肌でお悩みのあなたへ!皮膚の再生と栄養素の関係とは?

見た目は皮膚の健康状態に大きく左右されます。

皮膚は常に再生することで、その健康状態を維持しています。

しかし、皮膚の再生能力は老化と栄養状態によって大きく影響を受けてしまいます。

この記事では、皮膚の再生のメカニズムに基づいて、「保湿」「紫外線対策」「傷治癒」に必要な栄養素についてまとめています。

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驚くべき皮膚の再生能力

年齢は同じでも、見た目が若い人もいれば老けて見える人もいます。

実際は80代だけど、50歳くらいに見えるような「若い」ご老人をテレビや実生活で見かけることがありますよね。

こういう若いご老人に出会う度に、「歳をとるなら元気で肌ツヤの良いお年寄りになりたい!」と思う方も多いのではないでしょうか。

老化の影響が如実に現れるもののひとつに「肌の健康状態」が挙げられます。

歳をとると、乾燥してシワが多くなることは皆さんもご存知かと思います。

では、皮膚の中ではどういったことが起きているのでしょうか?

私たちの皮膚では、日々、古くなった細胞が脱落しています。

そして、それを補う形で新しい細胞が生まれ続けています。

皮膚は、紫外線や細菌など、外界の有害な刺激や物質から私たちの体を守る働きを持っています。

同時に、体の水分が外界へ出て行かないように保護するバリア機能を兼ね備えています。

こうした皮膚の正常な機能を保つべく、私たちの皮膚は常に再生し続けているのです。

肌の健康状態は皮膚の再生能力を反映しているといってもよいでしょう。

ここからは、「皮膚の再生に関する基礎知識」と「皮膚の再生に必要な栄養素」についてご紹介したいと思います。

皮膚の再生の基礎知識「生理的再生」と「病理的再生」

先に述べた、皮膚の日常的な再生は「生理的再生」とも呼ばれます。

歳を重ねるにつれて、生理的再生能力は低下し、それに伴い肌の健康状態も衰えていきます。

これが、肌の見た目に大きく影響します。

老けて見えるのは、皮膚の生理的再生能力が低下していることに起因するのです。

一方で、火傷や怪我をして、皮膚の一部が失われることがあります。

怪我などによって失われた皮膚は、やがて新しい細胞によって埋められます。

このように、傷口が元どおりに治る現象は「病理的再生」と呼ばれます。

病理的再生がうまく機能しないと傷口が治らないままになるので、生活に支障がでることになります。

また、病理的再生能力が低いと、傷が正常に治らず、瘢痕(はんこん)となって傷跡が残ることになります。

皮膚の病理的再生は生存に重要な人体の機能なのです。

この病理的再生能力も加齢に伴い低下していきます。

歳をとるにつれて傷が治りにくなるということは、皆さんも何となくご存知なのではないでしょうか?

年齢に影響される皮膚の再生能力ですが、日々の生活習慣からも大きく影響を受けます。

特に、「食」習慣は、皮膚の再生能力に影響する生活習慣の中でも最も大きな因子のひとつです。

つまり、普段から摂取する栄養素によって見た目は影響されるということになります。

皮膚の再生サイクルとは?

皮膚の中でも、バリア機能を果たして体内の水分の蒸発を抑える働きがあるのは、表皮層と呼ばれる領域になります。

表皮層は皮膚の一番外側にあり、厚さが約0.2ミリメートルのサランラップのような薄い層です。

表皮層では生理的再生が活発に起きています。

したがって、表皮層では様々な種類の栄養素が必要とされます。

表皮層の生理的再生は以下のようなサイクルで起きています。

①表皮層の外側の細胞が定期的に垢となって体から脱落

②この細胞の脱落を補う形で、表皮層の一番底の部分で表皮細胞と呼ばれる細胞が活発に増殖

③増殖した表皮細胞が外へ向かって移動

④表皮細胞が皮膚の外側へ移動しながら「角層細胞」という特殊な細胞に変化

⑤角層細胞が、ケラチンという繊維質のタンパク質と脂質に富んだ特殊なシート構造を形成

⑥一定の時間が経つと角層細胞が役割を終えて皮膚から脱落(=①のステップ)

