つむじ近辺や頭にあるツボを押すと得られる効果とは?

突然ですが「頭をほぐす習慣」は、日頃からありますか?

私達が私生活を送っていると、スマートフォンやパソコン作業、ストレスなどにより、頭は気づかないうちに凝っていきます。

頭が凝っていると、やがて男性が恐れている、つむじ近辺・おでこの生え際の薄毛を招いたりだけでなく「体調が優れない…」ということにもなり得ます。

そこで、頭のコリをほぐしたり、体の不調などに効果のあるツボをご紹介していきます。

眠りの質が悪いのは頭のコリのせい?

私生活を送っていて「なんだかよく眠れない」「眠りが浅い」と、感じたことはありますか?

他にも「片頭痛が治らない」「目が疲れる」「耳鳴りがする」など、体の不調を感じている人もいるかもしれません。

実は、そのような睡眠の問題や体の不調は「頭のコリ」が原因で、そのコリが慢性化しているところから現れている可能性があるのです。

人間の頭の重さは、体重の10%といわれています。

この頭の重さを支えるために、首や肩の筋肉はもちろん、頭の筋肉も一緒に使われています。

頭の筋肉が凝っていると、脳が緊張して感神経が活発な状態が続き、睡眠時にリラックス状態を作ることができなくなります。

そうなることで、睡眠の問題が現れるのです。

睡眠の質が悪い状態が続けば、体に不調が出てきてしまうのも自然なことでしょう。

そのため、ケアをしなければ頭は凝っていく一方で、最終的に、不眠症や自律神経失調症などの症状に悩まされてしまうことになりかねません。

頭のコリが慢性化する前に、日頃からコリに対するケアを、ツボを押しておこなっていきましょう。

頭のコリを解消するために「ツボとは何か」や「頭のコリや体の不調に効果のある、つむじ近辺のツボ」など順番にお伝えしていきます。

ツボの場所や押すと得られる効果の前にツボとは何かを知ろう!

私達の体には、おおよそ365個のツボが存在し、頭には52個あるといわれています。

1つずつのツボを押すことで、様々な効果や、体への変化を得ることができるとされています。

しかし、ツボとは一体なんなのでしょうか?

ツボは、東洋医学で「気(エネルギー)」の存在があることを前提とし、治療に使われています。

「気(エネルギー)」とは「気合で乗り切る」「気合を入れる」などといった状況の時に発生する精神力のことで、食べ物から得られる、カロリーなどのエネルギーとは違います。

この、「気(エネルギー)」は常に体の中をめぐっていて、「気(エネルギー)」の流れる道のことを「経絡(けいらく)」と呼んでいます。

経絡の主要な場所のことを「経穴(けいけつ)」と、東洋医学で呼ばれており、民間では「ツボ」と呼んでいます。

ツボを刺激することは、経路の流れを改善し、頭のコリの解消やコリによる体の不調に効果をもたらすといわれています。

それでは、頭のツボのどこを押すとどのような効果が得られるのか、つむじ近辺を中心にお伝えします。

つむじに近いツボ!「百会」

最初は「百会(ひゃくえ)」からご紹介していきます。

百会とは、「百(たくさんの種類の)」な経絡が「会(集まり、会する)」という意味の名をもち、その名のとおりさまざまな健康効果をもつ万能ツボです。

百会のツボの場所は、耳と鼻先を上に向かって延長線上に結んだところで、最もつむじに近い所にあります。

ある噂で、「つむじを押すと薄毛になる」というのを聞いたことがある人もいるかもしれません。

しかし、実は「脱毛症の予防に効果がある」と、東洋医学でいわれており「育毛のツボ」とされています。

百会は他にも以下のような効果があるとされています。

・二日酔い

・疲れ目

・自律神経の乱れ

・乗り物酔い

百会のツボは、リラックス効果がとても高いので、私生活で一息入れたい時などに、頭のコリをほぐすのと同時にゆったりした気分を感じるのもよいでしょう。

つむじに近いツボ!顖会(しんえ)・後頂(ごちょう)

