たとえどんなにイケメンだとしても、飲食店などで靴を脱いだ瞬間に足の臭いが漂うような人は幻滅してしまいますよね。
「足が臭い人」というイメージを持たれてしまうのも嫌ですが、臭いは周囲の人に不快感を与えてしまうので、できる範囲でケアするのがエチケットと言えるでしょう。
そこで今回は、気軽に安く作れる『ミョウバン水』を使った消臭方法やミョウバン水の作り方についてご紹介していきます。
靴が臭くなってしまう原因とは?
はじめに、靴が臭くなってしまう原因とは何なのでしょうか。
靴からする臭いは、靴の中で菌が繁殖することによって生じています。
では、なぜ靴の中で菌が繁殖してしまうのかというと、靴の中は菌の繁殖に適した環境だからです。
菌が繁殖するためには「適切な温度」「適切な湿度」「栄養分となる有機物がある」の三つの条件を満たさなくてはいけません。
その点、靴の中は通気性が悪いため、靴を履いている間は菌の繁殖に適切な温度が維持されます。
また、通気性が悪いことは湿度の維持にも寄与します。
例として革靴の場合、履き始めて30分ほどで靴の中の湿度が90%を超えるという研究データもあります。
更に、蒸れた足から角質がはがれ落ちますから、靴の中は菌の栄養となる有機物も十分にあり、菌が繁殖するのに最適の環境と言えるでしょう。
そのため、消臭対策をせずに靴を履き続ければ、悪臭が生じてしまうのは当然なのです。
靴から臭いがしてイメージダウンしてしまう前に、この後ご紹介するミョウバン水などを使った消臭対策を行ってみてくださいね。
消臭対策にミョウバン水が効く!他の使い方も
前項でご説明した通り、臭い対策をしないと靴が臭くなるのは必然です。
そこで、お手軽に消臭を行える『ミョウバン水』についてご紹介します。
ミョウバン水とはその名の通り、ミョウバンを水に溶かしたもので、消臭効果があります。
もちろん、靴に使うことで消臭効果が期待できますし、素足のようなにおいが気になる部分の肌にも使用することができます。
ミョウバンは自宅でお漬物を作る方にとっては、なすの漬物の発色を良くするものとしてなじみがあるアイテムかと思います。
そのミョウバンにどうして消臭効果があるのかというと、ミョウバン水溶液は酸性を示すため、ミョウバン水を吹きかけた場所を菌が繁殖しにくい酸性の環境にするからです。
また、ミョウバンに含まれる金属イオンの効果で、すでに発生してしまった臭いも軽減します。
特に、汗臭さの主原因であるアンモニア臭に対して、酸性のミョウバン水は非常に強い消臭効果を発揮するのです。
菌の繁殖を最小限に抑えることができて、食品添加物であることから口に入ってしまっても安心できるミョウバン水は、臭いが気になる方にとってかなり心強い味方となることでしょう。
更にミョウバンには、お料理・洋服の汚れ落とし・ニキビ予防・毛穴引き締め効果・制汗作用と、暮らしの中で役立つ盛りだくさんの効果がありますから、お家にひと袋常備しておくと便利ですよ。
ミョウバンはお近くのスーパーやドラッグストアで購入することができるかと思います。
簡単!ミョウバン水の作り方
それでは実際に、靴の消臭のためにミョウバン水を作ってみましょう。
基本的にはミョウバンを水に溶かすだけですから、簡単に作ることができます。
しかし、もしお肌に使用する場合はミョウバン水の酸性が強くなりすぎないよう、適切な濃度に薄める必要があります。
それでは、作り方をご紹介します
。
【準備するもの】
・ミョウバン 30g
・水道水 900ml
・容器(ペットボトルなど)1つ
【作り方】
容器に水を入れて、ミョウバンも入れます。
そして、容器の蓋をしっかりとしめて、ミョウバンが水に溶けるまでしっかりと振りましょう。
もし溶けにくい場合は、そのまま何日か放置すると溶けきる場合があります。
逆に、ミョウバンが溶けきったはずなのに、数日経過すると容器の底にミョウバンが溜まっている場合がありますが、再び振って溶かしてあげれば問題ありません。
ミョウバン水の使い方!スプレーボトルで吹きかけよう!
