靴を脱いだ時に漂う、自分の足の臭いに「ドキッ!」とした経験はありませんか。
「毎日、靴下を替えて、お風呂でちゃんと洗っているのに足の臭いが気になる」「自分でいろいろ対策をしてみても、思うように足の臭いがなくならない」という方は多いと思います。
自分で自分の足の臭いを「クサイ!」と思うのだから、周りの人はもっと「クサイ!」と感じていることでしょう。
それでは、手軽に出来る「足の臭い対策」をご紹介しましょう。
足の臭いの原因は何?靴なのか?自分のなのか?
なぜ、足の臭いは、あんなにクサイのでしょうか?
その原因は「雑菌」です。
「雑菌」は、古い角質や皮脂などをエサにして繁殖します。
足にはエサとしての古い角質や皮脂が豊富にあり、汗で適度な湿気もあり、靴を履くことで湿気と温度が保たれるので、「雑菌」にとっては、とても居心地の良い場所なのです。
もともと、足にかく汗は無臭ですが、皮脂と汗が混じり、それを雑菌が分解することで臭いを発生させます。
汗と靴が「雑菌」の繁殖を助け、あの足の臭いが作られてしまうのです。
自分自身が足の臭いを発しているのではなく、「雑菌」が繁殖しやすい環境が足の臭いを作っているのです。
そのため「雑菌」を繁殖させなければ、足の臭いは改善されます。
では、その対策についてご紹介しましょう。
足の臭い対策!靴を見直す
先程もお話ししたように、靴は「雑菌」にとって適度な湿度と温度があって、居心地の良い場所です。
靴を脱いだ時に、足の臭いと一緒にモワっと蒸れた空気も出てきますよね。
あれが、湿度と温度です。
このことから分かるように、靴の中はかなり通気性が悪く、蒸れやすい環境と言えます。
また、蒸れた足の角質は、より剥がれやすくなるので「雑菌」が繁殖しやすくなります。
しかも、ビジネス靴は通気性の悪いものが多く、湿度90%以上、温度も30度以上になると言われています。
すぐに出来る対策としては、「毎日同じ靴を履かない」ことです。
足の臭いは靴の中に蓄積されてしまうので、毎日同じ靴を履いていると、どんどん臭いが溜まっていってしまいます。
履き替えの靴を2足以上持つようにして、ローテーションするだけでも靴についた臭いは軽減されます。
また、その日履いた靴をそのまま放置しておくと、臭いは残ったままです。
ましてや、そのまま靴箱に入れてしまうと、湿気がこもり、より「雑菌」は増えてしまいます。
その日履いた靴は、風通しの良い場所に置いて、湿気を飛ばしておきましょう。
さらなる足の臭い対策!靴にひと工夫してみよう
先程、足の臭い対策には、履いていた靴の湿気を飛ばすと良いとお話ししましたが、さらにひと工夫してみましょう。
それは「重曹シューキーパー」です。
よく汚れ落としなどに使われる重曹ですが、消臭、防臭効果もあります。
この重曹を使って「シューキーパー」を作りましょう。
●重曹シューキーパーの作り方
【材料】
・重曹
・履かなくなった靴下
・輪ゴム
①履かなくなった靴下に重曹を入れます。
②靴に入れやすいように、形を整えながら入れましょう。
③靴にぴったり収まるように重曹を加減しながら入れます。
④重曹を入れ終わったら、口を輪ゴムでしっかり止めたら完成です。
「重曹シューキーパー」をいくつか作っておき、靴のローテーションに合わせて使えば、靴の臭いは気にならなくなるでしょう。
ちなみに「重曹シューキーパー」は、約3か月で効果が薄れてきますが、重曹を入れ替えれば、また効力を発揮します。
また、靴箱の臭いが気になる方は、重曹を容器に盛って入れておくと消臭剤の代わりになります。
重曹はスーパーやドラッグストアなどで、掃除用のものが手軽に手に入りますので、ぜひ、試してみてください。
他にも気を付けたい靴の臭い対策
その他の足の臭い対策をご紹介しておきましょう。
「消臭効果のある中敷き」を使う、「消臭効果のある靴下」を履くのも、商品を購入して使うだけなので手軽ですね。
また、靴に防水スプレーをかけておくと、雨の日に水が入り込んで「いつも以上に蒸れる」なんてことも防げます。
もしかしたら、雨が染み込んできたときの生乾きが、靴臭いの原因かもしれません。
また、靴下も足の臭い対策には重要です。
足に汗をかきやすい方は、靴下を小まめに履き替えると、足の臭いの予防になります。
靴下の素材は、「綿」「麻」「シルク」などが混紡された、天然素材のものがおすすめです。
「5本指ソックス」は、指の間の汗も吸水してくれるので、蒸れを防止してくれます。
そして、靴のサイズですが、通気性を考えるとぴったりサイズよりも、少し大きめが良いのではないかと思われがちですが、靴が大きいと脱げないように足先を踏ん張るので、かえって足汗をかいてしまいます。
靴はぴったりサイズ、靴下は天然素材を履きましょう。
足の臭い対策!根本から臭いを断つ!
