シャンプー後には、ドライヤーを使って髪を乾かすという方が多いでしょう。
そして、髪を乾かした後の抜け毛のある床を見て、掃除をしなければ…とガッカリすることのある方も少なくないでしょう。
そこで、ドライヤーを使うと髪が落ちるのはなぜかということから、ドライヤーの正しいかけ方、落ちた髪の掃除をするのにおすすめの方法、抜け毛の予防法までをご紹介していきます。
掃除が必要になるほどの抜け毛!ドライヤーで髪が抜けるワケ
1日に抜け毛が落ちるタイミングとしては、シャンプーをしている時が一番多いと言われています。
浴室のゴミ受けを掃除する時に、入っている髪の量を見て驚き、薄毛になるのではないかと心配になる方もいることでしょう。
髪が1日に通常抜けるとされている本数は、100本程度ですが、シャンプーをしている時に異常な量の髪が抜けてしまう方の場合は、頭皮に問題のある状態だと考えられます。
また、ドライヤーをかけている時に髪が落ちてしまう原因についてもお話していきましょう。
大抵の場合は、ドライヤーをかけたことが原因というわけではありません。
シャンプーをしている時に抜けきらなかった髪や、抜け落ちた髪が髪の間にとどまり、シャワーのお湯によって落ちきれなかったために、ドライヤーの風によって床に落ちます。
そして、ドライヤーをしたときに落ちる抜け毛が多い場合も頭皮に問題がある可能性もあります。
そのため、掃除する程の抜け毛の確認をした場合は、頭皮のケアをしてあげましょう。
また、ドライヤーで髪が落ちると、髪が飛ぶので掃除が大変なこともあるでしょう。
このことから、ドライヤーを使わないという選択をする方もいるかもしれません。
しかし、一切使わないというのは、良い選択とは言えないでしょう。
それはどうしてなのかということを次でご説明します。
掃除が面倒だからとドライヤーを使わないのは良くない?
シャンプー後にドライヤーを使って髪を乾かすと、髪が大量に床に落ちて、見た目も気持ちの良いものではなく、掃除をするのも面倒なものです。
しかし、、シャンプー後にドライヤーを一切かけずにいることは、髪や頭皮に良いことだとは言えないでしょう。
タオルで拭いただけで、そのままずっと髪を放置をしてしまうと、思わぬデメリットが待っています。
①マラセチア菌が繁殖してしまう
濡れている所というのは、菌が繁殖しやすいものです。
それは、頭皮にも言えることで、濡れたまま放置をしてしまうと、その菌が繁殖してしまいます。
そうなることにより、フケやかゆみなどの頭皮のトラブルが起こり、結果的には、抜け毛も増え、薄毛やはげることにもつながってしまいます。
②髪もダメージを受ける
髪が濡れたままだと、外から受けるダメージを防いでくれる役割をしているキューティクルがはがれ落ち、つやもなくなり、枝毛などのある痛んだ髪になってしまいます。
ドライヤーをかけずに放置していると、これらのような頭皮や髪に良くないことが起こる可能性があるので、適度に乾かすことが必要でしょう。
誤ったドライヤーの使い方が抜け毛を招く??
先ほどお話したように、シャンプーをした後の髪は、タオルで拭いてからドライヤーで乾かすことが必要です。
しかし、ただ単に乾かせば良いわけではありません。
使い方を誤っていると、頭皮にトラブルが起こる恐れもあります。
それでは、どのようなやり方が誤っているのかをご紹介します。
●頭皮を乾かせていない
単に髪を乾かせば良いわけではなく、頭皮も乾かすことが重要です。
頭皮まで乾かすことができていないと、先ほど挙げたデメリットのように、頭皮に菌が繁殖してしまうことにつながりかねません。
●ドライヤーのあてすぎや頭との距離が近すぎている
きちんと乾かしているとしても、頭に近い距離からあてていたり、長時間あててしまうのは良くはありません。
ドライヤーの熱によって髪は傷み、頭皮の乾燥にもつながります。
頭皮が濡れたままというのも良くはありませんが、乾燥しすぎると、抜け毛やフケにつながるとされています。
すぐに掃除が必要になるほど抜け毛が落ちてしまわないよう、次にご説明するように、正しくドライヤーを使いましょう。
抜け毛も予防できる?正しいドライヤーの使い方
ここでは、抜け毛の掃除を少しでも減らすことや、抜け毛を自体を減らすために、正しいドライヤーの使い方をご紹介します。
①タオルで拭き取っておく
まず、ドライヤーをかける前に、濡れている髪の水分をタオルで拭き取っておきます。
拭き取ることにより、ドライヤーをかける時間を短縮することができるので、その分ドライヤーの熱によるダメージも減らせるでしょう。
濡れた髪は、キューティクルがやわらかくなっているので、傷つきやすい状態です。
そのため、拭き取る時には、必要以上の力で拭くのは避け、頭皮と髪の根元を指の腹を使いながら拭くようにしょう。
②髪の根元から乾かしていく
まずは襟足から乾かし、内側の根元から毛先に向かい、外側へと移していきましょう。
頭皮も乾かすことが必要ですが、乾かしすぎても良くないので、同じ所へ長くあてることは避けましょう。
③頭から20㎝以上離して使用する
ドライヤーを頭に近づけて使っていると、頭皮の乾燥を招き、髪も熱によってダメージを受けてしまいます。
そのため、ドライヤーは、頭から20㎝以上離して使用することを推奨します。
以上のように、ドライヤーを正しく使うことで、頭皮や髪にダメージを与えるのを防ぎ、異常なほどの抜け毛が落ちることの予防にもなっていくでしょう。
床に落ちた抜け毛をラクに掃除する方法は?
