一度、頭皮を触ってみてください。
何も感じない方もいるとは思いますが、なかにはベタつきを感じた方もいるのではないでしょうか。
そのベタつきの原因は、じつは皮脂なのです。
そして、その皮脂をたまったまま放置すると、薄毛につながる危険性があります。
ここでは、頭皮にたまった皮脂の取り方をご紹介しますので、ぜひ今日から実践し、薄毛を予防しましょう。
危険!?頭皮に皮脂がたまってしまうとどうなる?
はじめに、頭皮に皮脂がたまってしまうとどのような影響が出てしまうのか、についてお話しします。
皮脂は頭皮の乾燥などを守る役割がありますので、必ず頭皮にあるものです。
しかし、何らかの原因で過剰に皮脂が分泌してしまうと、たまった皮脂が毛穴につまってしまうのです。
毛穴につまったことで毛根を圧迫してしまい、髪の毛の成長を妨害します。
その結果、髪の毛の生える本数が減ってしまったり、1本1本の髪の毛の太さがどんどん細くなったりして、髪全体が薄くなってしまうのです。
また、頭皮に汚れなどがつまってもトラブルになります。
つまった汚れが原因で、頭皮が炎症を起こし痒くなることがあります。
この時、頭皮をかいてしまうことで、髪の毛の毛根が弱まり、抜け毛につながることもあるのです。
このような頭皮トラブルを引き起こさないよう、余分な皮脂や汚れは取らなくてはなりません。
この後、取り方についてご紹介しますので、参考にしてくださいね。
頭皮に皮脂がたまる理由は?
先ほど、皮脂が頭皮にたまると薄毛につながることをお話ししました。
それではなぜ、過剰に皮脂が分泌してしまうのでしょうか。
その理由は、大きく3つあります。
1つ目は、「シャンプーのしすぎ」です。
皮脂は、頭皮や髪の毛を乾燥や摩擦などの刺激から守る役割があるため、頭皮を覆っています。
すこやかな頭皮であれば特に問題はありませんが、1日に2回以上シャンプーをしたり、自分に合っていないシャンプーを使っていると、頭皮や髪の毛に必要な皮脂までなくなってしまうことがあるのです。
頭皮から皮脂がなくなってしまうと、地肌を乾燥から守ろうと皮脂が過剰に出てしまい、それがベタつきとなってあらわれるのです。
2つ目は、「頻繁に脂肪分の多い食事をしていること」です。
油っこいものを食べた後に、顔にベタつきが出たという経験をした方もいるのではないでしょうか。
しかしそれは、顔だけでなく、頭皮にもベタつきが出ているのです。
頭皮は、体の中でも皮脂腺が多くある部位だといわれています。
そのため、脂肪分の多い食事を頻繁にしていると、頭皮にある多くの皮脂腺から多くの皮脂が分泌されてしまうのです。
3つ目は、「生活習慣の乱れ」です。
ストレスや寝不足、不規則な生活リズムからも、皮脂が過剰に分泌される原因の1つです。
生活習慣が乱れてしまうと、ホルモンバランスも崩れやすくなります。
ホルモンバランスが崩れてしまうと、皮脂が過剰に出てしまうのです。
以上3つの理由をご説明しましたが、なかには全て当てはまる方もいるのではないでしょうか。
これを放置してしまうと、薄毛につながることもありますので、ぜひ今日からでも頭皮の余分な皮脂を取り除きましょう。
事項からは、頭皮の余分な皮脂の取り方についてお話ししていきます。
皮脂の取り方をご紹介!頭皮クレンジング①
それではここから、頭皮にたまった余分な皮脂の取り方についてお話ししていきます。
オススメなのは、自宅でもできる「頭皮クレンジング」です。
これは、油分同士が混ざりやすいという性質を利用した、頭皮ケアです。
頭皮の余分な脂や毛穴につまった皮脂を、専用のオイルに混ぜて浮かし出してから、洗い流します。
頭皮クレンジングは、ベタつきの対策として、週に1回を目安に行うと効果が期待できます。
それでは、手順をご説明します。
①ブラッシングで汚れを浮きやすくする