これまで、靴についての対策をご紹介してきました。
ここからは、足の臭いを根本から改善していきましょう。
毎日、お風呂に入って石鹸でちゃんと足を洗っているのに、足の臭いが改善されていない方は、「石鹸」が原因かもしれません。
その「石鹸」には「保湿成分」が含まれていませんか?
「保湿」は、文字度踊り「湿気を保つ」ので、より蒸れやすくなり、足の臭いを促進してしまう可能性があります。
特にボディソープには、この「保湿成分」が含まれていることが多いので、まずは「石鹸」を見直すことが大切です。
それでは、足の正しい洗い方を見ていきましょう。
●正しい足の洗い方
①湯ぶねにつかって、水分を充分に与え、足の皮膚をやわらかくします。
②皮膚がやわらかくなったら、石鹸を泡立てから、足全体を泡で包み込みなじませます。
③汚れが溜まりやすい指の間、爪の間は爪ブラシを使用しながら丁寧に洗いましょう。
④泡をしっかり洗い流し、タオルで水分を拭き取ります。
入浴時は、この1~4までを行いましょう。
そして、週に1度くらいは角質を取ることをおすすめします。
最初に古い角質は「雑菌」のエサになるとお話ししました。
そのため、お風呂に入って角質がやわらかくなったら、かかとや指の付け根など、軽石などで軽く擦って古い角質を落としましょう。
角質を落とす際は、あまり強く擦ると、皮膚を傷つけてしまう可能性もあるので気をつけてください。
「それでもクサイ!」靴を脱いだら「足湯」で足の臭い対策を
これまで、さまざまな足の臭い対策をご紹介してきましたが、それでも足の臭いが消えない場合は、「足湯」につかりましょう。
足湯は、血液循環が良くなるので、疲労回復にも役立ちます。
まずは、先程ご紹介した重曹を使った「重曹足湯」です。
●重曹足湯のやり方
①少し熱めのお湯を洗面器などに入れます。
②お湯に重曹を大さじ2~3杯入れて、よく溶かします。
③足をくるぶしまでつかるようにし、10~15分つかります。
重曹足湯は、納豆のような酸性の足の臭いに効きます。
重曹は「雑菌」が好きなアルカリ性なので、足に残ってしまうと「雑菌」が繁殖しやすくなるので、重曹足湯のあとは、しっかり洗い流してください。
●ミョウバン足湯のやり方
①少し熱めのお湯を洗面器などに入れます。
②洗面器に入れたお湯の10分の1程度、ミョウバン水を入れよく溶かします。
③くるぶしくらいまで足を入れて、10~15分つかります。
ミョウバン足湯は、汗や尿のような足の臭いに効きます。
ちなみにミョウバン水は、水道水1.5リットルに、焼きミョウバンを50グラムを溶かしたものです。
このミョウバン水を、10倍ほどに薄めたものをスプレーボトルにいれ、足にスプレーすれば、殺菌効果もあります。
朝、靴下を履く前に足にシュっとひと吹きすると、足の臭い予防になります。
足の臭い対策は繰り返し継続して行うことが大切
ご紹介したように足の臭い対策には、さまざまな方法があります。
ひとつではなく、自分に合ったいくつかの方法を合わせて行うことで、より効果を発揮します。
足を清潔に保ち、靴や靴下も合わせて対策していきましょう。
靴の中の「雑菌」は一時的な対策では、またすぐに繁殖してしまいます。
足の臭い対策は、日々の生活の中で、繰り返し、継続して行っていくことが大切です。