「鏡を見ると、つむじの地肌が丸見えになっている…」
そんな悩みがある方も多いのではないでしょうか。
つむじの毛は、生え方にくせがあるため、もともと薄く見えやすい場所ではあります。
一方で、本当につむじの毛が薄くなってしまっている可能性もあります。
そこで、この記事ではつむじ割れを直す方法と、つむじ割れしてしまう原因が薄毛によるものなのか、毛の生え方のくせによるものなのかの違いをご紹介していきます。
厄介なつむじのくせ!つむじ割れする原因とは?
つむじ割れは、主に30代後半を迎えた男女によくある悩みですが、それより若くて同じような悩みを持つ方もいらっしゃることでしょう。
つむじ割れの原因としてまず挙げられるのは、髪の毛の生えぐせによるものです。
つむじをよく見ると、中心部から渦巻きながら放射状に髪の毛が生えています。
髪の毛には、この渦巻く流れに沿うようにくせがついているため、見る方向によっては「割れて見える」場合があるのです。
また、生まれつき髪の毛が細い髪質の方や、加齢によって次第に髪のコシが弱くなってしまった方も、つむじ割れしやすいといえます。
なぜなら、髪の毛が細かったりコシが弱いと、髪のボリュームが少なくなりがちなので、つむじ部分の地肌が目立ちやすいためです。
あるいは、実際に髪が薄くなってしまっている可能性もあります。
ここからは、つむじ割れの原因を見定めて、適切に直す方法を見ていきましょう。
つむじ割れの原因は毛の生え方のくせ?
さきほどは、つむじ割れの原因をいくつかご紹介しました。
この項では、毛の生え方のくせによってつむじ割れしてしまう場合と、その対処法をご紹介していきます。
つむじの髪の毛は渦巻くようにくせがついているため、見る方向によっては「割れて見える」場合があるとお伝えしました。
そのため、髪についたくせを取ることでつむじ割れを直すことができます。
そこで、つむじに生えている毛のくせを取る方法をご紹介します。
まず、ドライヤーの使い方に気を付けてみましょう。
髪を普通に乾かすときには、髪の流れにそってドライヤーをかけると思いますが、つむじの割れを目立たせないようにしたいなら、髪の流れに逆らってドライヤーをあてるようにしましょう。
すると、髪が頭皮に対して垂直に立ち上がるため、つむじが目立たなくなりますよ。
コツとしては、自分のつむじの流れをよく確認し、それと逆回転方向に風をあてていきましょう。
また、しっかりと髪を根元まで濡らしてからセットすることが大切です。
髪の毛は乾く瞬間に形が決まりますから、髪の芯まで濡らしてからセットすることで、しっかりとくせを直すことができるのです。
手ごわいつむじのくせはプロの手で直す!
もし、ドライヤーのかけ方に気を付けても直らないような手ごわいくせっ毛の場合、美容室のプロの手を借りてつむじ割れを直しましょう。
まずは、美容室のプロの意見を聞いて髪型を変えてみてはいかがでしょうか。
美容師の方に髪質の悩みを話すことで、つむじ割れをカバーした上で似合うヘアスタイリングをアドバイスしていただけると思います。
ヘアカットの際には、ぜひ相談してみると良いでしょう。
また、髪型を変えることで髪の分け目が変わると、分け目部分の頭皮へのダメージが少なくなるため、薄毛になりにくくなるというメリットもあります。
また、生え癖が原因でつむじが割れている場合には、美容室で「ヘアリセッター」を使ってもらうことで改善が期待できます。
ヘアリセッターとは特殊なすきバサミのことで、これを使うことで毛のもつれをなおし、生え癖を直すことができるのです。
ヘアリセッターでの生え癖の矯正は、どの美容室でも行っているわけではありません。
もし興味がある場合には、インターネットなどを利用してヘアリセッターを行っている美容室を探してみて下さい。
猫っ毛は髪のボリュームアップでつむじ割れを直す!
髪の毛が細くてコシが弱い、いわゆる「猫っ毛」の方は、髪のボリュームが少なくなりがちなので、つむじ部分の地肌が目立ってしまうことがあります。
そういった場合には、ドライヤーで毛が立つようなくせをつけたり、パーマをあてたりして、髪のボリュームが出るようなセットを行いましょう。
また、髪の毛にコシがない場合は、専用のシャンプーや整髪料を使って、髪の毛自体をしっかりさせる方法もあります。
近頃は、髪の毛にハリ・コシを与えられるたくさんの製品が販売されているため、いろいろ試して、自分の髪質を直すことができるものを探しましょう。
ただし「近頃、髪が細くなってきた」と感じる方は注意してください。
これは、髪が弱ってきているサインかもしれないからです。
髪や頭皮に栄養が不足すると、髪は十分に育たずに細くなってしまうことがあります。
栄養不足で細く柔らかくなった髪は抜けやすく、薄毛につながりやすいです。
そのつむじ!くせじゃなくて薄毛かも?
