頭皮にも筋肉が!?鍛える習慣を身につけて薄毛を予防しよう

頭皮にも筋肉があることを、知っていますか?

実は頭皮にも筋肉があり、この筋肉が弱いと、多くの男性の悩みでもある「抜け毛・薄毛」につながるのです。

「頭皮の筋肉なんて、鍛えることができるのか?」と、疑問に思う方もいますよね。

そこでここでは、頭皮に隠された筋肉についてと、その鍛え方についてお話していきます。

仕事の合間にもできるので、ぜひ試してみてくださいね。

頭皮に筋肉があるの?

まずはじめに、頭皮の筋肉のことをお話していきますね。

頭皮の筋肉は、大きく3つに分かれています。

【前頭筋】

前頭筋は、前髪の生え際からおでこ、おでこからまゆ毛を覆っている筋肉です。

PCなどで眼を酷使していると、この筋肉がコリやすいです。

【側頭筋】

側頭筋は、側頭部からあごの骨をつないでいる筋肉です。

歯を食いしばることが多いと、この筋肉がコリやすいです。

【後頭筋】

後頭筋は、頭蓋骨と首の骨をつないでいる筋肉です。

重い頭を支えている筋肉ですので、他の筋肉よりもとてもコリやすい部分です。

また、デスクワークのように長時間同じ姿勢でいると、コリ固まってしまいます。

この3つの筋肉のうち、髪の毛に関係している筋肉が「前頭筋」と「後頭筋」です。

腕やお腹などと同じように、この2つの筋肉も鍛えることができ、さらに育毛効果も期待できます。

ぜひ、頭皮の筋肉を鍛えて、育毛の習慣を身に付けましょう。

ハゲやすい?頭皮の筋肉が衰えたらどうなるの?

先ほど、髪の毛に関係している頭皮の筋肉は、「前頭筋」と「後頭筋」とお話しましたね。

髪の毛に関係していることから、どちらも衰えてしまうと、抜け毛や薄毛になってしまいます。

なぜ、これらの筋肉が衰えると抜け毛・薄毛になってしまうかを、ここでお話していきます。

よく、「頭皮が硬い人はハゲやすい」といわれています。

その理由の1つとして考えられることが、「前頭筋の衰え」です。

まず、前頭筋が衰えると、おでこの皮膚を支えることが難しくなります。

これが顔のシワやたるみの原因です。

そして、顔やおでこがたるむことにより、頭皮も引っ張られます。

引っ張られ続けることで、頭皮がどんどん硬くなっていきます。

この一連の流れにより、血行が悪くなり抜け毛・薄毛が増え、ハゲになってしまうのです。

また、後頭筋の筋力が弱くなっても筋肉が垂れ下がってしまい、頭皮が引っ張られてしまう原因となります。

ですから、これら2つの筋肉が衰えてしまうと、ハゲにつながってしまうのです。

それを防ぐためにも、頭皮の筋肉を鍛えることが本当に大切なのです。

次から、鍛える方法をご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

頭皮の筋肉をより効果的に鍛えるために!帽状腱膜を知ろう!

ここから、頭皮の筋肉を鍛える方法をご紹介していきます。

その前に、頭皮の筋肉を鍛えるうえで、重要な膜と筋肉ありますので、そのお話を先にしますね。

ここでは、まず膜についてお話します。

先ほどお話したように、髪の毛に関係しているものが、「前頭筋」と「後頭筋」です。

この2つをつなぐ結合組織の膜を、帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)といいます。

この膜は、顔・おでこ・髪の毛の生え際部分の前頭筋を引き上げています。

また、この膜の働きを支えているのが、後頭筋なのです。

後頭筋は、前頭筋を動かす手伝いをする帽状腱膜が、引っ張ったり押したりする際に使われる筋肉です。

ですから、前頭筋から帽状腱膜、帽状腱膜から後頭筋というつながりを意識した流れで、頭皮の筋肉のトレーニングした方が効果的に鍛えられますよ。

頭皮の筋肉をより効果的に鍛えるために!僧帽筋を知ろう!

