日頃から、口臭が気になる方や、仕事が忙しくて、昼食の後などにゆっくり歯磨きをする時間がないという方は、マウスウォッシュを携帯することを考えているかもしれません。
ドラッグストアなどの薬局に行けば、携帯用のマウスウォッシュも、様々な種類のものが販売されています。
これからマウスウォッシュを買おうとしている方は、ぜひ、その種類や効用、正しい使用方法について学んでおきましょう。
マウスウォッシュを携帯してまでも使用することのメリット
まずはじめに、日中の仕事の合間にも、マウスウォッシュで口の中のケアをすることのメリットをご紹介します。
●口臭の予防
接客業の方や、業務の中で人と接する機会が多い方は、特に口臭が気になりやすいでしょう。
そういった場合には、食後などの口臭が気になった時に、マウスウォッシュで手軽に口臭予防をすることができます。
●虫歯や歯周病の予防
マウスウォッシュを使用することにより、歯磨きだけでは届きにくい箇所の細菌の殺菌もできるので、虫歯や歯周病の予防に効果的とされています。
食後の歯磨きと併用することにより、効果が期待できます。
●リフレッシュ効果がある
メントール成分の入っているマウスウォッシュが多いので、口の中がすっきりして爽やかさを感じることができます。
午後の眠気を感じる頃に使用することで、リフレッシュでき、集中力を取り戻すこともできるでしょう。
以上のように、マウスウォッシュを使用することにおけるメリットは様々ありますが、じつは、マウスウォッシュには、種類があるのをご存知でしょうか?
薬局へ携帯用のマウスウォッシュを買いに行く前に、マウスウォッシュの種類について知っておくと、選びやすくなるでしょう。
次章からご説明していきますので、薬局で選ぶ際の参考になさってください。
マウスウォッシュの種類を知っておこう!
先ほどお話ししたように、「マウスウォッシュ」と言っても、種類があります。
大きく分けると2種類あり、「洗口液」と「液体歯磨き」があります。
使用方法や使用するタイミングも変わってきますので、それについては、後の章でご説明します。
そして、2種類に分けた中にも、さらに、次のように目的別に変わってきます。
●口臭予防が目的
口臭の予防だけが目的とされているマウスウォッシュには、殺菌作用などの薬用成分が入っておらず、虫歯予防などの作用はありません。
口臭予防と、口の中のリフレッシュ効果を得るためだけの役割となります。
●虫歯予防が目的
虫歯の予防を目的としているマウスウォッシュには、歯垢をつきにくくする薬用成分などが入っていて、医薬部外品扱いとなります。
虫歯予防として使用したい方の場合は、「虫歯予防」、「液体歯磨き」などと表記されたものを選ぶことをおすすめします。
●歯周病予防が目的
歯周病の予防を目的としているものもあります。
歯周病を予防したい方は、「歯周病予防に」などという表記のある、液体歯磨きを選ぶと良いでしょう。
●刺激の少ないタイプ
マウスウォッシュには、刺激の強いタイプのものが多くあります。
口内炎などの口内トラブルを抱えている方は、ノンアルコールタイプなどの刺激の少ないタイプを選ぶことを推奨します。
これらのように、マウスウォッシュには、様々な種類と使用目的がありますので、薬局で携帯用のマウスウォッシュを買う際には、自分の使用する目的に合わせて選ぶことが必要です。
薬局で買えるマウスウォッシュの使い方~「洗口液」の場合~
まず、マウスウォッシュの種類のひとつである、洗口液を使用する場合の使い方についてのお話をしていきます。
「洗口液」ということで、歯磨きをするのが面倒だから、薬局で買っておいた、携帯用のマウスウォッシュで「すすぐだけで終わりにしよう」とお考えの方もいらっしゃるかと思います。
しかし、洗口液の効果を得ようとするなら、「歯磨きをした後」に、併用して使用すると良いでしょう。
汚れや歯石などがついている状態のままで洗口液を含んでも、効果が薄れてしまい、本来の効果を十分に得ることができなくなります。
そのため、きちんと歯磨きを行なった後に、洗口液を使用するようにしましょう。
