男性の悩みの種でもある髪の毛。
髪の毛の生えている場所によって、伸びる速さが遅くなってきたなと感じることありますか?
実は、髪の毛の伸びる速さの違いには、さまざまな要因があるのです。
ここでは、髪の毛の伸びる速さに違いが生じる要因と、髪の毛が伸びるのが遅い方に参考にしていただける、髪の毛にとっていい生活習慣についてもご紹介していきます。
髪の毛の伸びる速さの平均は?
髪の毛の伸びる速さを知る前に、まずは髪の毛の伸びる仕組みをご説明していきましょう。
頭皮の中には「毛球」という丸いものがあり、毛球の中には「毛母細胞」と「毛乳頭」というものが存在します。
それらの部分が血管から栄養を受け取り、髪の毛が伸びるという仕組みになっています。
しかし、髪の毛はずっと伸び続けるということではなく、ある程度の期間を過ぎると自然と頭から抜け落ちます。
これが、「毛周期(ヘアサイクル)」と呼ばれるものです。
髪の毛が伸びる仕組みがわかったところで、髪の毛の伸びる速さについてお話ししましょう。
結論から申し上げますと、髪の毛は平均で1日に0.3㎜~0.4㎜、1ヶ月で計算すると1㎝前後伸びるといわれています。
人それぞれの生活環境や遺伝、健康状態などによっても違いはもちろんあります。
また、髪の毛はいつまでも伸び続けるということはありません。
さきほどご説明したとおり、ある程度の期間が過ぎると抜け落ちるので、伸び続けるのは長くても7年ほどです。
特に、社会人の男性で髪の毛を伸ばし続けるということは状況的に難しく、やる人も少数でしょう。
しかし、個性的な髪型にしたいなどの理由から髪の毛を伸ばしっぱなしにしたとしても、最長で90㎝までしか伸びないということになります。
では次に、髪の毛は生えている場所によって伸びる速さに違いがあるのかについてお話ししていきましょう。
髪の毛は生えている場所によって伸びる速さは違う?
髪の毛全体の伸びる速さについてはおわかりいただけたと思います。
では、髪の毛の生えている場所によって、伸びる速さに違いはあるのでしょうか。
実は、生えている「場所」というよりは、髪の毛それぞれの「毛周期」で伸びる速さに違いがあるのです。
大人の髪の毛は、約10万本あるといわれています。
その10万本それぞれの毛周期は違うので、伸びる速さにも違いがあるということなのです。
また、男性ですと、加齢や男性ホルモンの影響を受けて毛周期が乱れることにより、髪の毛が伸びる「成長期」が短くなってしまうこともあります。
そうなると、その毛周期が乱れてしまったところは髪の毛が細くなったり、薄くなったりします。
さらに、髪の毛が細くなったり薄くなったりすることで、毛根を包んでいる「毛包」が小さくなってしまい、その結果、髪の毛が頭皮表面まで伸びにくくなってしまうということになります。
つまり、薄毛気味になっている方の髪の毛は伸びるのが遅いということになるのです。
場所は関係ない!髪の毛の伸びる速さが遅い要因
前項で、髪の毛の生えている場所によって伸びる速さに違いがあるのではなく、髪の毛それぞれの毛周期によるものだということがわかりました。
その中でも、薄毛気味の方は髪の毛の伸びる速さが遅い傾向にありますが、その他にも髪の毛の伸びる速さが遅い理由はあるのです。
●睡眠時間
「睡眠」は、疲れた体の回復だけでなく、髪の毛が伸びることにも大いに関係してきます。
睡眠時間をあまり取れていないことは、髪の毛が伸びるのが遅い原因となります。
●頭皮の血行
髪の毛が伸びるうえで重要な役割を担うのが「血液」です。
その血液のめぐりがよくないと、髪の毛が伸びるのが遅くなってしまうことにつながります。
●栄養バランス
髪の毛が伸びるためには、血液に運んでもらう「栄養」も重要なポイントです。
毎日の食生活が乱れていて栄養バランスがよくない食事を摂ってると、結果として髪の毛が伸びるのが遅くなってしまいます。
場所によって髪の毛の伸びる速さに違いを感じるのはなぜ?
さまざまな要因により異なる毛周期があることは前述の通りですが、前髪だけやたら伸びるのが速い、または遅いと感じたことはありませんか?
