暑い夏の時期になると、汗をかく頻度も増えますね。
そのため、汗臭い臭いが洋服についてしまうことはありませんか?
また、洗濯したにも関わらず臭いが残ってしまうこともありますよね。
今回は、汗臭くなる原因とその対策法についてご紹介していきます。
「汗臭い」という臭いは存在しない?
汗をかくと体から臭いがしたり、その臭いが洋服に移ってしまうことがありますね。
「汗は臭いもの」という認識がある方も多いと思いますが、実は汗自体はほとんどが水なので臭いはもともと強いものではありません。
汗が臭う理由は、汗本来の臭いではなく体表面にいる菌によるものなのです。
汗が臭う理由を簡単にご説明しましょう。
まず汗が出ると、汗と皮膚に付いている皮脂やタンパク質などが混じり合います。
そして、これら混じり合ったものは菌の栄養分となるため、分解作用が働きます。
この菌が分解作用を働かせるとき、臭い物質を発生させます。
これが、汗臭い臭いのもとになるのです。
また、洋服などの衣類は常に皮膚と接触しているため、皮脂汚れも当然洋服に付いてしまいます。
洋服に汚れが付くと、先ほどの分解作用が衣類でも行われるため、洋服からも汗臭い臭いがしてしまうことがあります。
では、このような臭い対策は何があるのでしょうか。
次にご紹介していきます。
外出先で洋服が汗臭いときの対策法
汗をかいたあと、菌の活動は6時間後が最も活動的になるといわれています。
つまり、汗をかいてから6時間後が最も臭いが強くなるということです。
外出先で、汗をかいてしまうときの臭い対策としては、なるべくこまめに汗を拭き取ることです。
汗を取り除くには、吸収性のよいコットンなどを使用するとよいでしょう。
また、乾いているものよりも一度濡らして硬く絞ってから使用した方が、汚れもきれいに取り除くことができ、すっきりとします。
洋服に汗を染み込ませない方法としては、汗脇パッドなどを利用する方法もあります。
汗脇パッドなどは、汗を吸い込んだら清潔なものに取り替えることができますので、汗で臭いが気になる方におすすめです。
洋服に汗が染み込み湿った状態が続くと、菌をさらに増殖させることになり、それに伴って臭いもきつくなります。
「どうしても臭いが気になる」という方は着替えを持ち歩き、汗を拭き取ったあとに着替えるのもよいですね。
また、消臭スプレーを活用する方法もあります。
消臭スプレーは汗臭い臭いに限らず、タバコや焼肉などの臭いにも効果を発揮しますので、1つ持っていると便利です。
洗濯したのに汗臭い!なぜ洋服に臭いが染み付くの?
汗をかいてから6時間後が最も臭いがきつくなるとお伝えしましたが、外出先で汗をかいてすぐ洋服が汗臭いと感じることってありませんか?
これは、洋服に染み付いた臭いが原因の可能性が高いです。
通常洋服は、洗剤を使用して洗濯機で洗濯しますね。
しかし、洋服の繊維までに染み付いた皮脂や汚れは取りきることができず、残ってしまうことがあります。
さらに、これらの汚れがどんどん蓄積されると、時間経過とともに菌が増殖し臭いのもとになります。
特に一人暮らしの方は、汗をかいた洋服を何日も溜め込んでいませんか?
