髪の毛の成長期間の長さがバラバラなのはヘアサイクルにあり

髪の毛はずっと伸び続け成長し続けるわけではなく、抜け落ちてまた新たな髪の毛が生まれます。

一本ずつ伸びるスピードも抜け落ちるスピードもバラバラで、その周期を「ヘアサイクル」と呼びます。

個人によって周期の長さは様々で、ヘアサイクルが乱れると薄毛にもつながる恐れがあります。

今回は、ヘアサイクルが乱れる原因や、その解決方法、AGA(男性型脱毛症)に効果があるとされる、投薬以外での改善方法をご紹介していきます。

ヘアサイクルとバラバラの長さに伸びる髪の毛の関係性

今まで、散髪前になると「前回同じ長さに揃えて切ってもらったのに、なんだかバラバラに伸びている?」と感じたことはありますか?

実は髪の毛は、すべてが同時進行で同じスピードで伸びているわけではありません。

外国人など髪の毛の色が違う人が存在するのと同じで、髪の毛は一本一本伸びるスピードが違います。

その理由として、髪の毛は一生同じ毛が伸び続けているわけではなく、しっかりと「ヘアサイクル」という髪の毛の周期があり、新しい毛が生え変わっています。

ちなみに、男性は約3~5年で、1本の髪の毛が生え変わっているといわれており、ストレスや、生活環境、食生活によってもそのスピードも変わってくる場合があります。

ヘアサイクルについて、きちんと理解しておくことで、薄毛の対策ができる可能性があるのです。

それでは、ヘアサイクルについてご説明していきます。

ヘアサイクルが髪の毛の長さをバラバラにしていた

ヘアサイクルというものは簡単にいえば、髪の毛が生える→髪の毛が抜ける→また生えてくる、という繰り返される周期のことをいいます。

なお、おおまかにヘアサイクルは、以下のように3つに分かれています。

①成長期

新しい髪の毛が生まれ、活発な時期で髪の毛全体の約90%が成長期です。

②退行期

だんだんと髪の毛の成長が遅くなっていき、成長がストップし、髪の毛全体の約1%がこの時期といわれています。

③休止期

成長がストップしており、新しい髪の毛に押し出されることで抜けたり、ブラッシングやシャンプーでも抜けたりし、大体全体の10%がこの時期になっています。

また、頭に生えている髪の毛の量は大体10万本から12万本といわれ、1日に約100本から50本程度の髪の毛が、ヘアサイクルによって抜け落ちています。

このヘアサイクルが、髪の毛一本一本異なり、成長のレベルにも差が出るため、揃えて切ったはずの髪の毛の長さがバラバラに伸びてくるということです。

しかし、このヘアサイクルがしっかりと整っていれば、髪の毛が生え変わる環境が整っていて、逆に乱れていれば薄毛の原因やなどを作ってしまう恐れがあります。

それでは、次項でヘアサイクルと薄毛のつながりと、ヘアサイクルが乱れる原因をご説明していきます。

バラバラな睡眠時間も?!ヘアサイクルが乱れる原因

前項でもお話ししましたが、髪の毛がバラバラの長さに伸びる原因は、ヘアサイクルによる髪の毛の成長のバランスが一本ずつ異なるためです。

また、ヘアサイクルが乱れると、薄毛になってしまう可能性があります。

しかし、ヘアサイクルが乱れてしまうと、どうして薄毛に繋がってしまう恐れがあるのでしょうか?