前髪の近くには「眉毛」や「目」などの長さの対象となるものがあるため、伸びるのが速い遅いと感じることがあるのかもしれません。
髪の毛が生えている「場所」によって伸びる速さに違いがあるように感じますが、そうではないのです。
また、男女間においても髪の毛が伸びる速さに違いがあります。
髪の毛は、女性ホルモンが多いほど速く成長するといわれているのはご存知ですよね。
ですから、女性ホルモンをより多く有している女性の方が髪の毛が伸びるのが速いといえます。
さらに、年齢によっても髪の毛の伸びる速さに違いが生じます。
年齢が増すことによって、髪の毛に届く栄養が減ってくるのです。
その結果、髪の毛の伸びる速さが遅くなってしまうということにつながります。
髪の毛を速く伸ばす方法①
髪の毛が伸びるのが遅い人からすると、髪の毛を速く伸ばすにはいったいどうしたらいいか知りたいものですよね。
髪の毛を速く伸ばすためには、前項でご説明した「髪の毛の伸びる速さが遅い要因」が大きくかかわってきます。
●睡眠時間をしっかり取る
睡眠が足りていないとストレスを抱えてしまう原因ともなり、そのストレスによって体全体の巡りが悪化し、髪の毛まで栄養が行かなくなってしまいます。
特に、午後10時~午前2時は「髪の毛の成長のゴールデンタイム」ともいわれています。
この時間に眠ると、成長ホルモンが活発に分泌されるので、髪の毛の成長にとって重要なポイントです。
男性は、毎日仕事などで忙しく、午後10時までに眠ることは難しいかもしれませんが、髪の毛のために、できるだけこの時間に眠るよう努力しましょう。
●頭皮の血行を促す
頭皮の血行を促すには、頭皮マッサージがオススメです。
頭皮マッサージすることで、血行がよくなります。
血行がよくなると、たくさんの血液が毛乳頭から毛母細胞に流れます。
このように、頭皮の血行がよくなると毛母細胞への栄養補給がすんなり行われるので、髪の毛に栄養が行きわたり、髪の毛が伸びやすくなります。
頭にはたくさんのツボがあります。
髪の毛にいいツボの場所をしっかり覚えて、時間がある時はマッサージするように心がけましょう。
髪の毛を速く伸ばす方法②
引き続き、髪の毛を速く伸ばす方法についてお話ししていきましょう。
●栄養バランスを整える
髪の毛に栄養が行き渡らないと、髪の毛は成長することができません。
毎日の食事は、髪の毛の伸びる速さに違いを生む重要なポイントです。
髪の毛の主な成分は、「ケラチン」というタンパク質です。
ですから、タンパク質を食事できちんと摂らないと、十分な栄養を髪の毛へ送り届けることができません。
タンパク質は、肉・魚・乳製品・卵・豆類などに含まれているので、日頃の食事からこれらを摂るように意識しましょう。
しかし、男性だと1日3食すべてを意識して摂ることは難しいかもしれません。
そのような場合は、サプリメントなどで補助的に補給するといいでしょう。
タンパク質の他には、「亜鉛」も髪の毛を速く伸ばすうえで役立つ栄養素です。
髪の毛の主な成分のケラチンをうまく働かせるには、亜鉛が必要だからです。
亜鉛は、レバーやカキにたくさん含まれています。
レバーやカキは、男性の飲み会がよく開かれる居酒屋のような場所で食べられそうですね。
ですが、そのような飲み会も注意が必要です。
体内でアルコールを分解する際にも、亜鉛が使用されます。
ですから、アルコールの摂り過ぎは髪の毛にはあまりよくありません。
飲み過ぎには注意するようにしましょう。
髪の毛も体も健康に!
髪の毛の毛周期や速く伸ばす方法についていくつかご紹介しました。
正常な毛周期にするためには、睡眠をしっかり取り、栄養バランスを考えて食事を摂るなど、日々の生活習慣をきちんと整えることが重要です。
こうすることで、髪の毛だけではなく体の健康にもつながります。
髪の毛は、見た目で大きな割合を占めます。
自分の努力次第で、今の髪の毛の状態を改善することも可能なのです。
ぜひ、できることから始めてみてくださいね。