目には見えなくても、洋服には皮脂などの汚れが付いています。
この汚れを放置すると、汚れが酸化して臭い物質を発生させてしまいます。
さらに、洗濯したあとにすぐに干さずに濡れたまま放置したり、洗濯層が汚れた状態で洗濯をしている場合も、菌が増殖し洋服に臭いが染み込みやすくなります。
では臭いの染み付いた洋服には、どのような対策方法があるのでしょうか。
洋服の汗臭い臭いが取れないときの対策法①
では、洋服に染み付いた汗臭い臭いを取る対策法をご紹介していきます。
●漂白剤で浸け置き
普段使用している洗剤と合わせて、漂白剤を使用してみましょう。
漂白剤は大きくわけて3種類あり、まずキッチンなどに使用される「塩素系漂白剤」、洗濯用で使用する「酸素系漂白剤」、白い衣類で使用する「還元剤漂白剤」があります。
ただし、この3種類の中で、塩素系漂白剤と還元剤漂白剤は洋服の染料まで脱色してしまいますので、色ものや柄ものの洋服には使用することができません。
ですから、洋服の汗臭い臭いを取るためには、酸素系漂白剤を選びましょう。
酸素系漂白剤は、菌や臭いを分解してくれる作用があるので、染み付いた洋服の臭い対策としては有効な方法です。
用意するものは、以下です。
・洗剤
・酸素系漂白剤
・熱めのお湯
・バケツまたは洗面器
熱めのお湯をはった洗面器に、漂白剤をいれます。
その中で洋服をもみ洗いし、30分~1時間浸け置きします。
時間がたったら、その液ごと洗濯機に入れ通常の洗濯をして完了です。
洋服の汗臭い臭いが取れないときの対策法②
続いて、洋服に染み込んで取れなくなった汗臭い臭いの対策法をご紹介します。
●重曹で浸け置き
洋服の臭いは、重曹で取り除くこともできます。
重曹は、水に溶かすとアルカリ性になる性質を持っています。
そのため、弱酸性の汚れに中和し分解します。
漂白剤に比べると、洗浄力は劣りますが食品添加物として使用されることもあるので、安心して使用できるのはうれしいポイントですね。
用意するものは、以下です。
・重曹(水1リットルに対し小さじ5)
・バケツまたは洗面器
・40度前後のぬるめのお湯
40度前後のぬるめのお湯に重曹を入れ、溶かします。
その中に洋服を入れ、30分ほど浸け置きします。
そのあとは通常の洗濯をして完了です。
重曹は、水に溶けにくいという性質がありますので、必ずぬるま湯を使用してください。
水で浸け置きすると、溶け切らなかった重曹が洋服に残ってしまったり、効果を得られないことがあります。
洗濯機を清潔にすることも臭い対策になる!
洋服などの衣類に臭いの原因がある、と思われている方も多いと思いますが、ここでは洗濯機にも注目してみましょう。
洗濯し終わったあとに、洗濯機のフタを閉めていませんか?
実は、洗濯機のフタを閉めたままにすると、洗濯槽内の湿気が蒸発することができず、菌が繁殖しやすくなります。
ですから、洗濯後はフタは開けっ放しにしておきましょう。
また、洗濯機の裏側は洗濯後の皮脂やホコリなどが溜まりやすく、汚れやカビが発生しやすい場所でもあります。
せっかく洗濯をしても洗濯槽が汚れていては、これらの汚れが洋服に付着して臭いの原因になってしまいます。
そのため、洗濯槽は定期的にお掃除してあげることも洋服の汗臭い臭いを防ぐ対策になります。
洗濯槽クリーナーは市販でも販売されていますので、3ヶ月に1度はクリーニングを行うことをおすすめします。
ただし、梅雨の時期6~7月は、カビが生えやすい時期になりますので1ヶ月に1度はクリーニングしておくとよいですね。
もし、ご自分で行うのが面倒という方や、すっきりときれいに汚れを取り除きたいという方は、クリーニング業者に頼むこともできます。
汗臭い臭いのもとを撃退しよう
洋服から汗臭い臭いがする場合は、洋服の繊維深くに臭いが染み付いている可能性があります。
そのような場合、通常の洗濯で取り除くことは難しいですから、漂白剤や重曹を使って浸け置きしましょう。
また、洗濯槽の裏側は汚れやすく、臭いのもとになるカビや汚れが溜まっている可能性が高いです。
洗濯槽のお掃除も忘れずに、定期的に行うことをおすすめします。