ふとした瞬間に、鏡に写る自分を見て驚いたことがある男性も少なくないでしょう。
「二重顎が目立つようになった」「口角が下がってきた」などを自覚した後の自分と向き合うのは、女性だけではなく、男性も辛いですよね。
老けた印象を作る顔のたるみを何とかしたいなら、まずはたるみの原因を知ることです。
そこで今回は、顔のたるみと頭皮との関係性や、解消のためのマッサージ方法をご紹介します。
頭皮と顔のたるみの関係性
女性同様に、男性にとっても、見た目に関する悩みはつきないものです。
特に、顔のこととなると、隠すことができないので困ってしまいますよね。
加齢とともに、徐々に垂れてくるお肌。
顔のたるみの原因は、いったいどこにあるのでしょうか。
ずばり、顔のたるみは頭皮のたるみが原因なのです。
頭皮なんて関係無いと思っていた方も多いのではないでしょうか。
わかりやすい例は、ハゲている高齢男性の頭皮です。
ちょっと失礼かもしれませんが、ハゲた高齢男性の頭皮を見ると、頭頂部はツルツルでシワが寄っていませんよね。
なぜシワが寄らないかというと、頭皮が柔軟さを無くして重力に負け、下に伸びてしまっているからなのです。
このように顔のたるみは、柔軟性が無い頭皮が原因なのです。
それゆえ、いくら高級なアンチエイジング化粧品を顔に沢山塗っても、頭皮のたるみを解消しないと、期待したような結果を得るのは難しいでしょう。
そこで今回の記事でご紹介するのが、頭皮の保湿と、おすすめのマッサージについてです。
頭皮マッサージが顔のたるみに効果的な理由
男女、季節を問わず、頭皮は紫外線を浴びています。
日焼けした男性の小麦肌は健康的で、なおかつ若々しく見えるものですよね。
日焼けをすると、顔や腕などが、紫外線をよく浴びる場所だと思われがちです。
しかし、体の中で最も紫外線を浴びる場所は、頭皮なのです。
紫外線は頭皮への影響が強く、顔のたるみのみならず、男性の大きな悩みとなる抜け毛や薄毛の原因にもなるのです。
紫外線を浴びることで、頭皮は非常に乾燥します。
肌は乾燥すると硬くなります。
そして次第に柔軟性を失って、重力を跳ね返す力も失われてくるのです。
その上、毛細血管を圧迫して、血の流れを悪化させてしまいます。
血の流れが悪化するということは、栄養が届きにくくなるということです。
栄養が届かなくなった頭皮の細胞は、新陳代謝ができません。
こうして、皮膚がどんどん柔軟性を無くして、重力に負け、垂れ下がってしまうというわけなのです。
この悪循環を予防するには、頭皮をしっかりと保湿し、さらに頭皮マッサージで血行を良くすることが重要です。
保湿して柔らかくなった頭皮をマッサージすることで、細胞に栄養が届けられ、柔軟性を取り戻す効果が期待できるのです。
顔のたるみが気になったら頭皮の固さをチェック
顔のたるみが気になったら、まずは自分で頭皮の固さをチェックしてみましょう。
まず、指でおでこを触って、上下左右に動かしてみましょう。
そうしたら今度は、指で頭全体を触って、おでこと同様に動かしてみます。
いかがでしたか。
おでこよりも、頭皮の方が動きづらかった方はいますか。
その方は、顔のたるみに注意が必要かもしれません。
なぜならば、頭皮が固い、もしくは動きづらいと感じるのは、皮膚だけでのことではないからです。
頭皮の下の表情筋が凝り固まることで血行が悪くなり、皮膚やそのほかの組織も固まってしまいます。
また、体の筋肉が衰退してくると、体全体が重力に負けて垂れ下がってくるように、頭皮にも同様のことが言えます。
実は、筋肉は年齢に関係なく、鍛えることができます。
ですから、もしも顔にたるみができたとしても、「もう改善できない!」と諦める必要はありませんよ。
しかし、頭皮には大きな筋肉はありません。
おでこにある前頭筋や、耳の上にある側頭筋、首から後頭部にかけてある後頭筋などが、表情筋を鍛える役割をしているのです。
頭の筋肉は、自分の意思で動かすことは難しいですよね。
そこで、頭皮をしっかり揉みほぐすマッサージが、効果的なケア方法となります。
日課に!頭皮のマッサージ方法