あらかじめブラッシングしておくと、頭皮の汚れが浮きやすくなります。
また、髪の毛の絡まりがあると、髪の毛同士が摩擦を起こしてしまうので、その対策でもあります。
②オイルを指の腹を使って頭皮になじませる
オイルの量は、だいたい500円玉サイズです。
手に取ったら、指の腹で頭皮全体になじませます。
頭皮の血行を良くするために、頭皮マッサージも行うとより良いですよ。
皮脂や汚れがたまりやすい部分は、頭頂部や髪の毛の生え際です。
これらの部分は、特に念入りにマッサージしておきましょう。
皮脂の取り方をご紹介!頭皮クレンジング②
引き続き、頭皮クレンジングでの皮脂の取り方をご説明していきます。
③頭皮の皮脂などの汚れが浮くまで5~10分ほど待つ
頭皮にオイルをなじませたら、ベタつきの原因の皮脂とオイルをなじませるため、5~10分ほど時間をおきます。
この時、蒸しタオルやシャワーキャップなどがあれば、使うと良いですよ。
頭皮が温まることで毛穴が開きやすくなるので、たまった皮脂や汚れも浮き出しやすくなるのです。
④シャワーで頭皮と髪の毛をすすぐ
時間をおいたら、頭皮や髪の毛をすすぎます。
数分間はシャワーを当てて、なじませた皮脂やオイルを流し、シャンプーをする前にできるだけ多くの汚れを落としておきましょう。
⑤シャンプーでオイルと汚れを洗いきる
④で十分にすすいだら、最後にシャンプーを行います。
もし、ヌルヌル感が残っていたら、二度洗いしてもかまいませんが、極力シャンプーは一度で済ませましょう。
また、いつもリンスやトリートメントをする習慣のある男性の方は、頭皮クレンジングを行った時は控えてみてもよいでしょう。
他にもある!自宅でできる皮脂の取り方とは?
頭皮クレンジングの他にも、自宅でできる頭皮の皮脂の取り方があります。
ここで、ご紹介していきます。
◆炭酸水
炭酸水は、スーパーやコンビニで売られているもので問題ありません。
シャンプーの前に、頭皮に炭酸水をかけるだけです。
炭酸水の気泡が、皮脂や古い角質を取り除いてくれます。
さらに、炭酸水に含まれる二酸化炭素には、血行促進を促してくれる効果を期待できます。
◆レモン
レモンには、ベタつきを改善してくれる効果があり、さらに皮脂を落としてくれます。
レモンの果実を絞ってもかまいませんが、市販の100%レモン汁でも可能です。
コットンにレモン汁を含ませ、余分な皮脂をコットンでパッティングする要領で、頭皮にしみ込ませてなじませます。
これにより、頭皮の皮脂がキレイに落とせます。
どちらの方法も、肌によって合う合わないがありますので、最初に腕などで試すことをオススメします。
頭皮にも贅沢させてみては?ワンランク上の取り方!
自宅でもできる、頭皮にたまった皮脂の取り方についてお話ししてきました。
最後にもう1つ、ワンランク上の取り方をご紹介します。
それは、髪の毛のプロがいる美容室やサロンで行ってもらうことです。
ほとんどの美容室で、ヘッドスパがメニューにあります。
自分で行う場合、汚れやすすぎ残しなど、注意しながら行わなくてはなりません。
しかし、美容室などではプロに任せるのでその心配もいりませんし、ヘッドスパを行いながらマッサージもしてもらえます。
マッサージで頭部のコリをほぐしてもらったり、リラックス効果ももたらしてくれるでしょう。
頭皮ケアにお金をかけるのは贅沢かもしれませんが、身体と同じように頭皮にも疲労はたまります。
たまには、頭皮にも贅沢させてみてはいかがでしょうか。
皮脂を取り除いて頭皮を清潔に!
お話ししてきたように、頭皮に皮脂がたまったまま放置し続けると、将来薄毛になってしまう可能性があります。
お部屋などと一緒で、頭皮も清潔であることが、髪の毛の健康のためには重要なのです。
薄毛を防ぐためにも、毎日のシャンプーなどの洗髪の時に、週に一度の楽しみとして頭皮ケアも一緒に行ってくださいね。