの
・頭皮では、皮脂の過剰分泌が起こっている
〈原因〉
・脂性
・シャンプーの洗浄効果が低い
・洗い残しがある
・不規則な生活習慣
●乾性の頭皮の垢(フケ)
・乾いていて、細かくサラサラ
・頭皮が乾いてしまっている
〈原因〉
・乾燥肌
・シャンプーの回数が多い
・シャンプーの洗浄効果が強力すぎる
・不規則な生活習慣
頭皮の垢(フケ)の種類により、原因が違うので、それぞれの対策をとっていかなければなりません。
次からは、頭皮の垢(フケ)に対しての改善方法をご紹介していきます。
湿性の頭皮の垢(フケ)はどうすればよい?
湿性の頭皮の垢(フケ)が起こる原因として、シャンプーの洗浄効果が低いことがあり得ますので、シャンプーを選ぶ際には、洗浄力の高いものを選びましょう。
最近では、「スカルプ=人の頭の地肌」という言葉が使われている商品が多く出ていますので、それらのような頭皮のためのシャンプーを見つけて使用することでも効果が期待できるでしょう。
スカルプシャンプーと言っても、脂性用と乾燥肌用のものがありますので、そちらもチェックして選びましょう。
また、シャンプーが足りないのが原因とは言っても、1日に何度もシャンプーをしてしまったり、長い時間シャンプーをし続けることは、必要な皮脂までも取ってしまい、かえって良くないので、気をつけましょう。
そして、爪で頭皮の汚れやゴミを落とそうとすることもやってはいけません。
先ほどお話したように、頭皮を傷つけてしまい、そこから炎症を起こしてしまいます。
それから、シャンプーの他に気をつけた方が良いことは、生活習慣を見直し、改善をすることです。
特に気をつけたいことは、
●肉料理など脂っこい料理を控える
●お酒を飲み過ぎない
●ストレスをためこまない
などということが挙げられます。
これらにより、皮脂が過剰に分泌されてしまい、結果的に頭皮の垢(フケ)が起こることにつながるからです。
乾性の頭皮の垢(フケ)の場合はどうすればよい?
湿性と逆に乾性の頭皮の垢(フケ)の原因として、シャンプーの洗浄効果が高すぎることやシャンプーの回数が多かったり時間が長いことが挙げられます。
そこで、乾性の頭皮の垢(フケ)の対策としては、洗浄力が抑えめになっていて頭皮に優しいとされている、「弱酸性」や「アミノ酸系」のシャンプーを選ぶことをおすすめします。
先ほど湿性のところでご紹介したように、スカルプシャンプーでも乾燥肌用のものもありますので、そちらを使用してみるのも良いでしょう。
シャンプーの量については、多く取らず、少量のシャンプーで爪を使わず、指の腹で頭皮全体に広げて洗うという洗い方に変えると効果的です。
それでも治りにくい場合は、シャンプーを使わないでお湯だけで流して洗うというやり方も試してみると良いかもしれません。
その他にも、頭皮の保湿用のローション・オイル・クリーム・化粧水などの保湿アイテムも販売されていまので、そういったものも使用してみるのも対策としての一つの方法です。
また、湿性の場合にご紹介したように、シャンプーの選び方以外にも生活習慣についても見直しが必要となってきます。
ここで気をつけたいことは、
●日に当たりすぎないようにする
●部屋が乾燥しすぎないように加湿器を置く
●ドライヤーを使い過ぎない
●ストレスをためこまない
などが挙げられます。
日常生活の中で、気がつかないうちに頭皮にダメージを与える行動や環境にいる場合があります。
それに気づくことで、生活習慣の改善から頭皮の垢(フケ)を治し、予防することができます。
頭皮は爪を立てずに優しく洗おう!
頭皮の垢(フケ)の対策として、湿性と乾性の垢ともに、シャンプーの選び方が重要というお話をしましたが、選び方だけではなく、シャンプーの仕方も大切になってきます。
ここでは、正しいシャンプーの仕方をご説明します。
①シャンプー前にはブラシで髪をとかしておく
髪をとかすことによって、洗う前に、髪の表面のゴミを落とすことができ、より効果的です。
②お湯ですすいでおく
ぬるめのお湯ですすぐだけでも、髪についている汚れを落とすことができます。
③シャンプーは直接つけず、手のひらで泡立ててから使う
シャンプーを取ってそのままの状態で頭皮につけることにより、頭皮にシャンプーの残りが詰まってしまいます。
取ったらまず、手のひらで泡立ててから使うようにしましょう。
④指の腹を使う
男性は特に、ついやってしまう方が多いかもしれませんが、かゆいし、頭皮のゴミを取りたいからと言って、爪を立てて洗うことは避けましょう。
頭皮を傷つけ、炎症を起こす原因となります。
爪で頭皮を傷つけないように、指の腹でやさしく、頭皮に広げていきましょう。
⑤洗い残さないよう、頭皮からしっかり流す
流し足りないと、シャンプーの残りが毛穴に詰まってしまいます。
洗い残しがなくなるまで、時間をかけてよく流しましょう。
手足の爪にも垢(アカ)がたまるのはどうして?
人の体の細胞は生まれ変わりを繰り返し、古い皮膚が外側に押し出されていきます。
爪との間の皮膚も同じような仕組みになっていて、垢(アカ)を生み出すことになります。
爪と皮膚の間は洗いづらいので、古くなった角質が残ったままになりやすく、それが爪垢(ツメアカ)となり、汚く見えるようになってしまうのです。
手の爪の垢(アカ)は、頭皮の垢(フケ)と同じように、人目にふれてしまい、不潔な印象を与えてしまうので、時々、爪の間に垢(アカ)がたまっていないかをチェックする習慣をつけましょう。
足の爪の垢(アカ)は、放置してしまうと、臭いの原因となってしまいます。
特に足の親指の爪は垢(アカ)がたまりやすく、たまったまま放置してしまうと、臭いが出てくるだけではなく、巻き爪を引き起こしてしまう場合もあります。
それでは、爪に垢(アカ)をためないようにするためには何をしたら良いのでしょうか?
そのことについて、次にご説明をしていきます。
爪の垢(アカ)や足の臭いを防ぐためには?
先ほどお話したように、手足の爪の垢(アカ)をたまったまま放置してしまうと、イヤな臭いを発することにつながってしまいます。
そんなことにならないように、日頃から手足も清潔にすることが必要です。
しっかり洗うことと、爪を伸ばし過ぎず、短く切っておくことを心がけましょう。
手の爪を伸ばし過ぎると、頭皮を洗う時も地肌を傷つけてしまう恐れがあります。
しかし、足の爪は、短い方がいいと思って短く切りすぎてしまうと、巻き爪などを引き起こしかねませんので、1~2mm程度は残しておきましょう。
また、足の爪を洗うためのブラシなど、フットケア用の商品も売られていますので、そういったものを使うのも効果的です。
爪のケアだけではなく、履く靴は数足を用意し、毎日ローテーションで履き替えていくことも足の環境を清潔に保つために良いことでしょう。
頭皮の健康と清潔さを保っていこう!
頭皮からのフケや爪の垢など、たとえそれがほんの少しだとしても、結構周囲の人は気づいてしまい、不快に感じられてしまうものです。
フケは放置していくと、頭皮のトラブルを悪化させてしまうようになり、手足の爪の垢も放置をしていくと、臭いまで発することになってしまうという、最悪の事態になりかねません。
自分の症状に気がついたら、すぐに改善策を試みて、悪化させてしまう前に改善ができるよう、日頃から「清潔」を心がけていきましょう。