まず、ヘアサイクルが乱れる原因として、以下が挙げられます。

・加齢によるもの
・頭皮ケアが間違っている
・生活習慣が乱れている
・AGA(男性型脱毛症)によるもの

それでは、1つずつ細かくご説明していきます。

【加齢によるもの】

ヘアサイクルは、人生の中で約15回程度繰り返しおこなわれるといわれています。

前項でもお伝えしましたが、1本の髪の毛は3~5年で生まれ変わります。

しかし、年齢を重ねるとヘアサイクルの期間が縮んでしまい、成長期の髪の毛が少なくなり、活発な髪の毛が少なくなります。

【頭皮ケアが間違っている】

普段からシャンプーの際、手の圧力が強すぎて、頭皮を傷つけてしまっている可能性があります。

また、頭皮に合わないシャンプーを使用してしまい、ヘアサイクルを乱し薄毛につなげてしまっている場合もあります。

【生活習慣が乱れている】

主に、睡眠不足・ストレス・食生活・喫煙の有無がヘアサイクルと大きく関わっています。
これらが乱れるとヘアサイクルも乱れ、薄毛を招いてしまっていることがあります。

最初に、睡眠不足は寝ている間に髪の毛を成長させる「成長ホルモン」の放出を減らしてしまいます。

次に、ストレスを感じると血管が収縮し、流れが悪くなり、髪の毛に栄養が運びづらくなることで、ヘアサイクルを乱します。

それから、食生活は脂質の高いものを食べすぎると、皮脂の分泌も過剰になり、頭皮の環境が悪くなり、成長を妨げます。

最後に喫煙は、ニコチンにより血管が委縮し血行不良をおこしたり、髪の毛を育てるために必要な栄養を、タバコで消費してしまいます。

【AGA(男性型脱毛症)によるもの】

男性ホルモンと毛根にある酵素によって生み出される、とても強い男性ホルモンが髪の毛の成長をストップし、退行期・休止期に切り替えてしまうとされる、脱毛症です。

頭皮ケアを改めても進行するといわれている、とてもやっかかいな症状です。

以上のような原因により、ヘアサイクルが乱れてしまうのです。

しかし、ヘアサイクルを乱し、薄毛を招いてしまっている状態を改善し、男らしいヘアスタイルをいつまでも、楽しみたいものです。

ヘアサイクルの乱れからくる薄毛の対策や、改善方法などをお伝えしていきます。

睡眠の長さも重要!ヘアサイクルの乱れを正し育毛しよう

それでは、ヘアサイクルの乱れを改善する方法をご紹介していきます。

そのためには、まず生活習慣見直してみて、改善していく必要があります。

前項でも挙げた、睡眠不足・ストレス・食生活・喫煙の有無を主に改善していき、ヘアサイクルを正常に戻しましょう。

まずは睡眠不足の解消ですが、寝る前にスマートフォンやテレビなどを見ないようにしたり、ラベンダーなどの心が落ち着くアロマを、ティッシュに塗布し枕元においてみるのもよいかもしれません。

また、毎日睡眠時間がバラバラの人は、一日の睡眠時間を一般男性の平均でもある、7時間程度確保しましょう。

そして、ストレスを抱えることが多い人は、毎日1時間程度の軽い運動をおこなうことで、ストレス解消に繋がるので、できる範囲で取り入れるのは大切なことですね。

さらに、食生活の改善でも、なかなか自炊することが難しい人は、脂っこいものを摂りすぎたりせず、野菜のスムージーなどで手軽に栄養を摂取してみるなど、自分に合った方法で食生活を改善してみましょう。

それから、日常的な楽しみとして、タバコを味わっている人も少なくありません。

完全にやめることは厳しいでしょうし、控え目に吸うようにすることで、髪の毛に必要な栄養を奪い過ぎないようにしましょう。

なお、加齢によるヘアサイクルの乱れは、年齢とともに変化するものなので、仕方ないのかもしれませんが、生活習慣や、頭皮ケアをきちんとおこなうことで、成長期の長さを延長できるかもしれませんね。

では、間違った頭皮ケアを改善するために、正しいシャンプー方法をご説明していきます。

健やかな髪の毛の毛と頭皮づくりをしよう!正しいシャンプ―方法

まず、日頃のシャンプーはどのくらい時間の長さをかけておこなっていますか?

