ふと髪の毛を見たら、毛の先端が分かれていたことはありませんか。
ダメージを受けた髪の毛は裂けやすくなり、いわゆる「枝毛」になります。
枝毛は髪の毛の長い女性の悩みと思われがちですが、実は、枝毛ができる状態はハゲになりやすい頭皮の状態と一致するのです。
男性の永遠のテーマともいえるハゲの予防のためにも、枝毛を発見したら対策をとりましょう。
今回は、枝毛ができる原因と対策について、詳しくご紹介していきます。
ハゲは男性の深刻な悩みの一つ
男性の中でも、髪の毛がフサフサの人とハゲている人がいます。
誰もがハゲになりたくてなっているわけではありませんよね。
ハゲの苦しみは実際に悩んでいる人にしか理解できない部分もあり、とてもデリケートなものです。
気にしてないように見える人でも、内心では悩んでいるのかもしれませんね。
ですから、からかうようなことは決してしてはいけません。
冒頭でもお伝えしたように、枝毛はハゲになりやすい状態のサインでもあります。
男性がハゲやすい原因はどこにあるのでしょうか。
理由は色々とあるようですが、主な大きな原因とされているのは、「髪の毛を生やす作用があるホルモン」と「遺伝子」だそうです。
男性ホルモンの一種でもある毛包のテストステロンが、ジヒドロテストステロンやDHTに変わることにより、毛髪が薄くなっていくとのことです。
女性よりも男性にハゲが多いのも、男性の方がテストステロンを多く保有しているからなのです。
ハゲてしまうことに関する未知の部分は、まだまだ沢山あるそうです。
今回の記事では「枝毛」に注目してお話を進めていきます。
男性の髪が枝毛になる原因と対策①髪を染めたり縮毛矯正によるもの
それではさっそく、男性の髪が枝毛になる様々な原因について見ていきましょう。
まずは、髪を染めたり縮毛矯正によるダメージが考えられます。
男性でもオシャレなどで、これらの施術を行っている人も少なくありませんよね。
やはり何もしていない素髪よりも、薬剤を使って手を加えられた場合の方が、どうしても髪が傷んで枝毛になってしまうのです。
キューティクルは髪の毛をウロコ状に覆って守っています。
髪を染めるためには、このキューティクルを開く必要があります。
しかしそうなると髪を守ることができなくなり、内側に閉じ込めていた水分や、髪を構成する大事な成分も流失してしまうのです。
水分を失った髪はパサつき、見た目も触り心地も良くありません。
また、縮毛矯正の場合も、薬剤を使ったり高熱のヘアアイロンを使うことで髪にかなりのダメージを与えます。
では、ダメージによる枝毛を防ぐにはどうしたら良いのでしょうか。
髪を染めたり縮毛矯正を行う頻度は、2か月に1回くらいにしましょう。
そして、施術の後にはトリートメントをしっかりして、入念にヘアケアを行うことも大切です。
男性の髪が枝毛になる原因と対策②紫外線ダメージ
男性の髪が枝毛になる原因には、紫外線によるダメージも考えられます。
紫外線というと顔や手足の日焼けの原因というイメージですが、実は髪の毛にも大きなダメージを与えるものなのです。
例えば、真夏の紫外線が強い季節に、何も対策せずに外仕事をしたとします。
紫外線を浴びた髪は、目には見えない化学結合レベルの変化が起こります。
その結果、折れたり切れやすい弱い髪の毛になってしまうのです。
当然、キューティクルの内側にあるコルテックスからケラチンタンパク質が抜け出てしまい、枝毛にもなります。
紫外線対策には、髪の毛へのUVケアをしましょう。
市販されているスプレータイプの日焼け止めならば、シューッと吹き付けるだけなので、手を汚さずに手軽に使用できますよ。
しかし残念ながら、効果は2~3時間しか持続しません。
また、汗などで流れ落ちやすいので、汗をかきやすい男性の場合は特に、つけ直しもしっかり行いましょう。
加えて、髪の毛だけでなく、頭皮も帽子などで紫外線から守りましょう。
日焼けした皮膚は硬くなり、硬い皮膚からは髪が生えづらくなってしまうからです。
直射日光が当たりやすくなってしまう髪の分け目を、定期的に変えるのもいいでしょう。
男性の髪が枝毛になる原因と対策③髪をしっかり乾燥させていない
男性の髪が枝毛になる原因は、洗髪後の髪をしっかり乾燥させていないことにもあります。
