美容室などでせっかくカッコよくカットしてもらっても、だんだんサイドが浮いてきてしまうということはありませんか?
浮いた髪の毛を抑えるスタイリングには時間がかかりますし、うまく抑えられなければおかしなシルエットになってしまいます。
スタイルが決まらないと1日憂鬱な気分になりますよね。
サイドの髪の毛はなぜ浮くのか、原因と対処法についてご紹介していきます。
サイドが浮く原因とは?
まず、サイドの髪の毛が浮く原因にはどんなものがあるのか見ていきましょう。
●ハチ張り
普通の頭の形を、前からみて円形とするなら、ハチ張りは大げさに表現するなら四角といえます。
円形ならばシルエットがうまく収まる髪の毛も、四角形だと横にボリュームが出てしまうのです。
トップに丸みがなく平らで、ボリュームが出ないことも原因です。
●毛流れ
通常、つむじを中心にして髪の毛の流れは作られます。
例えばつむじが右回りなら、右サイドの流れは後ろ方向に流れ、逆に左回りなら、左サイドが後ろ方向に流れます。
一方、ヘアスタイルは左右を同じ方向に流すことが一般的ですから、ヘアスタイルをセットすると、左右どちらかは本来の髪の流れに逆らう方向に流すことになってしまいます。
すると、流れに逆らっている片側の毛が膨らみやすくなってしまうのです。
●生え方
一番多い原因は、毛の生えグセによって浮いてしまうことといえるでしょう。
横に立つような生えグセがある場合、いくらセットで押さえつけても、すぐに浮いてしまうのです。
サイドの髪の毛が浮くのを解消する方法とは?
頭の形や生えグセが原因だとすると、骨格や頭皮の問題になってくるので、根本的に治すことは難しいように思えます。
根本的に治せないまでも、セットの時に悩みを解消する方法はあるのでしょうか。
こちらでは、そんな悩みを解消する手段をご紹介します。
●こまめにカットをする
髪の毛が1cmくらいだと浮くのが気にならないことが多いので、こまめにカットして長さをキープすることで悩みを解消できます。
カットした部分が伸びてくると、ボサボサとした印象を与えてしまうため、月に1回程度のこまめなカットをおすすめします。
●ツーブロックにする
サイドが浮くのであれば、その部分の髪の毛を刈り上げてしまえばいいのです。
刈り上げに抵抗がある方も、髪の毛が長い部分を上からかぶせればそれほど気になりませんよ。
あまり短いのは苦手という方におすすめです。
●ストレートパーマをサイドにかける
立ち上がってしまうサイド部分だけにストレートパーマをかけることでボリュームを抑えられます。
縮毛矯正もいいでしょう。
●パーマでごまかす
直毛だとサイドが浮くのが目立ってしまいやすいので、トップにパーマをかけましょう。
パーマでトップにボリュームを出せれば、視線を上に逸らすことができます。
●サイドフィット
アイロンでサイドの毛を根元から曲げて、髪が浮くのを抑えるパーマです。
サイドフィットは美容室ではまず行われておらず、理容室やメンズの専門店でかけることができます。
興味がある方は、お近くの専門店に確認を取ってみてください。
サイドフィットは縮毛矯正よりも、サイドの浮き上がりを抑えるのに効果があります。
ただし、髪の毛が伸びると髪が曲がったまま浮いてしまったり、熱で抑えるパーマのため髪の毛へのダメージがあります。
上記以外にも、髪の毛が長ければ、その重みで浮かない場合もあります。
また、ジェルやハード系のスタイリング剤を使って抑えることもできます。
髪の毛の乾かし方で浮くかどうか決まる!
こまめなカットやパーマでサイドの髪の毛が浮く事を抑えられるのはご紹介した通りですが、毎日のスタイリングもとても重要になります。
お風呂の後に、髪をタオルドライだけで自然乾燥させている方はいませんか?
