あせもなの?ニキビなの?男性の背中のできものの見分け方!

男性は汗をかきやすく、そのために肌トラブルが起きがちです。

その中で、あせもやニキビがありますが、見えるところにできれば、すぐに分かるかもしれません。

しかし、もし背中にできてしまうと、どっちなのかすぐに判別がつきませんよね。

ここでは、あせもやニキビがどのようにしてできるのか、背中のできものがあせもなのかニキビなのか判別する方法をお伝えしていきます。

背中にもできるあせも!どのようにしてできるのか?

近年の猛暑で、仕事で外回りをしている男性や電車で通勤している方などは、汗で全身びっしょりになってしまいますよね。

そのような過酷な状況で起きる肌トラブルの中で、あせもが挙げられます。

「あせもがどのようにしてできるのか」というと、名前の通り、汗をかくことによって起こります。

その汗には、「黄色ブドウ球菌」が含まれていますが、それが肌に炎症を起こさせ、あせもとなるのです。

症状は、水膨れになったり赤く膨れ上がったりします。

体に出やすい部分は、首周りやわきの下、腕の内側などが特に出やすく、胸や背中などにも現れます。

汗をかいてすぐに拭き取れれば、黄色ブドウ球菌を繁殖させずに済むのですが、場所によってはすぐに拭けないこともあります。

最近は、除菌シートなどで汗を拭きとることもできますが、手が届きにくい背中などはなかなか拭くことが難しいですよね。

ニキビもそうですが、背中にできてしまったできものは、自分で見ることができないため、なかなか治すことは難しいです。

あせも以外で背中に湿疹!ニキビはどのようにしてできるのか?

困ってしまう肌トラブル、あせもに続き、ニキビについてお話ししていきます。

ニキビは、女性よりも男性のほうが皮脂が多い分、大人になってもトラブルになりがちです。

また、不規則な生活や食生活の乱れによっても、ニキビはひどくなりやすいのです。

さて、「ニキビがどのようにしてできるか」ですが、毛穴に皮脂が詰まり細菌が繁殖して起こります。

あせもが肌全体に起きるのに対し、ニキビは毛穴のみにできます。

実は、ニキビの菌には種類があり、顔にできるニキビは「アクネ菌」といいます。

また、背中など顔以外にできるニキビは「マレセチア菌」といって、体に普段からいる常在菌なのですが、汗をかくと、皮脂と湿気がたまるため、繁殖しやすくなります。

汗をかくとできやすいのは、あせももニキビも同じですが、作用する細菌は違うのです。

また、背中には皮脂腺が他の箇所よりも集まっています。

そのため、汗をかくと、皮脂と湿気により背中にニキビができてしまうのです。

背中のできもの!あせもなのかニキビなのか判別しよう

ここまで、あせもとニキビがどのようにしてできるかお話ししてきました。

さて、では実際にできている背中のできものが、果たしてあせもなのかニキビなのか判別していきましょう。

まず、背中全体に赤くできものがあるか、それとも毛穴のみに起こっているできものなのかを見極めます。

背中全体にできているのであれば、あせもである可能性が高いです。

また、あせもですと、痒みを伴う場合が多いですので、痒いかどうかも判別する基準になります。

もし、毛穴のみにできものがあるのであれば、ニキビを疑うといいでしょう。

ニキビは、毛穴に細菌が繁殖して起きるため、全体が赤くなるような症状はでません。

また、かゆみがない場合は、あせもよりもニキビであることが多いです。

ですから、背中のできものがあせもなのかニキビなのかは、

・あせも→背中全体、かゆみあり

・ニキビ→毛穴部分のみ、かゆみなし

と大まかに分けることができます。

ただし、他の皮膚炎を併発している場合もあり得ますので、あくまでも目安としてお考えください。

背中のできものがあせもやニキビ以外である可能性は?

