髪の毛の質は、男女に関わらず人によって違います。
髪の毛が太い人、細い人、中にはうねうねしている髪の方もいらっしゃるでしょう。
男性であれば、あまりに細い髪の毛だと将来が心配になるかもしれません。
また、男性ホルモンの関係から髪の毛が薄くなり、若かったころにはなかった悩みを実感することもあります。
ここでは、髪の毛の太さや髪の毛のうねうねに注目し、どのような原因があるのかをご説明していきます。
さらに、細い髪の毛を太くする方法についてもあわせてご紹介していきましょう。
髪の毛の太い細いうねうねはなぜ起きる?それぞれの特徴を知ろう!
髪の毛の太さは人によって様々ですが、「なぜ髪の毛の太さは違ってくるのか」をここではご説明していきます。
まず、髪の太さは「コルテックス」の量によって決まってきます。
コルテックスというのは、髪の毛の内部にある繊維の集合体で、太い髪の毛の人はコルテックスの量が多く、細い髪の毛の人はコルテックスの量が少なくなっています。
コルテックスの量は、生まれつきだったり体質によることがほとんどですが、髪の毛の栄養状態などによってもかなり変化します。
太い髪の毛の人は、丈夫でしっかりと生えていることから、髪の毛の全体数が少なくてもボリュームがあるようにみえます。
また、太い髪の毛の人は、髪質が硬い人が多いという特徴を持っています。
一方、細い髪の毛の人は、髪の毛自体が弱かったり細かったりして、抜けやすい特徴があります。
柔らかい髪質の人に割と多くみられ、髪の毛の全体数があったとしてもボリュームが欠けるようにみえてしまいます。
うねうねした髪の毛はどうしてできるのかいくつかの理由がありますが、これにはコルテックスも関係してきます。
髪の毛の太い、細いの違いは分かりましたので、次項では、うねうねの髪の毛についてお話していきます。
うねうねの髪の毛ができるのは遺伝が原因!
髪の毛の中に、うねうねしたものを見つけることがあると思いますが、なぜこのような髪の毛ができるのでしょうか。
その原因を探る前に、髪の毛の構造についてまずご説明していきます。
髪の毛は、外側からキューティクル、コルテックス、メデュラという成分で構成されています。
キューティクルは、外からの刺激に対して髪の毛の内部を守る役割があります。
その内側にあるコルテックスですが、髪の毛の大部分を占めている重要な層です。
メデュラは、髪の毛の芯に当たります。
コルテックスは2種類の細胞の層でできていますが、この細胞のどちらかが偏っていると、曲がったりねじれたりした髪の毛、つまりうねうねの髪の毛になってしまいます。
2つのコルテックスの細胞の量の違いから、うねうねの髪の毛が作られていたのですね。
では、その原因はというと、先天的な場合と後天的な場合に分けられます。
まずは、先天的な場合です。
「うねうねの髪の毛が子供の頃からあった」という場合は、遺伝が考えられます。
髪の毛の質は太い細いなどのように、遺伝しやすい特徴の一つでありますから、ご両親が直毛であっても、祖父母や曽祖父母からうねうねの髪の毛引き継がれている可能性もあります。
うねうねの髪の毛ができる原因は後天的な場合も!
次に、後天的な場合です。
一つ目として考えられるのが、「髪の毛のダメージ」からくるものです。
髪の毛の外側を守っているのがキューティクルですが、カラーやパーマの薬剤やブラッシングなどの刺激で簡単に壊れてしまいます。
また、紫外線を浴びすぎることによってもキューティクルは傷んでしまいます。
キューティクルが壊れて剥がれることによって内部が露出してしまい、そこからタンパク質や水分がどんどん出ていってしまいます。
そのため、髪の毛の密度に偏りが出て、うねうねとした髪の毛になってしまうのです。
次に考えられるのが、「毛穴のゆがみ」によるものです。
毛穴がゆがんでいるということは、生えてくる髪の毛にくせが出やすくなります。
毛穴のゆがみが生じる原因として、加齢であったり皮脂や汚れが詰まっていることや、血行不良などが考えられます。
太い髪の毛でも中にはうねうねした髪の毛が混ざっている場合がありますので、その場合は普段のヘアケアを見直す必要があります。
太い髪の毛をつくるための大事な栄養素とは?