自然に乾くのを放置していては、髪が浮く事を抑えることなどできません。
必ずドライヤーを使って、サイドが浮かないように対策をしましょう。
そこで、サイドが浮かない乾かし方のポイントをご紹介します。
まず、乾かす際には、毛の流れに沿うように風をあてましょう。
サイドの髪の毛は、真下というより、少し前方を向いて生えていることが多いのです。
多くの方はドライヤーの風を前から後ろにあてていると思いますが、髪の流れに逆らって風を当てることになるため、髪の毛の根元を起こしてしまいます。
これでは髪の毛が浮くのを助長しているようなものです。
髪の流れと同じく、少し前方に向かうよう風をあてましょう。
ドライヤーを少し下に向けて、上から下に向かって風をあてるようにするとやりやすいです。
サイドが浮くのを防ぐスタイリングとは?
次はスタイリングのコツです。
ただワックスをつければ完成ではありません。
あらかじめ、ドライヤーを使って下地作りをしましょう。
髪の毛は、乾く時に形ができます。
その性質を利用して、乾かしながらスタイルを作ります。
まず、手ぐしで大体のスタイルに整えます。
そして、サイドを手で押さえ、ドライヤーの風を手で押さえた髪にあてます。
火傷しない程度にしっかり温めたら、ドライヤーの風を離し、髪の熱が冷めるまでしっかりと手で押さえます。
すると、サイドが浮くのを防ぐ形で髪にくせがつきます。
完全にぺしゃんこになるのも変ですから、何度か練習して、髪を押さえる力加減を覚えましょう。
以上のようにして形ができたら、スタイリング剤で仕上げます。
スタイリング剤には、フォルムのコントロールと、質感をコントロールする役割があります。
ジェルはウェットな仕上がりに、ワックスはナチュラルに仕上がります。
ハード系のものなら、より長くスタイルをキープできます。
ツーブロックでもサイドが浮く人の注意点とは?
先ほどは、髪が浮く解決法としてツーブロックにすることをおすすめしましたが、それでも浮いてしまう方もいるかもしれません。
直毛の方などは、ツーブロックにすることで、カッパのように広がってしまうこともあるでしょう。
そうならないために、直毛や堅めの髪質の方がツーブロックにするときの三つの方法をご紹介します。
①刈り上げは浅めに入れる
②上までしっかりと刈り上げる
③刈り上げ方をグラデーションにする
まず、①について詳しくご紹介します。
刈り上げる幅を浅めにすることで、髪の重みで浮く事を抑えることができる場合があります。
耳周りをすっきり刈り上げれば、スタイリングもしやすいでしょう。
続いて②についてです。
思い切って、髪の毛がピンとはねるくらいまで刈り上げてしまいます。
サイドの浮く部分を広く刈り上げることで、シルエットがすっきりしますよ。
最後に③についてです。
この方法が一番仕上がりがナチュラルになります。
グラデーションをつけて自然に刈り上げていけば、浮く事を抑えることができます。
乾かすだけで決まるこの髪型は、スタイリングが苦手な方におすすめです。
髪の毛が浮くのを抑えるおすすめのヘアスタイル
先ほどご紹介した三つの方法を押さえたおすすめのヘアスタイルをご紹介します。
●マッシュショート
サイドを浅く刈り上げ、顔回りは重めにマッシュショートにします。
トップのボリュームを減らして、軽さと束感を出しましょう。
浅く刈り上げて被せるようなスタイルで、髪の毛が浮くのを抑えます。
●アップバングショート
ハチの部分までしっかりと刈り上げ、毛量を減らします。
アップバングにして毛先に動きを出しましょう。
トップはふんわりするようスタイリングすると、男らしく決まります。
●ナチュラルショート
甘めに刈り上げたサイドにグラデーションでつなげます。
トップは軽さと動きを出してナチュラルにします。
髪を短くして浮くのを抑え、自然にサイドとつなげるようにすれば、すっきりとカッコよくなります。
サイドはタイトに、トップはふわっと仕上げましょう。
毎日の努力が大切!!
メンズヘアの悩みで、サイドが浮くことを挙げる人も多いでしょう。
サイドのボリュームを抑えるためには、こまめなカットはもちろん大切ですが、毎日のスタイリングがとても重要です。
最初は難しいこともあるかもしれませんが「美は1日にしてならず」という言葉もあるように、努力の積み重ねが結果につながります。
「直毛だから、不器用だから」と諦めずに、ご紹介したことを参考にチャレンジしてみてください。