ドライヤーには、温風と冷風の機能がついていますが、冷風は使わずに温風のみで乾かしている人は多いのではないでしょうか。
実は、この冷風機能を使って髪の毛を乾かすと、様々なよい効果があることが分かっています。
ここでは、その効果と冷風と温風の使い方について解説していきます。
ドライヤーの温風機能と冷風機能
今のドライヤーには、温風と冷風が当たり前のように機能として標準されています。
温風は、短時間で髪の毛を乾かすことができる効果があることは、誰もがご存知だとは思います。
また、熱を加えられることで、髪の毛をセットするのにも向いています。
反対に冷風の効果はどういったものがあるのでしょうか。
まず、冷風は温風と比べると冷たい風を出すことが特徴です。
そのため、髪の毛に長時間ドライヤーをあてたとしても、傷みにくいというメリットがあります。
ただし、お風呂上り直後などの髪の毛が濡れている状態で、冷風のみで乾かそうとするとなかなか乾かすことができず、時間ばかりがかかってしまいますので、ある程度乾いた髪の毛に使用するとよいでしょう。
実は、濡れた状態の髪の毛は、キューティクルが開いている状態です。
キューティクルが開いた状態ですと、髪同士の摩擦が起こりやすく、さらに髪の内部の水分や栄養分までも逃げてしまいます。
実は、仕上げに髪の毛を冷風にあてると、キューティクルを閉じる効果があります。
では、キューティクルが閉じることで、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ドライヤーの仕上げに冷風で乾かすことの効果
ここでは、髪の毛に冷風をあてるメリットについて、詳しくご紹介していきましょう。
●髪の毛に潤いとツヤを持たせる
仕上げにドライヤーの冷風機能を使うことで、開いたキューティクルを閉じて固めるので、髪の毛の水分や栄養分を閉じ込めることができます。
そのため、髪の毛が潤い、ツヤを持たせます。
●髪の毛のボリュームを抑える
髪の毛に潤いがあるということは、髪の毛のボリュームを抑えるのにも効果的です。
髪の毛が広がりやすい、梅雨時期にも冷風をあてることで広がりを抑えることができます。
さらにボリュームを抑えたい方は、スタイリング剤を使用するとより抑えることができます。
●髪の毛の指どおりがよくなる
髪の毛を冷風にあて、キューティクルが閉じると髪の毛の表面は整い、滑らかになります。
サラサラの髪の毛は当然絡まりにくく、指どおりもよくなります。
●癖がつきにくくなる
髪の毛は冷風をあてることで、形状を維持することができます。
冷風をあてると、きれいな状態で髪の毛が固定されるため、癖がつきにくくなります。
癖だけでなく、寝癖にも効果ありです。
●セットが長持ちする
髪の毛を乾かすとき、冷やすことで形状が維持されます。
そのため、セットなどで仕上げに冷風をあてると、セットが固定され崩れにくくなる効果もあります。
髪の毛を乾かす前に!しっかりとタオルドライする
ドライヤーの冷風には、このように様々なメリットがあることがお分かりになりましたでしょうか。
ドライヤーをする際、皆さんタオルドライをすると思いますが、しっかりとタオルドライできている方は少ないように感じます。
タオルドライがしっかりとできていないと、ドライヤーで髪の毛を乾かす時間が長くなりますので、髪や頭皮に熱のダメージを与えてしまうことになります。
そのため、髪の毛を乾かす前には必ずタオルドライを行っていきましょう。
タオルドライをする方法としては、髪の毛をタオルで挟み、叩くように水分を吸い取っていきます。
タオルに水分を吸収させる、というイメージでOKです。
誤った方法で多いのが、タオルでゴシゴシと擦るように拭くというものですが、これでは髪の毛のキューティクルを剥がしたり、頭皮を痛める原因になります。
タオルドライは、あくまでも髪の毛や頭皮に刺激を与えないように優しく拭き取るのが正解です。
また、目安としては、髪の毛に水がしたたり落ちない程度に乾いた状態です。