背中のできものは、あせもやニキビだけではありません。

あせもやニキビ以外で考えられるできものを、ここではお伝えしていきます。

〇脂漏性湿疹

脂漏性湿疹は、ニキビと見た目が似ているため、よく間違われることがあります。

脂漏性湿疹は、皮脂が多いと起きやすい湿疹で、早めの対処が必要になります。

〇アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴うため、あせもと間違えやすいです。

この皮膚炎は、もともと肌が弱いことも原因ですが、原因追及が難しいとされています。

原因物質が分かればそれを除去し、生活習慣などを見直すことが大事です。

〇帯状疱疹

帯状疱疹は、体の左右どちらかに症状が出ることで知られています。

帯状疱疹がなぜできてしまうかというと、水疱瘡ウイルスによって起こります。

普通なら問題ないのですが、ストレスにさらされたりすることによって、水疱瘡ウイルスが活発になり、肌に症状が現れてしまいます。

帯状疱疹かは、「体の片側だけにできていないか、ピリピリするような痛みがないか」が、判別の基準になります。

背中にできたあせもの治し方

背中にできたあせも、かゆみも伴えば早く治したいですよね。

まず、あせもになってしまった場合は、「かかない」ことが大事です。

かいてしまうと、できものをかき壊してしまい、さらに新たな感染症になりかねません。

次に大事なことは、「清潔にする」ということです。

あせもは、汗を拭きとらなかったりして、肌に黄色ブドウ球菌が繁殖してしまっている状態です。

ですから、細菌が繁殖してしまわないよう、汗をかいたら拭き取るように心がけましょう。

手軽な除菌シートを使ってもいいですね。

背中などはなかなか拭きづらいですが、このひと手間が後々あせもで苦しむことを防ぎます。

また、あせもはかゆみを伴うため、なるべく早めに対処することが大事です。

早く治すには、ステロイドが入った外用剤がおすすめです。

しかし、長期間の使用は、皮膚がうすくなったりなどの副作用がでるため、1週間程度で治らなければそれ以上の期間の使用は避けましょう。

市販で購入することもできますが、場所が背中で分かりづらく、ニキビや他のできものと間違えてしまう可能性もありますので、心配であれば、皮膚科での受診をしてください。

背中にできたニキビの治し方

ここでは、背中にできたニキビの治し方についてお話ししていきます。

背中にできたニキビの治し方は、あせものときと同様に「清潔にする」ということです。

体を洗う際は、タオルでゴシゴシ洗うことは避け、ニキビを刺激しないよう優しく洗ってください。

また、背中は皮脂の分泌が他の箇所よりも多くなっているので、新たなニキビを作らないよう、しっかりと洗うことを心掛けましょう。

また、洗い残しにも気を付けてください。

他に気を付けたいことは、「乾燥させない」ことです。

乾燥させてしまうと、毛穴が潤わずに弱ってしまい、その弱った毛穴はちょっとした刺激にも弱くなっています。

そのため、皮脂がちょっとでも溜まるとニキビになってしまうのです。

ですから、乾燥させないためには、お風呂上がりに化粧水や保湿クリームなどを塗るといいでしょう。

あとは、規則正しい生活をなるべく送ることが大事です。

仕事などでなかなかストレスのない生活は難しいですが、男性は外食も多いので、食生活も気にかけるようにしましょう。

顔のケアを気にする男性は多くなりましたが、背中のニキビも気にかけてしっかり治してくださいね。

背中のあせもやニキビは早急に対処しよう!

男性は汗をかきやすく、あせもやニキビなどの肌トラブルを抱えがちです。

あせもなのかニキビなのか迷った場合は、こちらでご紹介した見分け方を参考にしてください。

あせもは、「肌全体にあり、かゆみがある」、ニキビは「毛穴のみにあり、かゆみがない」が判断の基準となります。

他にも間違えやすい湿疹がありますので、心配な方は皮膚科で受診をしてくださいね。