頭皮への直接的なマッサージが、表情筋を柔軟にする方法で、顔のたるみを解消することにも繋がるのですね。
男性は女性と違って、こまめに自分の体をケアしている方は少ないと思います。
ですから、「セルフマッサージもしたことが無い」という方もいらっしゃいますよね。
セルフマッサージでは、思い切り力をギュッと入れる必要はありませんよ。
少し痛気持ちよく感じる程度の力加減で充分です。
まず、保湿力の高い化粧水を頭皮につけましょう。
そして、指の腹部分で、頭皮全体を丁寧にマッサージしてあげます。
これを1日数回、1回5分くらい継続しましょう。
そうすると、頭皮に張りが出て、顔のたるみを改善して、上向き顔を保持できるようになるはずです。
もしもマッサージにかける時間がない場合は、お風呂に浸かっている時の「ながらマッサージ」をするとよいでしょう。
入浴時は自然と頭皮が柔らかくなるのでマッサージがしやすく、血行の促進にも効果的で、一石二鳥ですね。
さらに、入浴中でも使用できる「頭皮マッサージ用のクリーム」があれば、楽にマッサージができ、頭皮の保湿をすることもできます。
以上のようなセルフケアを習慣的にやることで、顔のたるみを解消していくことができます。
頭皮だけじゃなく顔のマッサージもたるみには効果的
頭皮は、顔のたるみを予防してくれる防波堤みたいなものと考えて、セルフマッサージを日課にしていきましょう。
頭皮のほかにも、顔のたるみに効果的な方法があります。
それは、マッサージで「血液」と「リンパ液」の流れを快調にすることです。
顔のたるみは、脂肪や老廃物が滞ることにより、エスカレートしていきます。
リンパ腺の主な働きは、脂肪や老廃物を運搬することです。
顔のリンパ液の流れがスムーズではないと、老廃物が蓄積したままになります。
その結果、顔に脂肪が付きやすくなったり、むくみがでたりして、たるみに繋がるのです。
さらに、リンパ管と沿うように流れている血流が滞ることも、必要な酸素や栄養が運搬されづらくなり、脂肪を溜め込む原因となるのです。
この事から、マッサージによって血液とリンパ液の流れをスムーズにすることは、顔のたるみに効果的と言えるのです。
男性は基本的に力が強いので、1/3くらいの力で、指を滑らせるようにマッサージしてください。
その際には、クリームなどを使って、摩擦を生じさせないようにすることが大切です。
顔のたるみ解消マッサージ方法
最後に、顔のたるみを解消して、フェイスラインをすっきりさせる「たるみ解消マッサージ」の方法をご紹介します。
①保湿力の高いマッサージクリームをたっぷり使う
洗顔をした後、マッサージクリームを、顔全体と首にまんべんなく塗り広げます。
②首のリンパを流す
顔に溜まった老廃物を流すには、最初に、首筋のリンパを上から下へと撫でおろしましょう。
若干痛いと感じるくらいの強さで、1.5秒ほどかけて、左右各10回ずつ行ってください。
③顎の老廃物をリンパへ
親指を顎先に当て、耳をめがけて、フェイスラインに沿って滑らせましょう。
痛気持ちいい程度の強さで、5~10回行いましょう。
④頬の老廃物を流す
同じ様に親指のお腹の部分で、口角から耳、頬骨の下から耳、小鼻の横から耳へとさするように、3回行いましょう。
⑤目の周りのツボを押す
中指の腹で、目の下、眉の上、こめかみ、親指で眉の下を押しましょう。
押しながら、ゆっくりと4秒数えます。
⑥リンパと鎖骨の両方を押す
首のリンパを左右各10回ずつ再度マッサージして、鎖骨の内側に指の腹を埋め込ませるようにしながら押したら完了です。
顔は毎日、重力に引っ張られています。
ゆえに、可能ならば1日2回、朝と夜にマッサージしましょう。
特に、老廃物が流れやすく血行が良い、入浴後の時間帯がおすすめです。
頭皮のマッサージと顔のマッサージ、どちらも日課としてできたらいいですね。
頭皮の状態は顔のたるみに繋がる
いかがでしたか。
おでこ、目元、頬のたるみなどの顔のたるみは、性別問わず、悩みの種ですよね。
フェイスラインの緩みを作る肌のたるみなどは、ケア次第で改善に効果が期待できます。
保湿を心がけ、頭皮とリンパマッサージで、すっきりフェイスになりましょう。