五分刈りのような短いヘアスタイルの場合必要ないかもしれませんが、髪にある程度の長さがあるなら、カツラを被る前にネットで髪の毛を抑えることが必要になってきます。
そこで今回は、カツラ自体とは違ってあまり取り上げられないネットについて、タイプや上手な使い方をご説明します。
髪の毛を抑えるカツラ用ネットってどんなもの?
カツラ・ウィッグを被る前に、髪の毛を形よく抑えるためのネットですが、見たことが無いという方もいらっしゃるかもしれませんね。
基本的には、網目状のよく伸びる、頭の形に合った帽子と考えて頂いて間違いないでしょう。
半円状の、網タイツのようなイメージです。
その形や構造はメーカーによって違いますので使い方もさまざまですが、そんなに難しくはありませんし、きちんとしたメーカーなら付属する取扱説明書に使い方が書いてあります。
ただし近頃は、インターネット通販やスマートフォンアプリでアイテムのみを入手される場合も増えてきていると思いますから、いざ現物を目の前にして使い方で悩むこともあることでしょう。
ネットのタイプは、大きく分けて2つです。
●筒型タイプ
最も一般的に使用されているタイプです。
伸縮性を利用して頭の形に合わせます。
●帽子型タイプ
もともと帽子の形をしているタイプで、筒形とは使い方が少し異なります。
髪の毛をコンパクトに!ネットの使い方
先ほど、ネットの2つのタイプについてご紹介しましたので、それぞれの使い方をご説明していきましょう。
●筒形
・まず、ネットを首まで深々と被ります。
・髪の毛が頭のてっぺんに集まるようにして、前髪がネットの中に入るぎりぎりの位置までネットを上げていきます。
ネットから髪の毛がはみ出さないように、襟足もしっかりとしまいましょう。
・頭のてっぺんでネットをたたみます。
・ピンなどを使って、ネットを固定して完了です。
●帽子型
・あらかじめ髪の毛にスプレーやワックスをつけて、クセが付きやすいようにしておきます。
・髪を頭のてっぺんに流すようにまとめます。
・まとめた髪の上からネットを浅めに付けます
☆どちらの型でも、ロングヘアの場合は、被り方に工夫が必要です。
髪を縛ってまとめるのではなく、左右に分けてツインテールのイメージで三つ編みをしていき、頭のてっぺんで三つ編みを交差させてピンなどでとめると良いでしょう。
ネットを正しくつけることで、カツラがズレにくくなる効果も期待できますよ。
カツラ用ネットも千差万別!それぞれ使い方もちがいます
カツラやウィッグもそうですが、ネットの品質も商品によって異なります。
例として、有名メーカーのネットには髪の毛をしまうだけではなく、顔のリフトアップ効果がある製品もあります。
これはどういうことかというと、ネットの素材を場所によって変えているのです。
頭のてっぺんに近い箇所は普通のネット素材ですが、耳に近づくにつれて締め付けの強いパワーネットを使い、また、調整のためのアジャスターやテープにもこだわって作られています。
そのため、ネットを装着すると顔の皮膚が頭頂部に引き上げられるようになり、シワやたるみが幾分かきれいになるのです。
女性の方はもちろん、男性の方も若々しいイメージになるので嬉しいですよね。
また、こうしたネットは緩んだりズレたりもしにくいため、カツラのバレにくさにもつながります。
有名メーカーのHPをのぞいてみると、ネットの使い方を画像付きで説明しているところもありますので、よくわからない方は参考にしてみてください。
ネットは100均にもある!しかし頭に合わない場合も…
カツラのネットの品質は商品によって異なるということをお伝えしましたが、100均ショップでもネットを購入することができます。
一見ちゃんとした網目状になっていて、しかも手軽に安く手に入るので、問題なく使うことができるのならとても助かりますよね。
しかし、有名メーカーの商品のようにアジャスターやテープ、ピンなどがついている商品を筆者は見たことがありませんから、値段相応と言えるでしょう。
ただ、ショートヘアの方であれば「髪の毛をしまう」という目的は果たすことができます。
また、ネット一つでは不安な方が重ね被りする際に、サポートで使う一枚としてももってこいです。
有名メーカーのネットや医療用のネットを重ね被りしようとするとお値段が嵩みますから、使いどころを選べばコスパも良いので、便利に使うことができるでしょう。
しかし、もしネットが頭のサイズや形に合わなかった場合は、頭痛や肩こりの原因になってしまうこともあります。
もったいないからといってそのまま使い続けると、慢性的に頭痛が起きるようになるかもしれませんから、合わない場合は使用し続けるのはやめましょう。
もし、どうしてもそのまま使い続けたいのなら、ネットを洗って、よく伸ばして柔らかくするなど、使い方に工夫をするのがおすすめです。
ネットの代用品になるアイテムで髪の毛をまとめよう
髪の毛をコンパクトにまとめるネットの使い方についてご説明していますが、もし手元にネットがない場合に代用品として使えるアイテムがありますので、ここでご紹介します。
〇水泳帽
一時的に代用品として使えるのは水泳帽です。
きっちりと髪の毛をしまうことができますし、色合いが地味なものであれば透けにくく、目立ちにくいようです。
ネットは急に破れたり、どこかに失くしてしまうこともありますので、そんな時の非常手段として一枚手元にあると便利です。
ただ、蒸れますし、ずっと被っているとキツくて痛くなるかもしれませんので、長時間被り続けるのはNGです。
〇ストッキング
タイツでも大丈夫ですが、切ってネットの代わりにすることができます。
両足の付け根の部分を切り、太もも辺りを筒状にして使うのです。
もちろん、髪の毛がある程度長い方は、その後ピンでとめていきます。
伝染したり破れたりする可能性が高いので慎重に付ける必要がありますが、素材が薄く、カツラのネットに似た使用感ですから、水泳帽よりは楽でしょう。
使い方が分からないなら専門店で相談!
カツラやウィッグを初めて着用するときには、気恥ずかしかったり緊張するかもしれません。
しかし一度移行してしまえば、これまでしてきた薄毛対策や白髪染めなどのケアが不要になるため、頭皮や髪に優しいばかりか、経済的、時間的負荷も減らすことができて楽になりますよ。
もし、カツラやネットの使い方で不安な点がある場合は、動画を見てイメージしたり、美容院やクリニックで相談するのもいいでしょう。
特に最初は、誰かに客観的に見てもらう事が大切です。
見てもらいながら、違和感なくカツラやウィッグを着けられるようになりましょう。
また、昨今はコスプレをする方が多いため、巷には安くて自然に見えると謳い文句が付いた商品が出回っていますが、有名メーカーのカツラやウィッグの方が安心感があるでしょう。
もし、安いカツラをうっかり買ってしまったら、帽子と併用しておしゃれを楽しんでみるのはいかがでしょうか。
慣れれば使い方は難しくない!
カツラに使うネットのタイプや使い方、身近な代用品についてご紹介しました。
ネットを付けるのは、髪の毛が多かったり長かったりすると最初は手間取るかもしれません。
しかし、慣れれば簡単です。
毎日、着用する方は、ネットもいくつか常備して、定期的に洗ったり消臭スプレーをしたりしてお手入れすることを忘れないでくださいね。