美容室でかっこよくカットしてもらっても、翌日自分で再現できないということはありませんか?
毎日のスタイリングがうまくいくかどうかで、その日の気分が左右されることもあります。
今回は髪の毛のアレンジについてお話しします。
重要なポイントや簡単なアレンジ法をご紹介するので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
髪の毛のアレンジは難しいものではない!
髪の毛のアレンジというと、時間をかけてセットする面倒で難しいものと思っている方はいませんか?
しかし、朝からそんなに時間をかけることもできませんね。
実は、髪の毛のアレンジというのはそれほど難しいものではありません。
もちろん凝ったアレンジもたくさんありますが、重要なポイントを押さえておけば日常のヘアセットは簡単にできるのです。
ポイントのひとつとして、ワックスなどのスタイリング剤は髪の毛が完全に乾いた状態よりも少しだけ濡れた状態でなじませることが大切です。
このちょっとしたコツを知っているのと知らないのとでは、仕上がりにもスタイリングの時間にも大きく差が出てくるのです。
そして、さらに重要なポイントが二つあります。
時間をあまりかけずにスタイリングを簡単に行うためにはそれらを押さえておきましょう。
次項で詳しくご紹介します。
髪の毛のアレンジをしやすくするにはカットがポイント
ここからは、髪の毛のアレンジを簡単にできるようになるためのポイントをご紹介します。
重要ポイントのひとつは、美容室でどのようにオーダーするかです。
もともとのヘアスタイルがスタイリングの下地となるため、自分のしたいアレンジに合うよう仕上げておく必要があります。
この下地がアレンジの仕上がりを大きく左右するのです。
では、美容室でどのようにオーダーすればいいのでしょう。
●どんなヘアスタイルにするか決めておく
美容室に行く前にどんなヘアスタイルにするのか決めておくことが大切です。
ノープランで美容室に行ってから何となく決めてしまうと、仕上がりが自分の思っていたものと違うものになってしまうことがあります。
言葉で伝えるのが難しければ、写真を持参するのもおすすめの方法です。
雑誌の切り抜きやスマホの画像を見せてもいいでしょう。
●ヘアスタイルだけでなくイメージも一緒に伝える
ヘアスタイルは人の印象も左右するほどの影響力がありますから、どういう印象を持たれたいか、どう見られたいかなどを美容師に伝えるほうがいいでしょう。
・清潔感を出したい
・優しい印象にしたい
など、具体的に伝えればカットする側の美容師もやりやすくなります。
●ファッションもイメージに合わせる
ヘアスタイルは人の印象に大きく関わりますがファッションも同様です。
なりたいイメージに合ったファッションで美容室へ行けばより美容師にイメージが伝わります。
反対にいつもと違うファッションで美容室へ行った場合、普段の服が合わないなんてことにもなりかねません。
アレンジを簡単にするには髪の毛のドライも重要
美容室でアレンジしやすい下地を作ったら、次に重要なポイントはドライです。
入浴後に髪の毛が濡れたまま寝てしまったことがないでしょうか。
翌朝、いつもより寝癖がひどくなってはいませんでしたか?
寝癖を直すのも一苦労ですし、どうやっても直らないときもあります。
寝る前にしっかり髪の毛を乾かすことで翌日のアレンジの下地を作ることができるのです。
下地ができていれば、スタイリングも簡単に仕上げることができます。
ヘアアレンジをする際に気を付けるポイントは「鉢」です。
頭頂部とサイドの間の出っ張っている部分を鉢といい、ここにボリュームがありすぎると頭が重く大きく見えバランスが悪くなります。
ヘアドライの際は、この「鉢」に注意しましょう。
「鉢」をきちんと押さえるべきか、あまり気にしなくていいのか自分のヘアスタイルを見分けることが大切です。
この鉢は日本人の特徴でもあり、スタイリングでも重要なポイントとなります。
次項でドライの仕方について詳しく見ていきましょう。
髪質にもアレンジにも重要な髪の毛のドライ方法
入浴後に自然乾燥で済ましてしまう方もいますが、髪質を保つためにもおすすめしません。
髪の毛が濡れていると菌が繁殖しやすくなります。
すると、フケの原因にもなり艶がなくなるなど髪質にも影響するのです。
抜け毛や薄毛の原因にもなるので、しっかりドライする習慣をつけましょう。
また、ヘアアレンジではスタイリング剤の選び方よりドライヤーのブローのほうが仕上がりを左右します。
ここでしっかりアレンジの下地を作っておけばスタイリング剤をつけて理想通りの仕上がりにしやすくなります。
【髪の毛のドライ方法】
①寝癖をとる
入浴後ならそのままドライを始めます。
朝、寝癖がついている場合、ぬるま湯で髪を濡らして寝癖をとりましょう。
水より寝癖がとりやすい38度くらいのぬるま湯がおすすめです。
②タオルドライ