次に、「顖会(しんえ)」です。

百会からおでこ側に、親指3本分程度の所に位置しており、こちらもつむじから近い場所になります。

顖会の「顖」は、頭頂部近辺に集まる骨の隙間のことを指し、顖会の「会」は「骨同士が集まり、会する」という意味から、顖会という名前が付けられました。

顖会のツボを押すと得られるとされる効果をお伝えします。

・脳貧血によるめまい、立ちくらみ

・顔の腫れやむくみ

・頭痛

・鼻づまり

それから、「後頂(ごちょう)」は、百会から指一本分後ろに下がった所にあります。

こちらのツボも百会と同様で、男性には嬉しい脱毛予防のツボで、他にもこのような効果が期待できます。

・三叉神経痛

・不眠症

・てんかんの治療

頭のコリからくる不眠症には、後頂のツボがオススメです。

つむじ近辺以外の頭のツボとその効果

他にも、体や精神面にもよい影響がある、つむじ近辺以外の頭のツボをいくつかお伝えしていきます。

●頷厭(がんえん)

後頭部の痛みに最も効果があるとされており、他にも目の疾患や、めまい・耳鳴りにも効き目があるといわれています。

場所は、前髪の生え際部分にあり、こめかみから大体親指2本分くらい上のところにあります。

●角孫(かくそん)

虫歯・歯周病、首の根本から頭にさしかかる部分のこわばりに、効果が期待できます。

ツボの位置は、もみあげ近辺にあり、口を開けたり閉じたりすると、少し窪む部分にあります。

●風池(ふうち)

後頭部のコリの解消によいとされており、他にも鼻づまりや花粉症にも効果を発揮するといわれています。

天柱(てんちゅう)という首の根本付近の盛り上がっている所2か所の場所から、指一本分外側にずらした部分が風池のツボです。

ちなみに、天柱のツボを押すと、ストレス解消・頭痛、肩、首、頭のコリに効果が期待できます。

効果的なツボの押し方

ブラシなどでつむじ近辺や、おでこの生え際をブラシで「トントンすると毛が増える」という、頭皮のケアの方法を聞いたことがある人もいるでしょう。

しかし、頭のツボや頭皮はとても繊細なため、ブラシや先の尖ったマッサージ用のアイテムなどの使用は、薄毛を招く可能性もあるのでオススメできません。

基本的にツボを押したり、頭皮マッサージをする際は、力を入れ過ぎず、気持ちのよい圧力でおこないます。

指の腹全体で、ゆっくりと5秒程度の時間をかけ、気持ちのよいところまで、垂直に力入れて押していきましょう。

また、力を抜く時も同じく、5秒程度の時間をかけてスローなイメージで戻していきます。

ちなみに、ツボを押すタイミングや、頭のコリが最もほぐれやすいのは「お風呂上り」といわれています。

お風呂上りのさっぱりした気分の時にツボを押し、頭のコリからくる心身の緊張をほぐしましょう。

薄毛が気になる人は、お風呂上りの頭皮の綺麗な状態で、マッサージタイプの育毛剤を手に取り、頭皮を揉みこむようにツボを刺激しましょう。

そうすることで、ツボを押すことで得られる効果以外に、頭皮の血行促進にも繋がり、使用する育毛剤に含まれる成分の効果を更に期待できます。

ツボを押して快調に毎日を過ごそう

ツボを押して、日常的に頭のコリをほぐすことで、睡眠の質だけでなく、体の他の部分にも効果が期待できることがわかりました。

日常的に、頭皮のマッサージと一緒に頭のツボを押すことで、コリの解消ができれば、睡眠の質も向上できるでしょう。

私生活のリラックスの時間として、ツボ押しを習慣化するのもよいでしょう。