みなさんは、しっかりドライヤーをかけて髪を乾燥させていますか。
短髪の人が多いので、もしかしたら自然乾燥している人の方が多いかもしれませんね。
ドライヤーを使用せずにそのままの状態にしていると、髪と頭皮にダメージを与えていることになるのです。
濡れていた方が髪の潤いが保てるような気がしますが、それは大きな勘違いで、乾燥を助長させています。
髪を保護してくれるキューティクルは、水分と熱で開きます。
ですから、髪が濡れたままではキューティクルが開きっぱなしの状態なのです。
乾かすのが面倒だからと、髪が濡れたままで寝てしまう人もいますよね。
そんなことをすれば、どうなってしまうかは想像できますよね。
寝ている間に髪同士が擦れ合い、大切なキューティクルが剥がれ落ちて枝毛の原因となってしまいます。
基本的な対策として、自然乾燥はやめましょう。
洗髪後はすぐにドライヤーで髪を乾燥させてください。
短い髪ならば思っている以上に早く乾くので、そんなに面倒な作業ではないと思います。
習慣化できるといいですね。
ドライヤーの使い方!乾かしすぎも要注意
前項では、ドライヤーを使ってなるべく早く髪を乾燥させましょうという事をお話ししました。
しかし、男性の髪が枝毛になる原因には、ドライヤーの温風の使い方によるダメージも考えられるのです。
ドライヤーの機種によっては髪に優しいモードが備わっているものもありますが、そもそもドライヤーの熱は髪にとってはダメージとなります。
髪の水分がドライヤーの風で吹き飛ばされることで、髪が乾きます。
その時に、温風を過剰に当て過ぎるとキューティクルを傷つけて、枝毛になりやすくなってしまうのです。
そう考えると、ドライヤー中はあまりボケーッとしていられませんね。
ここからは、ドライヤーの正しい使い方をご説明します。
ドライヤーの温風は、髪から20cmくらいは離してかけましょう。
温風を同じ箇所に、2秒以上は当て続けないでください。
そして、まだ髪が少し湿っているくらいでドライヤーは終了させましょう。
手で触ってみて、完全に乾いたなと思うくらいでは、髪はすでに乾燥しすぎの状態なのです。
仕上げとしてドライヤーの冷風を髪に当て、熱によって開いたキューティクルを閉じてあげましょう。
シャンプーの成分表に注目!
男性の髪が枝毛になる原因として考えられることに、使用しているシャンプーの成分によるものがあります。
ドラッグストアなどで市販されているシャンプーの価格帯は幅広いですよね。
なぜこんなにも価格が違うのでしょうか。
価格を左右している主なものは、使用されている成分です。
男性がシャンプーを選ぶ時に、成分までしっかりチェックする人はなかなかいないかもしれません。
しかし、シャンプーの成分は知っておくべきなのです。
シャンプーの種類は「洗浄力が強いシャンプー」と「栄養素が多いシャンプー」に分類できます。
洗浄力の強いシャンプーは、安い価格で手に入れることができるので使用している人も多いでしょう。
洗浄力がとても強いので、頭皮が皮脂で汚れがちな男性にとっては、洗髪後にスッキリと感じられます。
しかし、洗浄力が強すぎるがゆえに、髪に必要な脂質や水分まで洗い流してしまいます。
そうなると髪の水分が不足して、枝毛の原因となることがあります。
もう一方の栄養素が多いシャンプーは「アミノ酸系シャンプー」と呼ばれています。
少しでも美容に関心がある人なら、耳にしたことがあるはずです。
アミノ酸系シャンプーは、洗浄力が強いシャンプーと比較すると値段が高めです。
しかしそれだけの価値があるのです。
洗浄力は弱めですが、頭皮の不必要な皮脂や髪の汚れをしっかりと洗い落としてくれます。
そして落とすだけでなく、健やかな髪のために必要な栄養分もちゃんと与えてくれるのです。
ですから、枝毛などの髪の傷みケアのためには、アミノ酸系シャンプーをおすすめします。
枝毛予防=ハゲ予防
枝毛になってしまった毛は元通りにすることはできません。
とはいえ、生活している中で枝毛があっても、さほど気にならないと思います。
しかし、枝毛になってしまうほど髪がダメージを受けている状態は、同時に頭皮にもダメージが蓄積されていることにもなります。
それはハゲを引き起こす原因にもなるのです。
枝毛ができてしまう原因を把握して、必要な対策をしっかりとりましょう。