先ほどまでは、頭皮や髪のためのドライヤーの使い方についてご紹介をしてきました。
ここでは、ドライヤーを使うことなどにより、抜け毛となり床に落ちてしまった髪が気になる方のために、落ちた髪を掃除するのに良いとされる道具をご紹介します。
フローリングや畳の床の場合には、「ペーパーモップ」を使用すると良いでしょう。
ペーパーモップには、ウェットタイプのシートとドライタイプのシートがありますので、床の状態により使い分けましょう。
さっと掃除機で吸い取るというのもちろん手段の一つですが、夜間でも近所の騒音にならずに済み、掃除機よりも手軽に出してくることができるので、ペーパーモップがおすすめです。
髪を取った後に落ちる心配のない粘着式クリーナーもありますが、フローリングの床の場合は、ワックスが剥がれ落ちてしまうこともありますので、使用する際には気をつけましょう。
しかし、カーペットやラグの上に落ちている髪を取る場合には、粘着式クリーナーを使用することが良いでしょう。
抜け毛を防ぐ対策方法もある!
これまで、ドライヤーを使うことによる抜け毛を防ぐ方法や抜け落ちた髪をラクに掃除をする方法をご紹介してきました。
ドライヤーの使い方以外にも、それ以前の抜け毛を予防するためにできることもありますので、ご紹介します。
●髪や頭皮の洗い方に気をつける
自分に合ったシャンプーを使うために、脂性の方は洗浄力の強いものを、乾燥肌の方は弱酸性など、肌に優しいとされるシャンプーを使うことがおすすめです。
皮脂や汚れを落としたいからと言って、爪を立てて力強く洗うことは避け、指の腹を使ってやさしく洗い、すすぎ残しのないようにしっかり流しましょう。
●食生活の見直しをする
不規則な時間に食事をとることや脂っぽいものを多くとることは、皮脂を過剰に分泌させてしまい、頭皮のトラブルを招きやすくなります。
大豆・肉・魚からとることのできるたんぱく質や、さんま・レバー・牛乳、アーモンドやゴマからとれるビタミン各種が髪や血行促進のために良いと言われています。
規則正しい時間に、これらの食材をバランス良くとれるような食事をすることが大切です。
●頭皮マッサージをする
血行不良により頭皮が固くなりすぎてしまうと、抜け毛や薄毛につながることになります。
頭皮マッサージをすることにより、血行を良くすることで育毛の効果が期待できます。
シャンプー前やシャンプーをしている時に、指の腹を使って、適度な力でもみほぐしましょう。
これらのことを日常の生活のなかに取り入れることにより、健康な髪や頭皮を保つことが期待できるでしょう。
ドライヤーを正しく使い、抜け毛の予防対策もしよう!
これまで、抜け毛を予防するための正しいドライヤーの使い方や、落ちてしまった髪を取るためにおすすめの掃除の仕方をご紹介してきました。
ドライヤーを正しく使うことはもちろん必要ですが、最後にご紹介したような、抜け毛を防ぐために良いとされる、日常の生活のなかでできる対策方法もありますので、併せて行なうと良いでしょう。
抜け毛が進行しないように、頭皮や髪の健康に意識をしながら生活をすることも心がけていきましょう。