100均で販売されている「使い捨ての歯ブラシ」を、旅行などで、上手に活用している人もいることでしょう。
しかし、繰り返し使う歯ブラシと、一体何が違うのでしょうか?
今回は、使い捨て歯ブラシの種類や、使用や活用の仕方、使い捨て歯ブラシで100%に近い歯磨きにするためのポイントなどをお伝えしていきます。
100均などの「使い捨て歯ブラシ」は大きくわけて3種類
100均で販売されている「使い捨て歯ブラシ」とは、名前の通り「使ったら捨てられる歯ブラシ」です。
歯ブラシを1本ずつ小袋に分けて包装してあるので、見た目も持ち運びもコンパクトで、使用後はそのまま捨てられてとても便利です。
使い捨て歯ブラシには、いくつか種類があるので、それぞれご説明します。
●ブラシに歯磨き粉が付いたタイプ
もう既に、ブラシの部分に歯磨き粉がついていて、水を付けて歯を磨くと、歯磨き粉が泡立つというタイプです。
●ブラシと歯磨き粉が別々タイプ
歯ブラシと一緒に、小さな歯磨き粉がセットで包装されているタイプで、ホテルなどで使用されている場合が多いです。
●ブラシのみ
歯磨き粉が付いていない、ブラシのみの歯ブラシで、歯磨き粉は付属していません。
そのため、歯磨き粉にこだわりのある人にもオススメです。
それでは、繰り返し使う歯ブラシと使い捨て歯ブラシは「使ったら捨てるかどうか」以外に、どのような違いがあるのでしょうか?
100均の歯ブラシのほとんどは毛先が平坦?
繰り返し使う歯ブラシと、使い捨ての歯ブラシは「毛先のカット方法」が大きく異なります。
繰り返し使う歯ブラシの毛先は「ラウンドカット」といって、丸く処理されている場合や「テーパード」といって、毛先が細く尖らせてある加工が施されていることが殆どです。
このような加工は、歯を磨いた時に歯間などにブラシが入り込んで、歯垢をきちんと掻き出すためにあります。
ちなみに、メーカーによっては使い捨て歯ブラシでも、このような加工が施されているものも販売されています。
しかし、100均で販売されている使い捨て歯ブラシは、ラウンドカットやテーパードといった加工がされているものはほとんどありません。
100均で販売している使い捨て歯ブラシのほとんどは、真っすぐに切ったような毛先の形状をしており、ブラシを横から見てもストレートなのが特徴です。
そのため、ラウンドカットやテーパードの加工がされているものに比べると、正しく歯磨きをおこなわなければ、磨き残しが発生する可能性もあるのです。
それでは、真っすぐに切ったような毛先の使い捨て歯ブラシは、果たして便利なものといえるのでしょうか?
どういう時に使うのがオススメか、便利な使用方法も一緒にお話ししていきます。
使い捨て歯ブラシは衛生的!
繰り返し使う歯ブラシを、3週間程度使用すると、歯ブラシに付着する菌の数は100万以上増殖するともいわれています。
紫外線を使って殺菌ができる「歯ブラシケース」もありますが、持ち運びのタイプだと、電池式や充電が必要なので、少し不便さを感じる人もいるでしょう。
そこで、100均の使い捨て歯ブラシに多く見られる、平坦な毛先の歯ブラシを「ここぞという時」に、上手に活用してみてください。
例えば、旅行などで長時間に渡って移動している時や、外食後に人に会わなければならない時です。
真っすぐに切ったような毛先の使い捨て歯ブラシでも、歯磨き方法を正しくおこなえば、口内を清潔に保つサポートとして、十分な効果を期待できます。
使い捨て歯ブラシは「使ったら捨てることができる」ので、衛生面からみても清潔です。
更に、非常用として常備しておけば、いざという時でも歯磨きができます。
歯ブラシの毛先のカットが平坦でもきれいに磨くためのポイント
前項で、100均の使い捨て歯ブラシは、毛先のカットが切りっぱなしの平坦なものが多いため「磨き残しが発生しやすい」とお伝えしました。
そのような毛先の加工が無い歯ブラシでも、正しい歯磨きをすることで、磨き残しを最小限に抑えることができます。
ここでは、歯磨きのポイントをお伝えしていきます。
●歯磨きの基本を押さえる
・1か所を20回往復させて磨く
・150~200gの軽い力で動かす
・5~10mmの幅で、歯ブラシは小刻みに動かす
●磨きにくい所を磨く
・デコボコした歯並びの部分は、歯ブラシを立てて毛先のみを当てるように細かく動かす
・歯と歯茎の間は、歯ブラシを歯の側面に当て、傾斜をつけて磨く
●こんな所も意識する
・歯と歯の境目
・歯同士が噛み合わさる部分
・親知らずなどの、奥の方にある歯の側面
このような所を意識しながら磨くことで、毛先のカットが切りっぱなしの平坦な使い捨て歯ブラシでも、100%に近い歯磨きに近づけることができます。
デンタルフロスを使って完璧な歯磨きを目指そう!