ミョウバン水の作り方をご説明したところで、次に使い方をご説明します。
さきほど作ったミョウバン水を使用する時には、100均やホームセンターで購入できるスプレー容器に移しかえて、その際に水で10倍以上に薄めてから使用しましょう。
なお、薄めたミョウバン水は冷蔵庫で保管するようにし、1週間ほどで使い切るようにしてください。
ミョウバン水で靴の消臭をする方法ですが、個人差はありますが、片方の靴に5回くらいずつスプレーして、全体に軽く湿った状態になると除菌作用が期待できるでしょう。
そして、スプレーをした後は靴を風がよく通るところに置いて、しっかりと乾かすことも忘れないでください。
もしスプレーをして靴が湿ったまま靴箱にしまってしまうと、菌が好む多湿な環境を作ってしまいますから、殺菌しきれずにしぶとく生き延びてしまいます。
また、足の臭いが特に気になる方は、足自体にもミョウバン水を吹きかけると、より消臭効果が期待できます。
お風呂上がりのきれいな足にスプレーしたり、朝、靴下を履く前にスプレーしたりしましょう。
ミョウバン水の水分が乾けば、足の皮膚ががミョウバンの効果で弱酸性になり、汗臭さなどが抑えられます。
この時、人によってはミョウバン水を吹きかけると肌がひりつく場合もありますから、ミョウバン水はより薄めた状態で使用するようにし、肌の様子を見ながら使うようにしてください。
消臭機能のある靴下を履く
ここまでミョウバン水を使って足の臭いを消臭する方法をお伝えしましたが、「消臭靴下」を謳う靴下を履くことでも足の臭い防止になります。
消臭機能付き靴下にはいろいろなタイプがありますが、特に「反応消臭タイプ」というものがおすすめです。
これは、臭いの成分の形を化学反応によって変化させることで、臭わないようにする靴下のことです。
臭いの原因となる成分そのものに対策をするため、消臭効果が高いと言われています。
こういったタイプの靴下は少しお値段が張りますが、足の臭いが強く、どうしても気になる方にはおすすめです。
また、普通の靴下に消臭スプレーを吹きかけて乾かし、臭いが発生しにくい靴下にするという方法もあります。
似た方法として、除菌・消臭効果の高い洗剤で洗うというのも一つの対策になります。
しかし、いくら靴下を消臭したとしても、長時間履き続けていれば消臭効果は限界を迎えます。
もし、夕方から夜にかけて誰かの家にお邪魔する予定がある場合は、替えの靴下と袋を用意しておいたり、靴を履き替えるなどの対策を行って、足が臭いと思われないようにしてみてください。
靴の消臭は清潔にすることが大切
結局のところ、足や靴の臭いをなくすには、足を清潔にしておくことが一番大切です。
いくらミョウバン水で靴を除菌したり消臭機能のある靴下を選んでも、足自体が汚かったら元も子もありませんよね。
入浴時には、毎日足の指の間までしっかりと洗いましょう。
また、足の爪を短く切っておくことや、足の裏の角質が厚い場合に軽石などでケアすることで、菌の住処になるリスクを減らしましょう。
そして、靴は何足かを日替わりのローテーションで履き替え、履いていない間は洗ってよく乾燥させましょう。
靴の種類によっては難しいかもしれませんが、靴の臭いを根本から除き去るには洗うしかありません。
定期的に靴を清潔にしないと臭いや汚れがしみついてしまうので、洗っても落ちなくなってしまいますから、まめに靴を洗うようにしてくださいね。
ミョウバン水や消臭靴下などで足の悪臭対策を
靴の臭い対策として、消臭効果のあるミョウバン水や靴下、靴洗いの効果についてまとめました。
靴や靴下、足を清潔にすることが一番の対処法ではありますが、忙しいとそこまで手が回らないこともあるかと思います。
そこで、靴をミョウバン水で除菌したり、靴を何足かローテーションで履き替えるなど、比較的楽な方法で足の臭いを防いでみてください。