ドライヤーをする前に、髪の毛を保護するトリートメントなどをつけるとさらによいでしょう。
髪の毛全体をしっかりとタオルドライができたら、洗い流さないトリートメントやオイルを使用して、ドライヤーの熱から髪の毛や頭皮を保護しましょう。
この一手間が、ツヤのある健康的な髪の毛に仕上げるポイントになるのです。
ドライヤーの温風・冷風を使って乾かす方法
ドライヤー前のタオルドライや、トリートメントをつけたら、髪の毛を乾かしていきます。
濡れた髪の毛を乾かすには、基本的に最初は温風を使います。
また、短時間で乾かせるように、強風で一気に乾かしましょう。
その際の注意点として、温風を長時間髪の毛にあててしまうと、髪の毛を傷めてしまう原因になります。
また、早く乾かしたいからといって、ドライヤーを髪の毛に近づけすぎてしまったり、同じ箇所をあて続けてしまうと、頭皮が乾燥したり、髪の毛が傷む原因にもなります。
ドライヤーで乾かすときは、髪の毛から20センチ程度離して乾かしてください。
特に髪の毛の量が多い人や、長い人はどうしても温風を長くあててしまう傾向にあるので注意しましょう。
また、髪の毛は、全て乾かさなくても大丈夫です。
8割程度乾いてきたら、冷風を使って仕上げていくのが基本となります。
こうすることで髪の毛にツヤを与え、きれいな髪の毛をキープすることができます。
ドライヤーで乾かす順序がカギ!
ドライヤーで髪の毛を乾かす際、どこから乾かすか気にかけたことがありますか?
実は、髪の毛には乾かす順序があります。
まず、髪の毛を乾かすときの基本として、温風を使い前髪そして根元から乾かしましょう。
前髪はヘアスタイルの中でも、最も重要な部分でもあります。
前髪を後回しにして他の部分を乾かしてしまうと、前髪に変な癖がついて乾いてしまうこともあります。
そのため、まずは前髪から乾かしていきましょう。
続いて、根元についてです。
毛先よりも根元から乾かすことで、キューティクルが整いツヤのある髪の毛になります。
さらに、ドライヤーの時間を短縮するメリットもあります。
順序としては、前髪の根元から全体の根元、そして毛先へとドライヤーをあてるとよいでしょう。
反対に毛先から根元に向かって乾かすと、キューティクルが開いた状態で乾いてしまうので、パサパサとツヤのない髪の毛になります、
そして、先ほどもお伝えしたように仕上げは必ず冷風を使っていきます。
冷風機能を使い始めたら、温風と同じようにドライヤーは必ず根元から毛先へあてましょう。
ドライヤーの冷風機能を使った活用方法
最後に、ドライヤーの冷風機能を上手く活用したセット方法をご紹介していきます。
寝癖を直す際など、髪の毛をセットするときにドライヤーを活用しているという人も多いでしょう。
実は、髪の毛の形状が固定されるのは、温めた髪の毛が冷めたときといわれています。
つまり、温風で形を作り、冷風で固定するといえば分かりやすいでしょうか。
例えば、髪の毛を立ち上げたいときは、根元に温風をあて、そのあとに冷風をあてていきます。
そうすることで、癖がつきやすくなる上、取れにくくなります。
また、髪の毛の量が多い方や癖が強い方は、髪の毛を押えながら温風をあてその後冷風をあてることで髪のボリュームや癖を抑える効果があります。
ドライヤーの冷風機能は、単純に髪の毛を乾かす際の仕上げだけでなく、髪のセットなどにも活用することができます。
もし、上手くセットができないという方であれば、ブラシつきドライヤーが便利です。
ブラシがついていることで、簡単にスタイリングを行うことができます。
温風と冷風を上手く使い分けて、ドライヤーをフル活用していきましょう。
ドライヤーの冷風機能を上手く使おう
ドライヤーに温風・冷風機能が標準されているのは、それぞれ大きな役割があるからなのですね。
髪の毛を乾かすときに、温風のみで乾かしていた、という方は多いと思いますが、これからは冷風機能も活用してみてはいかがでしょうか。
仕上げに冷風をあてることで、ツヤのある健康的な髪の毛にすることができますよ!