頭頂部の頭皮のベタベタ対処法!急に悪化させないためには?

シャンプーの前に何気なく髪に触れた時、または朝のスタイリングの時に頭頂部に、今まではなかったのに急に何ともいえないベタベタした感触を感じたことはありませんか。

この不快な感触がただの不快感だけならいいのですが、放っておくと頭皮トラブルの原因になってしまうこともあるのです。

このベタベタを解消するためには、原因を知り、正しいヘアケアを行うことが大切です。

まずは髪の毛や頭皮がベタつく原因から見ていきましょう。

頭頂部の急なベタベタ…放置すると炎症をおこす!?

頭頂部をはじめ頭皮のベタつきを放っておくと、様々な頭皮トラブルに繋がってしまいます。

以下に一例を挙げてみます。

・かゆみ…頭皮の乾燥、もしくは大量の皮脂によって繁殖した雑菌が原因となり起こる症状です。

・臭い…過剰に分泌された皮脂や洗い残しのワックス、トリートメントなどが毛穴に詰まり引き起こされます。

・フケ…皮脂が増えることで頭皮に炎症が起き発生します。

これらの症状を放置しておくと、髪の毛がベタベタするだけでなく、皮膚炎に繋がってしまうこともあります。

また、頭皮のトラブルにより毛根がダメージを受けて毛髪が痩せて細くなったり抜け毛の原因になってしまうことも考えられます。

頭皮トラブルを見つけたら、症状を悪化させないためにも早急に対処しなければなりません。

急にベタベタする頭皮や髪の毛の原因①ストレス、食事編

頭頂部に限らず、急に髪の毛や頭皮がベタベタと脂っぽくなってしまうのには、以下の通り大きく4つの原因があります。

・ストレス
・偏った食事
・正しく頭皮ケアが行われていない
・スタイリング剤などの洗い残し

4つの項目のうちまず「ストレス」「偏った食事」についてご説明します。

●ストレス

ストレスは、目に見えないものですが、人は強いストレスを感じると体内のホルモンバランスが崩れテストステロンという男性ホルモンの分泌が減ってしまうことがあります。

この男性ホルモンの分泌が減ると、体内の男性ホルモンのバランスを保つためにジヒドロテストステロンという、より強力なホルモン物質が生成されます。

このホルモンには皮脂を分泌する作用があるので、強いストレスを受け続けると、ジヒドロテストステロンの作用で皮脂がどんどん生成され頭皮がベタベタしてくるのです。

本来、皮脂は頭部を外的刺激から守るためのものですが、過剰に分泌されると頭皮トラブルにもつながるので注意が必要です。

●偏った食事

野菜を摂らず肉ばかり食べていたり、インスタントやジャンクフードばかりの食生活は皮脂の過剰分泌の原因となります。

脂っこいものや甘いものは皮脂の材料となります。

また、野菜を摂らずにいると皮脂の分泌を抑制するビタミンが不足し、結果的に皮脂の過剰分泌につながってしまいます。

急にベタベタする頭皮や髪の毛の原因②ヘアケア編

引き続き、ベタつく頭皮・髪の毛の原因についてご説明します。

●正しく頭皮ケアが行われていない

髪の毛を健康的に保つには頭皮ケアが欠かせませんが、正しくケアできていないと髪の毛や頭皮がベタベタする原因になります。

例えば、肌のタイプが脂性肌なのに洗髪で皮脂をしっかり落とせていないと、余分な皮脂でベタベタした頭皮になります。

一方で、乾燥肌なのに必要な皮脂まで洗い落としてしまうと、頭皮を守るために皮脂が過剰に分泌されてしまうこともあります。

●スタイリング剤などの洗い残し

頭髪を整えるヘアワックスなどのスタイリング剤や、リンス・トリートメントは、髪の毛に気を遣う男性なら誰でも使っていますよね。

しかし、スタイリング剤やヘアケア用品の成分は、油が多くを占めています。

どちらも頭頂部に限らず髪の毛全体になじませるものですから、この油分が洗い落とせていないと毛穴が詰まり頭皮のトラブルを引き起こすことがあります。

洗髪が面倒で適当にしてしまうと洗い残しが蓄積されて、「急に髪や頭皮がベタついた!」なんてことになりかねません。

普段から頭皮まできちんと洗い流すようにしましょう。

ストレスを解消して頭頂部や髪の毛のベタベタを防ぐ!