このように、生理的再生にはたくさんの細胞機能が関わっています。

そのため、肌の健康状態を保つためには多くの栄養素が必要とされるのです。

ここまで、皮膚の再生について簡単に解説しました。

ここからは、「保湿」「紫外線対策」「傷治癒」に必要とされる栄養素についてまとめていきます。

皮膚の再生と保湿に必要な栄養素

肌の保湿に必要な栄養素としては、タンパク質、オメガ3系脂肪酸、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンE、ビタミンCなどが挙げられます。

多くの栄養素が必要ですよね。

先ほど、表皮層がバリアの役割を果たすということを述べました。

もう少し具体的にいうと、角層細胞によって形成されるシートが水を通さないバリアとして機能します。

保湿の為に水を通さないという特性を維持するためには十分な脂質が必要です。

オメガ3系脂肪酸は、体で作ることのできない不飽和脂肪酸のひとつで、表皮層の水を通さないバリアの原料となります。

上で挙げたオメガ3系脂肪酸以外の栄養素(タンパク質やビタミン類)は表皮細胞が活発に増殖するのに必須です。

タンパク質やビタミン類が不足すると皮膚の生理的再生の効率が低下します。

その結果、品質の低い保護シートが作られることになり、肌の保湿力が弱くなります。

紫外線対策に有効な栄養素

美白な肌を求める男性は少ないかもしれません。

むしろ、日焼けを「健康的」と捉える男性は多いかもしれません。

しかし、皮膚を紫外線から守ることで、肌年齢をぐっと若い状態に保持することができます。

紫外線対策には日焼け止めを塗って外出するのが一番効果的ですが、ここでは、皮膚の生理的再生の観点から、「どういった栄養素の摂取が紫外線対策効果を発揮するか」ご紹介します。

紫外線によってダメージを受けた皮膚に効果的な栄養素は、ビタミンC、セラミド、L‐システインです。

紫外線は波長の長い方からUV‐A,UV‐B,UV‐Cと分類されます。

私たちが地上で浴びる紫外線はUV‐AとUV‐Bになります(UV‐Cはオゾン層によって吸収されて地上にまで届きません)。

UV‐Aは表皮層の底に存在している色素細胞にダメージを与えます。

ダメージを受けた色素細胞はメラニンという色素を分泌し、皮膚を黒くします。

メラニン色素は紫外線を吸収するので、紫外線が皮膚より下に届かない防御効果になります。

従って、色素細胞は皮膚を黒くすることで、紫外線から体を守る役割を担っています。

適度な日焼けは紫外線の保護作用をもたらすので、体にとっては良いことと言えます。

しかし、慢性的にメラニンが過剰に作られていると、メラニンが蓄積してシミになります。

ビタミンCやセラミドはメラニンの産生を抑える働きがあり、メラニンの蓄積を抑制します。

また、UV‐AやUV‐Bが細胞や皮膚に照射されると、活性酸素が発生します。

活性酸素は、皮膚の細胞にダメージを与えます。

ビタミンCやL‐システインは抗酸化作用があり、活性酸素から皮膚の細胞を守る働きがあります。

皮膚の傷治癒に必要とされる栄養素

最後に傷治癒(上で述べた「病理的再生」に相当します)に重要な栄養素についてご紹介します。

傷治癒に有効な栄養素は、亜鉛、タンパク質、オメガ3系脂肪酸、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンEです。

これらのうち、亜鉛以外の栄養素については上で述べたように、皮膚の生理的再生においても重要な栄養素です。

傷治癒では、失われた空間を塞ぐために、大量の細胞を新たに作り出して傷口へ供給する必要があります。

そのため、細胞の増殖に重要な亜鉛やタンパク質が特に重要であるといえます。

他方、亜鉛は正常な免疫反応に不可欠な栄養素としても知られています。

傷治癒においては、傷が生じたときに混入した細菌や異物を排除しなければなりません。

免疫細胞が働くことで、細菌などを速やかに排除し傷の治りを早めることにつながります。

皮膚の再生を理解して、正しく栄養素を摂取しよう!

この記事では、皮膚の再生能力と、再生に必要な栄養素についてまとめてみました。

ここでご紹介した栄養素が不足しないように普段からこころがけることで、肌の保湿、紫外線対策、傷治癒に役立ててみてください。

身近なところで言えば、食生活の見直しから始めると良いかもしれませんね。