つぎに、頭皮の筋肉を鍛えるための、重要な筋肉についてお話します。

その筋肉は、「僧帽筋」といいます。

僧帽筋は頭皮の筋肉ではありませんが、顔と頭皮につながっている筋肉ですので、これも一緒に鍛えると、髪の毛にも効果が期待できます。

また、たるみがちな頭皮を引っ張ってくれるのも、僧帽筋の働きによってです。

ですから、この僧帽筋の衰えもなくすと、頭皮の筋肉を効果的に鍛えることができますよ。

「僧帽筋が衰えてるか分からない」という方もいますよね。

僧帽筋が衰えている方の特徴の多くは、姿勢が悪いということです。

姿勢が悪いと思っている方は、僧帽筋が衰え始めている可能性があります。

頭皮の筋肉を鍛える前に、まずは、僧帽筋から鍛えましょう。

鍛え方は簡単です。

日ごろから背筋をピンと張り、僧帽筋を緊張させることです。

忘れていたら、また思い出した際に緊張させます。

これを繰り返し行うことで習慣化されていき、どんどん鍛えられるのです。

これを行う際のポイントは、全部で3つあります。

・両肩の先を後ろへグッと引くこと
・頭は天井から吊らされているイメージで
・お腹の中身は肺の方へ引き上げるような感覚で

立っていても座っていてもできるものですので、すぐにでも始めてみてくださいね。

帽状腱膜と僧帽筋を活かして!頭皮の筋肉を鍛えよう!

それでは、ここからいよいよ頭皮の筋肉を鍛える方法をご紹介していきます。

先ほどの僧帽筋のトレーニングと一緒に行うと、より効果的に鍛えられますので、ぜひ試してみてください。

頭皮のトレーニング方法は、次のとおりです。

【1】目線はまっすぐにしたまま、まゆ毛を額の方にグっと寄せます
※おでこにシワを寄せるイメージで行いましょう。

【2】そのまま寄せた状態で、5秒程度キープします

【3】ゆっくり丁寧に、目・まゆ・額を最初の状態に戻していきます

【4】一度軽く目を閉じてから、自然の表情に戻します

これを最低5回繰り返し行います。

徐々に回数を増やしていきましょう。

慣れてくると、後頭筋が動きだし、そこに効いているといった感覚が、だんだん分かってきます。

もっと続けていくと、頭皮が柔らかくなったことに気づき始め、さらに抜け毛などが少なくなったことにも実感するようになるでしょう。

手も道具も使わずにできますので、仕事の合間やテレビを観ながらなど、「ながらトレーニング」で行ってみてはいかがでしょう。

よりボリュームを出すために!髪の毛の筋肉を鍛える方法!

先ほどまでは、抜け毛・薄毛を予防するための鍛え方についてお話してきました。

しかし、すでにもう薄毛に悩んでいる方もいるかと思います。

ここからは、薄くなってしまった髪の毛にボリュームを出すための方法をご紹介します。

それは、「立毛筋」を鍛えることです。

立毛筋は頭皮ではなく、髪の毛根部にある小さな筋肉のことをいいます。

例えば、急に寒くなって鳥肌が立った時に、体毛がピッと立ち上がりますよね。

これは、立毛筋が収縮したことによって、体毛が垂直方向に立ち上がるのです。

この立毛筋の「収縮して毛を垂直に立ち上がらせる」という働きを、髪の毛の立毛筋でしやすくさせると、髪の根元が垂直に立ち、ボリュームが出しやすくなります。

そのために、髪の毛の立毛筋を鍛える必要があるのです。

しかし、立毛筋を鍛えるといっても、筋トレのように自分の意思で動かせる筋肉ではありません。

なぜなら、立毛筋は交感神経によってコントロールされているからです。

そのため、1番効果的な立毛筋のトレーニングは、交感神経をうまく刺激させることです。

「朝は太陽の光をしっかりと浴びて活動的に過ごし、夜はリラックスしてしっかり寝る」といった、メリハリを与えることが、立毛筋を鍛える1番の方法です。

仕事などで時間的に厳しい方にも、強引ではありますが、立毛筋を鍛える方法があります。

【1】たるんで元気がないと感じる部分の髪を分けて取ります

【2】生えている方向と逆の方向へ引っ張り、立毛筋を刺激します

【3】引っ張る際、しっかりと負荷をかけて10回×3セット行います

このトレーニングでも鍛えることができます。

頭皮のトレーニングと合わせて行ってみてください。

頭皮の筋トレで育毛しよう!

頭皮のトレーニング方法をご紹介してきましたが、何より大切なことは「継続」です。

人によっては、なかなか効果が出にくいこともあります。

しかし、諦めずに行うことが、頭皮を柔らかくするための1番重要なことです。

まずは継続して行い、抜け毛や薄毛を予防しましょうね。