男性でも短髪や長髪の人もいるので、バラバラでしょうが、男性の正しいシャンプーをおこなった場合の平均時間は8分程度といわれています。

しかし、1~2分程度でシャンプーを終わらせてしまっている人は、もしかしたら、ヘアサイクルを乱してしまう可能性があるかもしれません。

さあ、毎日正しいシャンプーをして、ヘアサイクルを正しいものに変え、健やかな頭皮を作りましょう。

①シャンプーをする前にコームやブラシで髪の毛が短くてもブラッシングして、ホコリなどを浮かせます。

②体温よりも少し高めの、38度から40度のお湯で、3分頭皮や髪の毛をよくすすぎます。

この段階でほとんど髪の毛の汚れは流れてくれています。

③シャンプーを手にとり、手の中で泡立ててから髪の毛につけ、指でマッサージするようにまんべんなく頭皮を洗います。

④シャンプーを洗い流します。

もう一度3分程度は頭皮や髪の毛をよくすすいで、毛穴に入り込んだシャンプーも洗い流しましょう。

⑤タオルで簡単に水分を取って終わりです。

それから、髪の毛が短い男性の場合は、怠ってしまう人が多いようですが、余分な脂や雑菌の増加の原因になることもあるので、きちんとドライヤーで髪の毛を乾かしましょう。

最後に、ヘアサイクルを乱してしまう、厄介なAGA(男性型脱毛症)は、上記のような生活習慣では改善されないといわれており、現在もAGA(男性型脱毛症)に悩まされている男性はたくさんいるとされています。

しかし、AGA(男性型脱毛症)の緩和方法は、投薬以外でいくつか存在しているので、そちらをご紹介していきます。

AGA(男性型脱毛症)の正体と投薬以外の緩和方法

そもそも、AGA(男性型脱毛症)は、どのようなものなのでしょうか?

それは、AGA(男性型脱毛症)を発症させるとされている、【ジヒドロテストステロン】というとても強い男性ホルモンの増加によって起こります。

では、【ジヒドロテストステロン】は悪いホルモンなのかというと、そうではなく、まだ母体の中にいるときの胎児の性器の形成や発達をさせるために必要なホルモンです。

しかし、成長するにつれて出生後は【ジヒドロテストステロン】不必要になり、ニキビの元や、髪の毛の毛は薄毛に、体毛は濃くなるなどの要因を作り出してしまう場合があります。

この【ジヒドロテストステロン】が増加することで、AGA(男性型脱毛症)を引き起こすといわれているのです。

けれども、2018年現在、投薬以外にも様々な方法でAGA(男性型脱毛症)が改善できる可能性が高くなっているようで、その中でも効果があるとされている改善方法をご紹介していきます。

●ジヒドロテストステロンの生成を抑える紅茶と大豆食品がオススメ

組み合わせとしては少し違和感を感じますが、紅茶と一緒に豆腐や納豆などの大豆食品を摂るとよいといわれています。

紅茶と大豆食品を取り入れることで、ジヒドロテストステロンの生成が抑えられ、AGA(男性型脱毛症)が改善される可能性があります。

しかも、薬とは違い、副作用もなく安心して取り入れることができるのも、オススメしたいポイントです。

●水分をこまめにとって、尿としてジヒドロテストステロンを排出する

生成されたジヒドロテストステロンは尿や、汗で排出することが可能とされています。

そのため、こまめに水分をとり、尿として排出したり、ランニングなどの有酸素運動で汗をかき、ジヒドロテストステロンの排出をおこないましょう。

投薬方法以外でも、ジヒドロテストステロンの生成や排出を助けてくれたりなど、改善方法をお伝えしました。

相乗効果を狙うためにも、バラバラに試すのではなく、汗をかくときの水分補給は紅茶にしてみるなど、工夫するのもよいですね。

ちなみに、投薬での改善とは違うので、効果を感じるまでに、ある程度の期間の長さは必要になるでしょう。

ヘアサイクルを正して髪の毛を守りましょう

髪の毛の成長のスピードはヘアサイクルが大きく関わっており、一本ずつ伸びる速度も抜けるタイミングも異なります。

生活習慣を正しく改善することで改善するヘアサイクルの乱れと、脱毛症といわれる症状によってヘアサイクルが乱れてしまっている場合もあるので、それぞれに合った改善方法が重要です。

いつまでも健康で男らしい髪の毛型を楽しむためにも、生活習慣から見直すなど、ヘアサイクルを正し、健康的に髪の毛を育てましょう。