ここまで、つむじ割れの対策をご紹介してきましたが、もし対策を試してみてもつむじ割れを隠せない場合、実際に髪が薄くなってしまっている可能性があります。
そこでこの項では、薄毛の進行を引き起こしてしまう原因をご説明していきます。
●ストレス
もし、日頃からストレスをため込んでしまっている場合、薄毛が進行するきっかけになってしまうかもしれません。
人体はストレスを感じると、交感神経が優位になって頭皮の血流が悪化するため、毛根に十分な栄養が届きにくくなり、髪の毛の成長に悪影響を与えてしまいます。
ストレスはほかの病気の原因にもなりえますから、なるべくため込まないように、ストレス発散の方法を探すようにしましょう。
●頭皮が赤みを帯びている
頭皮は、健康な状態だと青白い色をしています。
もし、頭皮が赤みを帯びている場合、頭皮が荒れていて、育毛が難しい状態の可能性があります。
薄毛対策として、頭皮環境の改善が必要になります。
●つむじが大きくなった
つむじが以前よりも大きくなったように感じる場合は、つむじ割れではなく、薄毛が進行している可能性があります。
●体に悪い生活習慣
生活の中で、十分な睡眠を取れているでしょうか。
十分な睡眠は体の回復のために必要不可欠です。
紫外線や、くせで頭をかいてしまって蓄積される頭皮へのダメージも睡眠中に修復しているので、睡眠不足は薄毛に繋がってしまいます。
また、飲酒や喫煙の習慣は育毛に良くありません。
育毛のためにも、健康に悪い生活習慣を直すようにしてみてはいかがですか。
以上、当てはまることがあれば、つむじから薄毛が始まってしまっているかもしれません。
そんな時の対策を、次の項でご説明していきます。
原因から断つ!つむじが薄く見えるのを直す方法
もし、つむじから薄毛が始まっている可能性があるときには、どのような対策をすればいいのでしょうか。
こちらでは、薄毛の進行を食い止める方法をご紹介していきます。
●十分な睡眠をとる
「成長ホルモン」という言葉を聞いたことがありますか?
「夜更かしする子供は身長が伸びない」という言葉は、子供に注意をする時に使うかもしれませんが、実は育毛にも関係するものなのです。
成長ホルモンは名前の通りに成長をつかさどるホルモンで、睡眠をとっている間、夜の10時から深夜2時の間に分泌されると言われています。
この時間帯に飲み会や残業をしていると、成長ホルモンの分泌量が減ってしまい、抜け毛の原因となりえます。
薄毛が気になる場合は、なるべく早く帰宅して、十分な睡眠をとるようにしましょう。
●タバコやお酒を控える
薄毛の原因の中で、タバコは特に注意が必要と言われています。
タバコには血管を収縮させる働きがあるため、頭皮の毛細血管が血行不良を起こして、毛根への栄養供給が十分に行われなくなってしまいます。
同様に、アルコールも控えた方がよいでしょう。
アルコールを摂取すると、体内で無害な物質に分解するためにアミノ酸が必要になるのですが、育毛に必要なアミノ酸までもがアルコール分解に使われてしまい、新しい毛を作ることができなくなってしまいます。
どちらも、くせになってしまうと簡単にやめることはできないかもしれませんが、育毛のために徐々に量を減らしていきましょう。
●頭皮マッサージをする
薄毛を防ぐには、頭皮の血行を良くすることで、栄養が髪に届きやすくすることが大切です。
ただし、マッサージといっても、強く力を入れ過ぎると逆効果になってしまいますから、もし間違ったマッサージをしていた場合は直すようにしましょう。
指の腹の部分を使って、優しくもみほぐすようにマッサージしましょう。
また、育毛剤などで外側から髪や頭皮に直接栄養を与えるのも、薄毛の予防に効果があります。
自分に合ったつむじ割れの対策を身につけよう
つむじ割れの原因と直し方に加えて、つむじ割れかと思ったら薄毛が進行していた場合の対策もご紹介してきました。
つむじの位置や、髪質など、人によって千差万別ですから、悩みも人それぞれでしょう。
しかし、基本的な髪のセット方法を知っていれば、応用が利きます。
今回ご紹介したつむじ割れの直し方を参考にして、自分の髪とうまく付き合っていけるように、セットの練習をしてみてくださいね。