起こってしまった頭皮トラブルへの対処も大切ですが、髪の毛や頭頂部のベタベタの大元となる頭皮の状態をよくする方法もきちんと知っておきましょう。

まず、日ごろからストレスを溜めないことです。

しかし、仕事などでどうしてもストレスやイライラは蓄積されてしまうもの。

それらを発散させるために、定期的に解消できる場所や時間作りをしましょう。

一般的には適度な運動をすることがよいとされています。

わざわざ運動の機会をつくるのが難しい方は、通勤時間や仕事中の身のこなしから入ってみるのはどうでしょう。

例えばエレベーターではなく階段を使う、一駅歩いてみるなどです。

大きく目標を作るとつらくなってしまいますから、小さなことからこなしていきましょう。

そしてなにより、バランスの取れた食事を心がけましょう。

最初にもお話ししましたが、頭皮トラブルには脂っこいもの、甘いものの食べすぎはNGです。

ビタミンを含む野菜を摂ることを心がけ、栄養バランスの良い食生活を目指しましょう。

頭皮トラブルは急に起こることはあっても、治っていくのはこのような毎日の積み重ねによるものです。

焦らずに対処していきましょう。

頭頂部から毛先まで!正しい洗髪でベタベタ皮脂を洗い流す

急に起こる髪や頭皮のベタベタ、もしくは乾燥といった頭皮トラブルには正しい洗髪を行うことも大切です。

こちらでご紹介する洗髪の方法を取り入れて皮脂や汚れをしっかりと洗浄し、トラブルのない頭皮を保ちましょう。

【頭皮トラブルを防ぐ洗髪方法】

①髪を濡らす前にブラッシングする

ブラッシングをしておくことで、髪の毛に付いた汚れを落とすことができます。

また、濡らしたときに髪が絡まってしまうのを防ぐことにも繋がります。

②ぬるま湯で素洗いする

シャンプーをつける前によく素洗いをしておくと、髪の毛に付いたほこりや汚れをほとんど落とすことができます。

③シャンプーをしっかり泡立てる

シャンプーを頭皮に直接つけると毛穴につまってしまうので、まず髪の毛につけてよく泡立ててから頭皮を洗うようにします。

④頭皮は指の腹でマッサージをするように洗う

指の腹をつかってマッサージするように洗うことで毛穴汚れをしっかり洗浄できます。

頭頂部など、洗い残してしまうことのないように丁寧に頭全体をよく洗います。

⑤しっかりすすぐ

丁寧に洗った頭皮もすすぎ残しがあったのでは本末転倒です。

しっかり流してシャンプーのすすぎ残しがないようにしましょう。

急に起こる頭皮のベタベタ…睡眠を見直して改善しよう!

頭皮トラブルの原因や対処について見てきましたが、最後に頭皮の状態を正常に整える睡眠についてお話しておきます。

睡眠と頭皮には、深い関係があるといわれています。

睡眠中には多くの成長ホルモンが分泌され、新しい皮膚細胞が生まれます。

その皮膚細胞には頭皮の細胞も含まれていますので、健康な頭皮は睡眠中につくられるということになります。

しかし、眠りが浅かったり十分な睡眠時間が取れなかったりと質の悪い睡眠を続けていると、頭皮に古い角質が溜まっていきます。

それが、頭頂部の抜け毛や頭皮がベタベタするなどといった、頭皮トラブルの原因になります。

放っておくと、ある日急に悪化したり重度な皮膚炎に繋がってしまうこともあります。

顔の肌のゴールデンタイムは夜10時から明朝2時までと言われていますが、皮膚がつながっている頭皮にも同じことが言えます。

睡眠時間は最低でも6時間以上とりましょう。

ゴールデンタイムのあいだに当たるようにできれば、頭皮にとってさらに良い睡眠がとれるはずです。

質の良い睡眠を心がけ、頭皮を健康に保ちましょう。

正しくケアしてベタベタ頭皮を改善しよう

髪のベタベタや臭いなどの頭皮トラブルは深刻な悩みですが、日々のケアや正しい洗髪で改善することができます。

また食生活や睡眠にも気遣うことができれば、より健康的な頭皮を維持することにもつながります。

こちらでご紹介した改善方法は特別なものを用意することなく、今日から始められることばかりです。

ぜひ実践してみてください。