また、毛先が切りっぱなしの平坦な歯ブラシで、歯磨きを更に完璧にするには、デンタルフロスを一緒に使用することをおすすめします。
歯と歯の間はとても狭いため、磨き残しが発生しやすい部分の1つです。
きちんと磨けていない場合、食べかすや歯垢が残ったままになり、歯周病や虫歯の原因を作ってしまいます。
そこで使用したいのが、デンタルフロスです。
デンタルフロスを使用すると、使用していない場合に比べて、歯垢の除去率が「30%程度上昇する」といわれています。
歯ブラシでは届かない所も、デンタルフロスを一緒に組み合わせて使うと、完璧な歯磨きに近づけることができるでしょう。
デンタルフロスの種類は、2つに分かれており、長い糸のような「ロールタイプ」と持ち手が付いている「ホルダータイプ」にわかれます。
デンタルフロスを今までに使ったことがない人は、柄が付いているホルダータイプの方が操作が易しいでしょう。
それでは、ホルダータイプのデンタルフロスの使用方法をお伝えしていきます。
●デンタルフロスの使い方
1.歯と歯の間にデンタルフロスを当て、ノコギリのようにスライドさせます。
2.歯間にデンタルフロスが入ったら、歯の側面をこすりながら、デンタルフロスで磨きます。
3.再びゆっくりと、スライドさせながら取り出します。
「1~3」までの動作を、全ての歯間におこなうことで、歯と歯の間の歯垢をしっかりと除去することができます。
ちなみに、デンタルフロスも100均で揃えることが可能なので、使い捨て歯ブラシを歯磨きとして購入する際は、デンタルフロスも一緒に購入するとよいでしょう。
100均の使い捨て歯ブラシの意外な活用方法
歯磨きとして使用する以外にも、こんな使い方もあります。
使い終わった歯ブラシを使えば、細かい所も掃除することができるので、使い古した歯ブラシを取って置く人もいるのではないでしょうか?
しかし、電動歯ブラシを使用している場合、ブラシ交換は大体2か月に1度程度とされているので「使い古しの歯ブラシがなかなかでない」という人もいるでしょう。
100均ショップで販売されている複数本入りの、歯磨き粉付き使い捨て歯ブラシの中には、ブラシの部分にジェルが付いていて、水につけると泡が立つタイプもあります。
このようなタイプは、窓のサッシやキッチンの蛇口部分、排水溝近辺など、細かい所もブラシでごしごし擦ることができるのでとても便利です。
泡となるジェルがなくなっても、ブラシを乾燥させた後に真ん中を残して山のような形にカットすると、フローリングのスキマの掃除に使うこともできます。
歯磨き以外にも、掃除のアイテムとしても使用できます。
使い捨て歯ブラシは衛生的で便利だった!
100均で販売されている使い捨て歯ブラシと、繰り返し使う歯ブラシは「毛先」に、大きな違いがあることがわかりました。
しかし、毛先が平坦にカットされていても、磨き方を改善したり、デンタルフロスを使用することで、100%に近い歯磨きを実現することができます。
使い捨て歯ブラシを正しく使って、清潔な口内を保ちましょう。