仕事でパソコンなどのデスクワークが多いと、目や首が痛くなりますよね。
そのようなとき、側頭部や後頭部をグリグリと頭皮マッサージしたりしませんか?
気持ち良いと感じる方もいれば、「痛い」と感じる方もいるでしょう。
側頭部をマッサージしたときの効果を、ここでお話していきます。
なぜ痛い?側頭部のしくみを知ろう!
まずは、側頭部について知っていきましょう。
側頭部は、耳の上の頭の部分のことをいいます。
側頭部に手を当ててみて、口を大きく開けたり閉じたりすると、側頭部の一部が盛り上がりませんか?
その盛り上がった部分を「側頭筋」といい、側頭部にある筋肉のことで、下あごを上げて口を閉じるときに使われます。
よく硬いせんべいなどを食べていると、次第に「こめかみ付近が痛い」と感じますよね。
その痛みは、噛むときに酷使しすぎた側頭筋の疲労なのです。
また、この筋肉は食事以外でもスポーツでも使われますし、PC使用後の眼の疲れからも、この筋肉がこってきます。
さらに、寝ているときでも歯ぎしりなどをすると、この側頭筋が酷使されます。
意外とこの側頭部には、側頭筋の他にも重要な筋肉がたくさんつまっているのです。
ですから、側頭部にコリを作らぬよう定期的にマッサージをしてあげると良いでしょう。
側頭部をマッサージしたときの効果は?
ここでは、実際に側頭部をマッサージをすると、どのような効果が期待できるのかを、体調面と美容面に分けてお話ししていきます。
まずは、体調面からです。
側頭部をマッサージしていくと、側頭筋のコリをゆるめることができます。
そうすると、眼の疲れからくる筋肉のコリもゆるまっていき、眼も回復していきます。
それと同時に、肩コリも緩和されるので、頭痛の解消にもつながります。
つぎに、美容面です。
側頭筋のコリをなくしていくと、顔全体が引き上げられ、リフトアップの効果が期待できます。
男性でもストレスや加齢などから、顔がどんどんたるんできます。
気を抜いてしまうと、ブルドックのような顔になってしまうかもしれません。
さらに、男性の顔がたるんでしまうと若々しさを失うだけでなく、不健康な印象も与えてしまい、仕事にも悪い影響を与えかねないのです。
ですから、女性だけの問題と思わず、男性も気にすべき部分なのです。
また、側頭部をマッサージすることで、血液やリンパも流れやすくなってきます。
それにより、顔色が良くなりむくみの改善にもつながります。
血液やリンパの流れが良くないと、マッサージしたときに「痛い」と感じるかもしれません。
しかし、それは血行などが良くない証ですので、軽い力でほぐしてあげてくださいね。
側頭部をマッサージすると育毛にも効果が?
先ほど、側頭部をマッサージしたときの効果についてお話ししてきましたが、他にも意外な部分に効果が期待できるのです。
個人差がありますが、なんと育毛にも効果があるようなのです。
多くの情報では、側頭部を頭皮マッサージしても、髪の毛にあまり関係ないといわれています。
しかし、人によっては、前頭部よりも側頭部をマッサージした方が育毛の効果がでるようです。
そもそも頭皮マッサージは、頭皮の血行を良くするために行うものですから、側頭部だけコリ固まってたら効果は得られませんよね。
さらに、側頭部であっても頭皮が硬い状態であれば、その部分が抜け毛・薄毛になる危険性もあります。
もし、今まで前頭部を頭皮マッサージしてきたけど効果が感じられない方は、試しに側頭部をマッサージしてみてはいかがでしょう。
側頭部にコリがあれば、はじめは痛いかもしれません。
もちろん、一度やるだけでは効果はでませんので、毎日繰り返し行うことが大切です。
やらないよりはやった方が良いと思いますので、薄毛に悩んでいる方はぜひ試してみてください。
身体が悲鳴を!側頭部を押すと痛い場合①