細い髪の毛を太い髪の毛にするためには、正しい食事を摂って栄養補給をし、適切なヘアケアをすることが大事になります。
髪の毛を太くするための大事な栄養素として、タンパク質、ビタミンB・C・E、亜鉛があります。
まず、タンパク質ですが、髪の毛の95%はタンパク質からできています。
ですから、髪の毛のためには、タンパク質の積極的摂取が大事になります。
タンパク質は、20種類ものアミノ酸が結合したものですので、牛乳、牛肉、卵、魚、大豆などをバランスよく摂取することで、必須アミノ酸を体内で作り出すことができます。
次に、ビタミン類です。
まず、ビタミンBですが、頭皮の新陳代謝に必要なビタミンで、疲労回復だけでなく髪の毛の成長に大きく関わっています。
ビタミンBは、豚肉やレバーなどに多く含まれています。
次にビタミンCですが、アミノ酸を髪の毛まで届ける役目があります。
赤・黄色ピーマンやアセロラやレモンなどにビタミンCは多く含まれています。
最後にビタミンEですが、血液循環をよくする働きがあります。
また、ビタミンEは抗酸化作用がある栄養素としても知られており、油と一緒に摂ると吸収がよくなります。
ウナギやたらこなどの魚介類、モロヘイヤやアボカドなどに多く含まれています。
髪の毛の細さやうねうねした髪の毛のトラブルは食生活で変えられますので、上記の食品を積極的に摂取してみてください。
正しいシャンプー選びで太い髪の毛になろう!
太い髪の毛を作るために大事なのがヘアケアですが、特に重要なのがシャンプー選びです。
細い髪の毛は、ちょっとした刺激でも敏感に感じるため、刺激があまり強くないシャンプーを使用することをおすすめします。
髪の毛の生成に役立つ「アミノ酸が配合されているもの」を選ぶといいでしょう。
アミノ酸が配合されているシャンプーは、刺激が抑えられ、髪の毛にハリやコシを与えてくれますので、細い髪の毛のお手入れに最適です。
髪の毛は「ケラチン」というタンパク質からほぼ成り立っているのですが、ケラチンを生成する働きをアミノ酸がしてくれます。
ですから、アミノ酸が配合されているシャンプーは、髪の毛を健康にし、髪の毛を太くする手助けもしてくれるはずです。
次に、シャンプーの仕方についてです。
まず、「頭皮の状態を常に清潔に保つ」ことが、太い髪の毛を作るのに必要です。
特に、毛穴の周りはキレイにしておくことが大事ですので、スカルプシャンプーやアミノ酸シャンプーを使って、頭皮の皮脂をしっかりと落とすことを心掛けてください。
また、髪の毛を洗う際には洗いすぎにも注意が必要です。
なぜなら、皮脂を全て取り除いてしまうと髪の毛に悪い影響を与えてしまうからです。
正しいシャンプーを使って頭皮を清潔に保つことができれば、髪の毛の細さやうねうねした髪の毛は改善していくでしょう。
頭皮マッサージや睡眠時間の確保で髪の毛を健康に!
髪の毛を太くするのに有効なこととして、「頭皮マッサージ」があります。
お風呂でシャンプーしている時に、頭全体を軽くマッサージするだけで効果があります。
頭皮マッサージで血行をよくして、毎日の食事で栄養補給をちゃんとすれば、血液が髪の毛に栄養を十分に運ぶことができ、丈夫で太い毛が作られることに繋がります。
頭皮マッサージは、続けることによって細い毛を太くし、うねうねの髪の毛も解消していくことができます。
薄毛などで悩んでいる場合にも有効ですので、お試しください。
あと髪の毛を太くするのに大事なことは、「まとまった睡眠時間をとる」ことです。
髪の毛の成長には適切な睡眠が必要ですので、まとまった睡眠時間がとれない場合は、生活習慣の改善によって確保してください。
睡眠時間は「6〜8時間」欲しいところですが、働き盛りの男性などはなかなか難しいでしょうから、少しずつ早く眠れる環境を作っていってください。
髪の毛の太さは生活習慣の改善で得られる!
髪の毛の太さやうねうねの髪の毛の疑問は解決しましたか。
髪の毛の太さは、「コルテックス」の量によって変わります。
うねうねの髪の毛は、「遺伝」だけでなく「髪の毛のダメージ」や「毛穴のゆがみ」によるということがお分かりいただけたと思います。
髪の毛の太さは、食生活と髪の毛のヘアケアで改善できますので、生活習慣を見直して、健康な髪の毛を手に入れてください。