タオルでゴシゴシするのは髪の毛が痛む原因になります。
優しくタオルで拭きましょう。
③ドライヤーで乾かす
強風で一気に乾かします。
髪全体に満遍なく当てていきましょう。
髪の毛を手で散らしながら15cm以上離してドライヤーを当てます。
乾かし切らずに8割程度水分を残します。
④ドライヤーでセットする
ドライヤーのブローモードでアレンジの下地を作ります。
ふんわりさせたい部分は髪の毛をつまんで下から風を当てます。
押さえたい部分は上から風を当てましょう。
⑤冷風でキープする
ドライの仕上げにクールモードで髪の毛をキープします。
温めて柔らかくなった髪の毛を冷風で硬くすることでキューティクルを引き締めます。
まとまりやすくなり、その後のスタイリングが簡単になるので忘れず行いましょう。
髪型別!簡単アレンジをご紹介
カットとドライ、ふたつのポイントを押さえたらアレンジを始めましょう。
ここからは髪型別にアレンジ法をご紹介します。
10分以内にできるような簡単アレンジですから、忙しい朝でもかっこよく決まりますよ。
●ベリーショート
①髪の毛を濡らし、タオルドライする。
②サイドは抑え、トップは立ち上げるようドライします。
ここでトップをしっかり立ち上げておくとヘアスタイルが崩れにくくなります。
③トップの立ち上げを意識して後ろからトップ、前髪の順にハードワックスを全体になじませます。
シルエットを整えて完成です。
●ソフトモヒカン
①髪の毛を濡らし、タオルドライする。
②ベリーショートと同様にサイドとトップをドライしていきます。
ソフトモヒカンは前髪も立ち上げるよう意識して、全体を前髪に合わせてドライします。
③こちらもベリーショートと同様にハードワックスを後ろからなじませていきます。
ポイントは前髪につけすぎないことです。
ワックスの重みでせっかく立ち上げた前髪が落ちてしまうので、気をつけましょう。
キープ力の高いワックスがおすすめです。
●パーマショート
①髪の毛を濡らし、タオルドライする。
②髪の毛を揉むようにドライします。
抑えるところはしっかり抑え、8割程度乾かします。
③グリースを揉みこむように下からなじませていきます。
そのまま乾かさずにスタイリング完成です。
●ミディアム
①髪の毛を濡らし、タオルドライする。
②ミディアムヘアはボリュームが出すぎないよう気をつけます。
鉢周りは抑えてトップは立ち上げ全体に空気感が出るようドライします。
しっかり下地を作らないと長さがあるため後で調整しにくいので注意しましょう。
③ハードとソフトの中間のワックスがおすすめです。
全体になじませながらつまむようにして毛束を作ります。
前髪は手についた余った分のワックスで十分なので軽くつけましょう。
ツーブロック&オールバックも簡単にヘアアレンジ!
引き続き髪の毛のアレンジ法をご紹介していきます。
●オールバック
①髪の毛を濡らし、タオルドライする。
②髪の毛を後ろにかきあげながらドライします。
理想の毛流れに沿って後ろに流しましょう。
スタイリング剤で固めるというよりは、後ろに流してドライした髪の毛をスタイリング剤でキープするイメージです。
③ワックスと同じように後ろからハードジェルをつけて固めていきます。
オールバックはしっかりと前髪も固めます。
●ツーブロック
①髪の毛を濡らし、タオルドライする。
②ツーブロックの場合、トップの立ち上がりに注意してドライします。
髪の毛を中心に寄せるように形を作りましょう。
③全体にハードワックスをなじませ立ち上げるようスタイリングします。
髪の毛をつまんで毛束を作って完成です。
●ツーブロックパーマ
①髪の毛を濡らし、タオルドライする。
②髪の毛を揉むようにドライして8割程度水分を残します。
髪の毛と刈り上げ部分の境目を抑えるようにドライすると仕上がりがきれいになります。
③髪の毛全体に揉みこむようにグリースをなじませていきます。
水分量の多いグリースがおすすめです。
●ツーブロックマッシュ
①髪の毛を濡らし、タオルドライする。
②髪の毛全体に空気を取り込むようドライするのがこのヘアスタイルのポイントです。
空気感があると束感が簡単に作りやすくなります。
鉢周りは抑え、トップは立ち上げてひし形になるように下地を作ります。
③ワックスをなじませて毛束を作ります。
細かく毛束を作って髪に動きを出してエアリーな雰囲気にしましょう。
重いマッシュに軽さや束感を出しやすいファイバー系のワックスがおすすめです。
アレンジの決め手は土台作りが大切
髪の毛のアレンジといっても何より大切なのは土台となる下地作りです。
行きつけの美容室を見つけるのも自分のイメージを伝わりやすくするおすすめの方法です。
そして、きちんとドライした髪の毛はアレンジを簡単にできる上に時短にもなります。
朝の忙しい時間でも自分の思いどおりのヘアスタイルにしたいものです。
髪型をかっこよく決めていい気分で一日を始めましょう。