頭皮をマッサージしているとき、側頭部を押すと「痛い」と感じる方もいるかと思います。
痛いときは、側頭部がコリ固まっている可能性が高く、身体のどこかが悲鳴を上げているかもしれません。
側頭部を押すと痛い場合、どのような異変が身体の中で生じているかをご説明していきます。
まず1つ目は、先ほどのお話しにもでましたが「眼精疲労」です。
側頭部にある筋肉が眼精疲労からも影響を受けやすく、PCやスマホなどを長い時間操作していると、この部分がコリやすくなってしまうのです。
コリができてくると、側頭部の頭皮の血行が悪くなっていき、マッサージすると痛く感じてしまうのです。
ですから、側頭部を押して痛く感じた方で、普段PCやスマホを長い時間操作していたら、眼精疲労がまず考えられます。
PCやスマホを使用した後に、眼のストレッチをしたりホットアイマスクをつけるなどして、眼に疲れを残さないようにしましょうね。
身体が悲鳴を!側頭部を押すと痛い場合②
側頭部をマッサージして痛いと感じた方で、眼精疲労の他にも、身体が悲鳴を上げている場合もあります。
2つ目に考えられるのは、「筋収縮性頭痛」という頭痛です。
これは、筋の収縮が原因で起こる頭痛で、側頭筋が原因筋の1つとされています。
「お椀をかぶったような痛み」や「ハチマキをきつく締められたような痛み」といったような痛みを頭で感じた場合、この頭痛が考えられます。
主に肩コリに付随することが多く、1日中前かがみのような姿勢でい続けると、肩~首の筋がこってきます。
その緊張状態が長く続くと、側頭筋もこってしまい、頭痛につながってしまうのです。
さらに、ストレスがたまってしまうと、奥歯を噛み締めてしまう方もいますよね。
その場合、側頭筋を強く緊張させてしまうため、なおさら頭痛になりやすい状態をつくってしまいます。
肩や首を回すことを習慣化すれば、筋の収縮は抑えられます。
しかし、ストレスで噛み締めるのは、精神的な緊張も取らなくてはなりません。
意識的にブレイクタイムを作り、リラックスすることが1番の予防です。
長い時間PCとにらめっこするのは、意識して避けましょう。
マッサージ+トレーニングで側頭筋を鍛えよう!
先ほどの2つの症状がでないよう、毎日のマッサージなどのケアが大切です。
しかし、時間のかかるものですと、長続きさせることは難しいですよね。
そこで最後に、側頭部のコリを解消するためのマッサージのしかたと、側頭筋を鍛えるトレーニング方法をご紹介します。
どちらも1分程度でできますので、仕事の合間にもオススメです。
それではまず、マッサージのしかたからご紹介します。
側頭筋をほぐすために、耳を使ってマッサージを行います。
①耳全体を手でつかむ
②時計回り・反時計回りにそれぞれゆっくり耳を回す
この動作を繰り返すだけです。
耳の下には顔のリンパの出口もありますので、耳をほぐすことで顔全体のリンパをほぐすことができるのです。
また、耳は側頭筋ともつながっていますので、顔だけでなく側頭部全体もほぐせます。
つぎに、側頭筋のトレーニング方法です。
①顔を少し上向きにし、力いっぱい歯を噛み締める
②噛み締めた状態を5秒間続けたら、その後5秒間ゆっくりと口を開けてリラックスする
これを3~5回繰り返しましょう。
はじめのうちは、側頭部は張って疲れてしまい「痛い」と感じてしまうかもしれません。
少しずつでかまいませんので、継続して行うようにしましょう。
側頭部を健康に保とう!
側頭部をマッサージしたときの効果についてお話してきましたが、いかがでしたか?
側頭部がこった状態でいると、眼などの影響から顔のたるみだけでなく、肩コリ、抜け毛、薄毛にまでつながってしまいます。
男性も女性と同じように、毎日のケアが大切なのです。
ご紹介したように、簡単に側頭部のマッサージもできますので、ぜひ側頭部を健康に保ち、若々しさもキープしてくださいね。