背中の皮膚は意外と汚れています。
背中にできたまだらなシミやニキビがどういうもので、どのようにできるかご存知でしょうか?
この記事では、シミやニキビができるメカニズムとその対策に役立つ知識や情報をご紹介します。
背中の肌対策で目指せ!背中で語るデキる男!
背中からオーラが出ている、尊敬できる会社の上司や先輩。
憧れますよね。
デキる男は背中で語ります。
しかし、背中で語りかけるようなオーラを放っていても、背中の肌がシミやニキビで荒れていたら台無しです。
美意識の高い男性読者の中には、日頃から背中のスキンケアを意識的にしている方もいるかもしれません。
その一方で、背中の皮膚の健康状態をあまり意識していない男性も少なくないのではないでしょうか。
自分の背中の健康状態を気にかけていない方は、試しに鏡で背中をチェックしてみください。
「想像していたよりも汚い!」と思う人が多いのではないでしょうか。
実は背中に、まだらにシミやニキビができることは意外と多いのです。
背中の皮膚は比較的厚くて皮脂腺も多いことから、シミやニキビが出来やすい箇所になります。
加えて、普通に生活していると自分では見る機会はほとんどないため、シミやニキビの存在に気が付かないことが多いのです。
シミやニキビで汚い背中をみたパートナーが幻滅することは避けたいものです。
この記事では、自分では気がつきにくい、背中にできるシミやニキビの対策についてご説明します。
背中の皮膚にできるまだらなシミ!そもそもシミって何?
シミは4種類に分類されます。
①日光性黒子(にっこうせいこくし)
②肝斑(かんぱん)
③雀卵斑(じゃくらんはん)
④炎症後色素沈着
大きくこのように分けることができます。
これらの中で、頻繁に成人男性の背中の皮膚にまだらにできるシミは日光性黒子と炎症後色素沈着になります。
日光性黒子は老人性色素斑ともよばれます。
境目がはっきりとした、褐色から黒色の色素斑です。
これは、紫外線による光老化現象のひとつで、加齢に伴い増えていきます。
皮膚の中にある色素細胞は、紫外線の刺激でメラニン色素を産生しますが、メラニンが過剰に沈着することでシミという形で皮膚に現れます。
他方、炎症後色素沈着は、やけどやニキビなどで生じた炎症が治った後にできるシミです。
炎症後色素沈着は年齢に関係なくできますが、時間が経つと少しずつ薄くなることも多いシミです。
背中の皮膚にできるまだらなニキビ!そもそもニキビって何?
背中の皮膚にまだらにできるものとして、シミ以外にはニキビが挙げられます。
ニキビは、正式には尋常性座瘡(じんじょうせいざそう)と呼ばれる皮膚疾患の一つです。
ニキビは毛の根元にある毛包や皮脂腺が炎症を起こしている状態です。
原因としては、皮脂の過剰な分泌、毛穴の角質による詰まり、ニキビ菌の増殖が挙げられます。
ニキビ菌とは、「アクネ菌」とよばれる皮膚に普段から住み着いている細菌のことです。
アクネ菌は普段から皮膚に常在している為、通常は人体に悪影響を及ぼしません。
しかし、毛穴が角質などでふさがると、皮脂腺から分泌された脂が蓄積します。
毛穴に脂が蓄積した場所でアクネ菌が異常に増殖するのです。
アクネ菌は、脂質が大好物なので、脂が蓄積した毛穴は繁殖に最適な環境になります。
異常に増殖したアクネ菌は炎症を誘発します。
そして、赤みや膿をもつニキビを形成すると考えられています。
冒頭でも述べましたが、背中の皮膚は皮脂腺が多いので、背中にニキビはできやすいのです。
背中の皮膚にまだらにできるシミ〜その対策方法は!?〜
日光性黒子の予防には紫外線対策がもっとも重要です。
夏になると、海や屋外のプールで泳ぐ機会が多くなります。
この際、背中を露出する場合は、背中に耐水性のある日焼け止めをしっかり塗りましょう。
このとき日焼け止めが均一に塗れていないと、まだらに日焼けしてしまいます。
まだらに背中が日焼けてしまうと、見た目も悪くなりますので、背中に日焼け止めを塗る時は満遍なく日焼け止めを塗るように心がけましょう。
一人で背中に満遍なく日焼け止めを塗れないような状況もあると思いますが、そうした場合は、ラッシュガードを着用して紫外線対策をしましょう。
炎症後色素沈着は、皮膚のターンオーバーが正常であれば、次第に回復して元の状態にもどります。
しかし、炎症後色素沈着は、紫外線を浴びることで悪化します。
したがって、背中に炎症後色素沈着ができた場合でも、背中の紫外線対策は重要であるといえます。
また、皮膚のターンオーバーをよくする働きがあるタンパク質やビタミンC、ビタミンB6、葉酸などを積極的に摂取することで体の内側から治りを早めることも大切です。
背中の皮膚にまだらにできるニキビ〜その対策方法は!?〜
ニキビの予防には、皮膚を清潔に保つことが重要です。
繰り返しお伝えしていますが、背中には皮脂腺が多く存在します。
また、背中はシャツなどの衣類で長時間擦れるので、角質が剥がれて毛穴の中に入り込んでしまうことも多いと考えられます。
このように、背中にはニキビができやすい条件がそろっています。
お風呂に入ったら背中をしっかりと洗って、皮膚の余分な角質を取り除いてあげましょう。
また、背中を洗った後に洗剤が残っていると炎症を悪化させることもあります。
しっかりと背中をすすぐようにすることでニキビ予防につながります。
このとき、背中の洗い方にムラがあるとまだらにニキビができることになりますので、背中を洗うときは全体を満遍なく洗うように心がけましょう。
ニキビ対策をしっかりとすることで炎症後色素沈着の予防にも繋がります。
背中の皮膚にまだらにできてしまったシミ〜その対処方は?〜
背中の皮膚にできてしまったまだらなシミ。
どうすれば取り除くことができるのでしょうか?
最近では、L‐システインとビタミンCが主成分の内服薬が販売されています。
これらの栄養素は紫外線で生じた活性酸素による皮膚の酸化を防ぐ働きがあります。
皮膚の酸化によって色素細胞によるメラニン色素の産生が促進されますが、L‐システインやビタミンCはこの過程を抑えることでシミに効果を発揮します。
加えて、皮膚のターンオーバーを促す効果もあります。
また、皮膚科などの医療機関でレーザー治療することで取り除くことができます。
完全に綺麗に除去したい場合は医師に相談すると良いでしょう。
ここまでに述べてきたシミやニキビ以外にも背中の皮膚にまだらに生じるような皮膚疾患があります。
例えば、癜風(でんぷう)と呼ばれる、皮膚の最も外側の層に生じる真菌感染症などもあります。
癜風は通常は何も症状を引き起こさないので、生きていく上では問題はないのですが、上でご紹介した方法では予防できません。
皮膚の疾患には感染症も多く、症状によって対処法も多様です。
したがって、間違ったスキンケアを行うと症状を悪化させることもあります。
痒みや痛みがひどいなどの場合は、ご自身だけで判断せずに、医師や薬剤師に相談して対処するようにしてください。
背中の皮膚のスキンケアで背中で魅せるイイ男に!
いかがでしたでしょうか?
普段はあまり気に留めない背中の皮膚ですが、紫外線対策などちょっとした対策から始めることが大切です。
シミやニキビができるメカニズムを理解してその対策に役立ててみてはいかがでしょうか?
肌のために栄養素を摂取するよう意識がけるなど、身近なところから始めてみましょう。