洗口液の使用方法は簡単で、適量または1回分を口に含み、20~30秒くらいの間、揉むような感じで歯の間を行き来させてから、口から出します。
また、洗口液を使用した後、30分位は、飲食を控えることも大切です。
すぐに飲食をしてしまうことで、虫歯菌や歯周病菌がいない状態を長く保つことができなくなります。
そうすると、口内環境がすぐに悪い状態になってしまうので、菌が極端に減っている時間を作ることが必要なのです。
続いては、液体歯磨きのマウスウォッシュの使い方をご説明します。
薬局で買えるマウスウォッシュの使い方~「液体歯磨き」の場合~
薬局で、携帯用の液体歯磨きの方のマウスウォッシュを買った場合の使い方ですが、使用するタイミングとしては、「歯磨き前」になります。
まず、洗口液と同じように、適量または1回分を口に含み、20~30秒くらい経ったら、口をゆすぎます。
その後は、歯ブラシを使用してブラッシングをします。
ブラッシングをする際は、1本ずつしっかりと磨き、食べかすなどをきちんと落としましょう。
そして、ブラッシングをした後は、軽くすすぐ程度にしておきましょう。
しっかりすすごうとする方もいらっしゃると思いますが、すすぎすぎると、効果が薄れてしまいます。
虫歯予防の成分である、「フッ素」が流れ出てしまうことにより、効果が薄くなってしまうのです。
ブラッシングにより落ちた汚れや、食べかすを出すことが目的ですので、すすぎは軽く済ませましょう。
外出先にも携帯して使用することをお考えの方への注意点
携帯用のマウスウォッシュを薬局で買い、外出先でも使おうとしている方に、次に挙げるような、注意していただきたいことがあります。
●使い過ぎはやめましょう
口の中には、いても問題がない菌や、必要な常在菌もあります。
マウスウォッシュを頻繁に使用することにより、常在菌まで排除してしまうと、かえって口内環境を乱すことになりかねません。
多くても、1日に2~3回までを目安に行ないましょう。
●歯磨き代わりではありません
マウスウォッシュというのは、歯磨きの代用が役目ではありません。
歯についた汚れや歯垢などは、通常の歯磨きによって落とすことが必要です。
歯ブラシでのブラッシングと併用して使用することで、虫歯や歯周病の予防をすることが可能になります。
●虫歯や歯周病を治すものではありません
マウスウォッシュには、虫歯や歯周病を予防する効果はありますが、それらを治療するためのものではありません。
もし、病気を治療をしたいのであれば、早めに歯科医に相談をしましょう。
薬局で買える携帯用マウスウォッシュのおすすめ品をご紹介!
最後に、薬局で携帯用のマウスウォッシュを買うことをお考えの方に、おすすめの商品をご紹介します。
●モンダミン携帯用ミニボトル(80ml)
携帯に便利なミニボトルになっています。
汚れ洗浄成分やイオンコーティング成分配合なので、汚れの除去とともに、汚れの付着防止にも効果的です。
●GUMデンタルリンス(250ml)
ノンアルコールで、歯周病を予防する液体歯磨きです。
歯周病菌を殺菌し、歯周病菌が出す毒素もまとめて除去します。
●ジョンソン・エンド・ジョンソン薬用リステリントータルケア(100ml)
クリーンミント味で、アルコール含有です。
6つもの効果が期待できます。
・歯垢の沈着予防
・歯肉炎予防
・口臭予防
・歯石の沈着予防
・口中の浄化
・自然な白い歯に近づける
これらを含め、外出先へ携帯していけるマウスウォッシュには、様々な種類があります。
ご自分の目的としている効用の表記されている商品を見極めて、選びましょう。
自分の目的と合うものを選び、正しく使おう!
これからマウスウォッシュを買おうとしている方は、自分がどんなものを選べば良いか、おわかりいただけたでしょうか。
マウスウォッシュは、口の中の病気を治療をするためのものではなく、あくまでも予防をするためのものだということを頭におくことも必要です。
まずは、自分の目的に合った商品を選び、正しい使用方法を続けて、口内トラブルを防いでいきましょう。